今週の注目ポイント: 米雇用統計、利上げ観測と為替介入リスク

今週の注目ポイント: 米雇用統計、利上げ観測と為替介入リスク

米製造業PMIが4年11か月ぶりの高水準となり、FRB高官の引き締めを支持する発言も重なって米長期金利が上昇しました。10月の利上げ確率は約70%に高まり、ドル高・円安が進みました。ただ、片山財務相が日米首脳会談で円安を協議したと明かすと、介入への警戒から円が買い戻されました。一方、米国とイランの終戦協議で供給不安が和らぎ、WTI原油は100ドルを下回りました。米中は貿易休戦を2027年1月10日まで延長。米国株は小幅高となり、日経平均は3連休明けに大きく上昇しました。

Key Events

主なイベント予定

9月28日(月)

日銀金融政策決定会合議事要旨

9月29日(火)

豪州・RBA政策金利発表、米国・コンファレンスボード消費者信頼感指数

9月30日(水)

日本・鉱工業生産、豪州・住宅建設許可件数、中国・製造業PMI、英国・GDP・企業設備投資、米国・コアPCE価格指数、GDP、シカゴ購買部協会景気指数

10月1日(木)

日本・日銀短観、英国・ネーションワイド住宅価格指数、ユーロ圏・HCOB製造業PMI・失業率、米国・S&Pグローバル製造業PMI

10月2日(金)

日本・東京都区部消費者物価指数(コア)・失業率、ユーロ圏・消費者物価指数(CPI)、米国・非農業部門雇用者数

USD/JPY(ドル円)

USD/JPY Daily chart for September 28

ドル円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

米PMIの強い結果を受けて10月の利上げ期待が高まり、ドル円は週の大半で上昇しました。ただ、日米当局者による円安をけん制する発言を受け、週後半には反落しました。

テクニカル分析

10日移動平均線は上向きを維持しており、上昇トレンドが続いています。直近の反落により、価格はボリンジャーバンドの中央付近で推移しています。

今週の見通し

口先介入への警戒はあるものの、日米の金利差は引き続きドル円の買いを支える要因です。今週は10日移動平均線付近での押し目買いの機会に注目します。

GBP/JPY(ポンド円)

GBP/JPY Daily chart for September 28

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

ドルがポンドと円の両方に対して上昇する中、ポンド円は週の大半で小動きとなりました。市場の関心は米国の利上げ観測に集まり、強い英国の経済指標への反応は限定的でした。週後半には円安をけん制する発言を受けて下落し、直近の安値付近で週を終えました。

テクニカル分析

10日移動平均線を下回って週を終えたことから、最近の回復は勢いを失ったと考えられます。現在は9月前半の安値を維持できるかが焦点です。

今週の見通し

短期的には9月の安値で下げ止まる可能性が高く、レンジ内での売買機会が期待されます。レンジ下抜けに注意しながら、サポート付近での買いとレジスタンス付近での売りに注目します。

EUR/USD(ユーロドル)

EUR/USD Daily chart for September 28

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

米製造業の経済指標が予想を上回り、米国の利上げ期待が高まったことで、ユーロドルは大きく下落しました。売りが強まり、7月の安値付近まで値を下げました。

テクニカル分析

下降トレンドは強く、週の大半でボリンジャーバンドの下限を下回って推移しました。ただ、金曜日には下限を上回る水準まで回復し、短期的な買いシグナルが点灯しました。

今週の見通し

ボリンジャーバンドの下限を上回ったことで、短期的には反発が期待されます。中期的には下降トレンドに沿って、10日移動平均線付近への回復を待ち、戻り売りの機会を探る展開となりそうです。

ナスダック

US100 Daily chart for September 28

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

米国の利上げ観測が高まる中でも、マイクロソフトをはじめとするAI関連のハイテク株に買いが集まり、ナスダックは再び過去最高値を更新しました。

テクニカル分析

10日移動平均線は上向きで、強い上昇トレンドが続いています。ただ、ボリンジャーバンドの上限が短期的なレジスタンスとなっています。

今週の見通し

利上げ観測が高まっても底堅く推移していることから、上昇トレンドの継続が期待されます。10日移動平均線付近まで下落した場面では、押し目買いの機会に注目します。

金(ゴールド)

XAU/USD (Gold) Daily chart for September 28

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

強い米経済指標と米国の利上げ観測の高まりを受け、先週の金は投機的な売りに押されました。ただ、中央銀行による買いが下支えとなり、下落幅は限定的でした。

テクニカル分析

9月の安値とボリンジャーバンドの下限付近が引き続きサポートとなっています。一方、下向きの10日移動平均線が価格の上値を抑えています。

今週の見通し

米国の利上げ観測が高まる中でも、金は底堅く推移しています。弱い米経済指標をきっかけとした買いの機会に注目します。10日移動平均線を上抜ければ、回復への期待がさらに高まりそうです。

This Week's Focus

今週の注目材料

今週は金曜日の米雇用統計が最大の注目材料となり、今後の金利見通しを探るうえで重要です。強い結果ならドル買いにつながる一方、弱い結果なら利上げ期待が後退する可能性があります。英国と米国のGDP、東京都区部のコアCPIにも注目が集まります。また、為替介入への警戒が続く中、日米当局者の発言によって円相場が動く可能性もあります。

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