今週の注目ポイント: 米雇用統計と円買い介入の観測

今週の注目ポイント: 米雇用統計と円買い介入の観測
米連邦準備制度理事会(FRB)、イングランド銀行(BoE)、日本銀行(BOJ)は、いずれも政策金利を据え置きました。米国では、耐久財受注、消費者信頼感指数、GDP成長率が市場予想を下回り、経済指標は全体的に弱い結果となりました。一方、日本では7月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が前年比1.9%上昇し、市場予想の1.8%**を上回りました。週末には、日本当局による為替介入が行われたとの報道を受けて円が急伸し、米国も協調介入に参加したとの見方が市場で広がりました。

主なイベント予定

2026年8月3日(月)豪州 S&Pグローバル製造業PMI、日本 S&Pグローバル製造業PMI、EU HCOBユーロ圏製造業PMI、英国 S&Pグローバル製造業PMI、米国 S&Pグローバル製造業PMI、米国 建設支出

2026年8月4日(火)米国 貿易収支、米国 製造業受注

2026年8月5日(水)日本 日銀金融政策決定会合議事要旨、日本 S&Pグローバルサービス業PMI、EU HCOBユーロ圏サービス業PMI、EU 生産者物価指数(PPI)、英国 S&Pグローバルサービス業PMI、米国 S&Pグローバルサービス業PMI

2026年8月6日(木)豪州 貿易収支、EU ECB経済報告、EU 小売売上高、英国 S&Pグローバル建設業PMI

2026年8月7日(金)日本 家計支出、米国 非農業部門雇用者数(NFP)

USD/JPY(ドル円)

USD/JPY 日足チャート 8月3日

ドル円足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ドル円は週後半、日本銀行、さらに米連邦準備制度理事会(FRB)も関与した可能性があるとの為替介入報道を受けて大きく下落しました。週前半には、日本銀行、FRBともに政策金利を据え置きましたが、両中銀ともインフレへの警戒姿勢を維持しており、今後数カ月以内の追加利上げの可能性を示唆しています。

テクニカル分析
金曜日の急落により、ドル円はテクニカル上では大きく売られ過ぎの状態となっています。ただし、現時点ではテクニカル指標よりもファンダメンタルズが相場を左右しており、市場の焦点は追加介入の可能性や日本当局の発言に移っています。当面はボラティリティの高い相場が続く可能性があります。

今週の見通し
金曜日の急落を受け、ドル円は短期的に売られ過ぎの水準にあることから、週前半は自律反発が入る可能性があります。多くの市場参加者は、中長期的には円安基調が続くとの見方を維持しており、介入への警戒感が後退すれば押し目買いの機会が生まれる可能性があります。一方で、追加介入のリスクは依然として高いため、必ずストップロスを設定し、損失が出た場合は無理に取り返そうとせず、一度取引を見直すことが重要です。

GBP/JPY(ポンド円)

GBP/JPY 日足チャート 8月3日

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ポンド円は週前半、イングランド銀行(BOE)が政策金利を据え置いたことを受けて上値を試す展開となりました。しかし、その後、日本円を支えるための為替介入が行われたとの報道を受けて相場は急反落し、週の安値圏で取引を終えました。

テクニカル分析
急落により、ポンド円は6月の安値付近まで下落しており、追加介入がなければこの水準がサポートとして意識される可能性があります。金曜日の大幅下落を受けて短期的には売られ過ぎの状態となっていますが、当面はテクニカル指標よりも為替介入に関する報道や当局の動向が相場を左右する展開となりそうです。

今週の見通し
週前半は、中長期の投資家による押し目買いが入り、反発する可能性があります。しかし、日本当局による追加介入のリスクは依然として高く、予想外の急落につながる可能性もあります。ロングポジションを保有する場合は必ずストップロスを設定し、市場の変化には迅速に対応することが重要です。

EUR/USD (ユーロドル)

EUR/USD 日足チャート 8月3日

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ユーロドルは、米国の経済指標が市場予想を下回り、FRBが政策金利を据え置いたことを受けて米ドルが売られ、週間を通じて大きく上昇しました。

テクニカル分析
今回の上昇により、ユーロドルはボリンジャーバンドの上限を上抜け、10日移動平均線も上向きに転じました。上昇モメンタムは改善していますが、短期的には買われ過ぎの状態となっています。

今週の見通し
ユーロドルは短期的に買われ過ぎの水準にあることから、ボリンジャーバンド上限を下回る動きとなれば売り場となる可能性があります。中期的なトレーダーも、上昇の勢いが鈍化する兆しが見られれば、売りを検討する局面となりそうです。

ナスダック

US100 日足チャート 8月3日

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ナスダックは値動きの激しい1週間となりました。AI関連株の高いバリュエーションへの懸念から週前半は下落基調が続きましたが、FRBが市場予想どおり政策金利を据え置いたことを受けて買い戻しが入り、週間では小幅高で取引を終えました。

テクニカル分析
下値ではボリンジャーバンド下限から反発し、短期的な買いシグナルが点灯しました。しかし、依然として10日移動平均線を下回って推移しており、移動平均線も下向きであることから、上昇余地は限られる可能性があります。

今週の見通し
AI関連株の高いバリュエーションへの懸念は依然として根強く、テクニカル面でも下落トレンドが続いています。短期・中期ともに、戻り局面では売りを狙う戦略が引き続き有効と考えられます。

金 (ゴールド)

XAU/USD 日足チャート 8月3日

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
先週の金相場は比較的落ち着いた値動きとなり、4,000ドル付近で方向感に欠ける展開が続きました。主要中央銀行による追加利上げ観測が上値を抑える一方、4,000ドル以下では各国中央銀行による積極的な買いが入り、相場を下支えしました。

テクニカル分析
金価格は狭いボリンジャーバンドの中心付近で推移しており、10日移動平均線も横ばいとなっています。これらのテクニカル指標は、現在もレンジ相場が続いていることを示しています。

今週の見通し
短期トレーダーは、引き続きレンジ内での売買戦略が有効と考えられます。一方、4,000ドル以下では強いサポートが確認されていることから、中長期の投資家は押し目買いの機会を探る展開となりそうです。

今週の注目材料

今週も相場は重要イベントが多く、特に米雇用統計(NFP)が最大の注目材料となります。また、各国の製造業PMIや日銀金融政策決定会合の議事要旨にも注目が集まります。一方で、市場では円買い介入を受けたドル円(USD/JPY)の値動きが引き続き焦点となるほか、AI関連株の割高感への懸念も株式市場の重しとなる可能性があります。

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