今週の注目ポイント: 弱い米雇用統計を受けて米ドルが下落

主なイベント予定
2026年7月6日(月)EU HCOBユーロ圏建設業PMI、英国 S&Pグローバル建設業PMI、EU PPI、小売売上高、米国 S&Pグローバルサービス業PMI、ISM非製造業PMI
2026年7月7日(火)日本 家計支出、英国 Halifax住宅価格指数、BOE金融政策委員会議事要旨、米国 貿易収支
2026年7月8日(水)日本 経常収支、豪州 住宅建設許可件数、米国 FOMC議事要旨
2026年7月9日(木)中国 CPI、PPI、米国 中古住宅販売件数
2026年7月10日(金)日本 PPI
USD/JPY(ドル円)
ドル円足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
USD/JPYは先週、一時163円付近まで上昇しましたが、週末にかけて下落して終えました。日本の介入に関する噂や、当局が事前警告なしに介入する可能性、さらに予想を下回る米雇用統計が重なり、ロングポジションを減らす動きにつながりました。
テクニカル分析
上値ではボリンジャーバンド上限がレジスタンスとして機能し、週中に相場は下落に転じました。また、10日移動平均線を下回って引けたことで、最近の上昇トレンドが弱まり始めている可能性があります。
今週の見通し
10日移動平均線を下回ったことで、ここ数か月USD/JPYを買っていたトレーダーから、さらに売りが出る可能性があります。今週は横ばいから下方向の展開となりやすく、レンジ取引のチャンスが生まれる可能性があります。
GBP/JPY(ポンド円)
ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
GBP/JPYは先週、英国の政治情勢に対する懸念が和らいだことに加え、予想を下回る米雇用統計を受けてポンドが買われたことで、直近レンジの上限付近まで上昇しました。
テクニカル分析
上値ではボリンジャーバンド上限がレジスタンスとして機能し、売りシグナルにつながりました。一方で、10日移動平均線は上向き始めており、明確な下落トレンドというよりは、レンジ相場が続いている状況です。
今週の見通し
全体としてGBP/JPYはレンジ内での推移が続いているため、今週はレジスタンス付近での売り場を探す戦略が有効となる可能性があります。
EUR/USD (ユーロドル)
ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
EUR/USDは先週、予想を下回る米雇用統計が市場にサプライズとなり、買いを促したことで、ようやく直近の下落トレンドを抜けました。
テクニカル分析
相場は10日移動平均線を再び上回りましたが、移動平均線自体はまだ下向きです。そのため、直近の下落トレンドが完全に終わったとは言い切れない状況です。
今週の見通し
EUR/USDは先週上昇しましたが、1つの弱い米経済指標だけで中期的な下落トレンドが終わるとは限りません。今週は、次の重要な米経済指標を待ちながら、横ばいの値動きになる可能性があります。
ナスダック
ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
ナスダックは先週、直近の下落分を一部取り戻しましたが、AI関連株のバリュエーションに対する警戒感が続いたことで、売り圧力も残りました。
テクニカル分析
相場はボリンジャーバンドの中央付近で推移しており、10日移動平均線を挟んで上下に動いています。これは、ナスダックが明確なトレンドを示すというより、レンジ相場になっていることを示しています。
今週の見通し
SpaceXがナスダック指数に組み入れられることで、ファンドがポートフォリオを調整し、同銘柄を組み入れる動きからボラティリティが高まる可能性があります。全体として、今週もナスダックではレンジ取引のチャンスが続く可能性があります。
金 (ゴールド)
金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
金は先週前半に下値を試しましたが、予想を下回る米雇用統計を受けて強い買いが入りました。米国の利上げが遅れる可能性が意識されたことで、金は直近安値から反発しました。
テクニカル分析
先週はダブルボトムの形が形成され、相場は10日移動平均線を上回って引けました。これにより、短期から中期にかけて、直近の下落トレンドが終了した可能性があります。
今週の見通し
直近の下落トレンドが終わった可能性があるため、金が10日移動平均線を上回って推移する限り、短期・中期のトレーダーにとっては押し目買いを狙う戦略が有効となる可能性があります。
今週の注目材料
米国市場が金曜日の祝日明けで戻る中、市場は引き続き、弱い米雇用統計の内容を消化する展開となりそうです。今週は米国の主要経済指標が少ないため、日本やEUの経済指標が相場の方向感を左右する材料として注目される可能性があります。また、米国の今後の金利政策を見極めるうえで、FOMC議事要旨にも関心が集まりそうです。


