今週の注目ポイント: FOMC議事要旨と日米の金利見通し

今週の注目ポイント: FOMC議事要旨と日米の金利見通し

夏休みシーズンの中、今週の市場は比較的落ち着いた動きとなりました。米国のインフレ指標は全体としてやや弱く、利上げ観測が後退した一方、小売売上高や消費者信頼感の弱さから米国経済への懸念も見られました。USD/JPYは日本政府による為替介入への警戒感が後退したことで週前半に上昇しましたが、9月にも日銀が利上げに動くとの観測も強まりました。米国株はほぼ横ばいとなる一方、日本株は引き続き回復し、WTI原油は中東情勢の緊張が続く中、ホルムズ海峡を通じた供給への懸念から上昇しました。

Key Events

主なイベント予定

8月17日(月)

日本 GDP・鉱工業生産、中国 鉱工業生産・失業率・小売売上高、米国 NY連銀製造業景気指数

8月18日(火)

英国 失業率、EU ZEW景況感指数、米国 住宅着工件数・鉱工業生産

8月19日(水)

英国 CPI、EU CPI、米国 FOMC議事要旨

8月20日(木)

日本 貿易収支、オーストラリア 失業率、米国 フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米国 景気先行指数

8月21日(金)

日本 全国コアCPI・S&Pグローバル サービス業PMI、英国 小売売上高、EU HCOBユーロ圏製造業PMI、英国 S&Pグローバル製造業PMI、米国 S&Pグローバル製造業PMI

USD/JPY(ドル円)

USDJPY Daily Aug 17

ドル円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

USD/JPYは、為替介入が現在のファンダメンタルズ見通しを大きく変えるものではないとの見方から買いが戻り、再び上昇基調となりました。ただし、弱い米経済指標や9月の日銀利上げ観測の高まりを受け、週後半は上昇が抑えられました。

テクニカル分析

週足終値は10日移動平均線を上回り、同移動平均線も上向きに転じたことで、再び強気の流れが確認されています。ただし、下降しているボリンジャーバンド上限がレジスタンスとなる可能性があり、今週は買い手も慎重になりそうです。

今週の見通し

USD/JPYは為替介入後に素早く回復しましたが、米国の利上げ観測が後退していることから、短期的には上値が限られる可能性があります。そのため、今週はレンジ取引が有効な戦略となりそうです。

GBP/JPY(ポンド円)

GBPJPY Daily Aug 17

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

円安の再開と予想を上回る英国GDPがGBP/JPYを支えました。さらに弱い米経済指標も追い風となり、GBP/JPYは週の高値圏で取引を終えました。

テクニカル分析

終値がボリンジャーバンド上限を上回ったことから、短期的にはやや買われ過ぎの状態にあります。一方、上向きの10日移動平均線は、現在の価格より下の水準でサポートとして意識されそうです。

今週の見通し

英ポンドの強さと円安が続けば、GBP/JPYにはさらに上昇する可能性があります。今週は、上向きの10日移動平均線に向けて下落する場面で買いを狙う戦略が有効となりそうです。

EUR/USD(ユーロドル)

EURUSD Daily Aug 17

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

予想を下回る米経済指標に加え、ユーロ圏の経済成長データが比較的良好だったことから、EUR/USDは週を通して上昇しました。

テクニカル分析

ボリンジャーバンド上限が引き続きレジスタンスとして機能する一方、上向きの10日移動平均線がサポートとなっており、強気のトレンドが続いています。

今週の見通し

今週は米国の主要経済指標の発表が少ないため、現在の流れを変える材料は限られ、米ドルは引き続き上値の重い展開となる可能性があります。そのため、EUR/USDは下落局面で買いを狙う戦略が有効となりそうです。

ナスダック

US100 Daily Aug 17

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

投資家によるAI関連株への買いが続き、ナスダックは先週も大きく上昇しました。また、弱い米経済指標を受けて米国の利上げが先送りされるとの見方が強まったことも、相場を支えました。

テクニカル分析

10日移動平均線は力強く上向いており、強気トレンドが続いています。また、ボリンジャーバンド上限まではまだ距離があるため、さらに上昇する余地があります。

今週の見通し

上昇トレンドは依然として強いものの、短期間で大きく上昇したことから、今週は一時的にレンジ相場となる可能性があります。そのため、短期的にはレンジ取引が有効となりそうです。

金(ゴールド)

XAUUSD Daily Aug 17

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

予想を下回る米経済指標を受けて利上げ観測が後退し、米ドルも弱含んだことから、金は先週も上値を試す展開が続きました。

テクニカル分析

週後半にはボリンジャーバンド上限で売りシグナルが出ましたが、現在の強い上昇トレンドを考えると自然な動きといえます。上向きの10日移動平均線は、引き続き強気トレンドを支えています。

今週の見通し

今週も上昇トレンドが続く可能性がありますが、中期トレーダーは焦って買わず、10日移動平均線付近までの押し目を待つことで、より良いエントリーを狙えるでしょう。主要な経済指標の発表が少ないため、短期トレーダーは高いボラティリティを活かしたレンジ取引も選択肢となりそうです。

This Week's Focus

今週の注目材料

米国では今週、重要な経済指標の発表は比較的少ないものの、注目すべき材料はいくつかあります。日本のGDPに加え、英国やユーロ圏の製造業PMIは市場を動かす可能性があります。米国ではFOMC議事要旨が注目され、9月の利上げの可能性について手掛かりを探る動きとなりそうです。中東情勢も引き続き重要で、原油供給への懸念が強まれば、原油価格やインフレ見通しに上昇圧力がかかる可能性があります。

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