今週の注目ポイント: 米インフレ指標、ECB政策決定、円相場の変動

今週の注目ポイント: 米インフレ指標、ECB政策決定、円相場の変動

先週の市場で最も大きく動いたのは円でした。日銀が近く利上げするとの見方が強まり、円は上昇しました。また、片山財務相が円相場を注意深く見ていると発言したことも注目されました。一方、米国ではウォラーFRB理事が、インフレが低下を続ければ金利を据え置く可能性があると発言し、ドルは下落しました。週前半には供給への不安から原油価格が上昇しました。8月の米雇用者数は予想の5.5万人を大きく上回る16.2万人増となりました。発表後、ドルは一時上昇しましたが、その後は下落し、金価格も大きく下がりました。

Key Events

主なイベント予定

9月7日(月)

英国 ロイズ住宅価格指数、ユーロ圏 GDP、米国 祝日

9月8日(火)

日本 GDP・経常収支、豪州 NAB企業景況感指数

9月9日(水)

中国 貿易収支、日本 ロイター短観指数、中国 CPI・PPI、米国 レッドブック指数

9月10日(木)

ユーロ圏 ECB金融政策声明、米国 PPI(生産者物価指数)・中古住宅販売件数

9月11日(金)

日本 PPI(企業物価指数)、英国 GDP・鉱工業生産、米国 CPI(消費者物価指数)・ミシガン大学消費者信頼感指数

USD/JPY(ドル円)

USDJPYp Daily Sept 7

ドル円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

先週のUSD/JPYは大きく反落しました。週前半はWTI原油の高値が最近の上昇トレンドを支えていましたが、日本の当局者の発言を受け、これまでの予想よりも速いペースで追加利上げが行われるとの見方が強まりました。同時に、米国当局者の発言でインフレへの懸念が弱まり、USD/JPYは最近の介入後につけた安値付近まで下落しました。

テクニカル分析

最近の落ち着いた相場でボリンジャーバンドは狭くなっていましたが、先週の急落でUSD/JPYは下限を下回りました。また、10日移動平均線も下向きに転じ始めています。

今週の見通し

USD/JPYが155円を上回っている限り、今週は反発する可能性があります。ボリンジャーバンドの下限を再び上回れば、買いのサインとなる可能性があります。

GBP/JPY(ポンド円)

GBPJPYp Daily Sept 7

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

先週のGBP/JPYはUSD/JPYと似た動きとなり、週後半に大きく下落し、最近の日米の介入後につけた安値付近まで下げました。GBP/USDはほとんど動かず、円の動きがGBP/JPYの下落を主導しました。

テクニカル分析

GBP/JPYは最近のレンジの下限付近にあり、短期的には売られ過ぎの状態です。ただし、まだ下げ止まりが確認できておらず、サポートが維持されるかは不透明です。

今週の見通し

今週は週後半の米国インフレ指標に注目が集まります。また、日米の当局者による金利に関する発言にも注意が必要です。ボリンジャーバンドの下限を再び上回れば、短期的な買いの機会となる可能性があります。

EUR/USD(ユーロドル)

EURUSDp Daily Sept 7

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

先週のEUR/USDは比較的落ち着いた動きとなり、市場の注目は円相場に集まりました。欧州の経済指標は予想をやや下回りました。FRBのウォラー理事の発言を受けてEUR/USDは上昇しましたが、その後の予想を上回る米雇用統計が上値を抑えました。

テクニカル分析

下向きの10日移動平均線が週後半にレジスタンスとなりました。現在はボリンジャーバンドの中央付近で推移しています。

今週の見通し

下落トレンドは続いています。週後半までは大きな材料が少ないため、EUR/USDは再び下値を試す可能性があります。

ナスダック

US100p Daily Sept 7

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

原油価格の上昇や米国の長期金利の高止まりが懸念される一方、今月のFRBによる利上げの可能性が低下したことで、NASDAQはレンジ相場が続きました。

テクニカル分析

NASDAQは狭くなったボリンジャーバンドの中央付近で推移しています。10日移動平均線も横ばいとなっており、現在は明確なトレンドがありません。

今週の見通し

週初めは米国が祝日となるため、レンジ相場が続く可能性があります。中期的には、高値での売り機会を狙うのが良さそうです。

金(ゴールド)

XAUUSDp Daily Sept 7

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

先週のゴールドは、原油価格の上昇と予想を上回る米雇用統計を受けて下値を試しました。一方、FRBのウォラー理事がインフレの鈍化を示唆したことで、下落は限定的となりました。

テクニカル分析

ゴールドは下向きの10日移動平均線を下回って推移しています。また、最近の値動きが小さくなる中、ボリンジャーバンドも狭くなっています。

今週の見通し

今週は米国のインフレ指標が最大の注目材料です。予想を下回ればゴールドが再び上昇する可能性がありますが、現時点では下値を試す展開となりそうです。

This Week's Focus

今週の注目材料

今週の市場では、インフレが最大のテーマとなりそうです。米国のCPIとPPIは、今月のFRBによる利上げ観測を左右する可能性があります。また、WTI原油が100ドルに近づく中、原油価格の動きにも注目です。欧州ではECBの利上げが予想されていますが、利上げそのものよりも、今後のインフレについてどのような見方を示すかが重要になりそうです。円相場も、中長期的な市場の見方の変化が続けば、値動きが大きくなる可能性があります。ただし、月曜日は米国市場が休場となるため、週初めは比較的落ち着いたスタートになりそうです。

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