トレードコーチに聞こうVol.17:チキン利食いとリベンジトレードを防ぎ、トレードプランを守る方法

このFintokeiトレーディングコーチシリーズは、毎週1人のトレーダーの実際の悩みに答える、実践的なコーチングコンテンツです。
ここで取り上げるのは、ポジションの大きさの管理、利益の伸ばし方、感情と資金規模の関係など、経験を積んだトレーダーが次の段階で直面する課題です。単なるアドバイスにとどまらず、取引データや行動パターンを分析しながら、具体的な改善のヒントを提示していきます。
トレードはスポーツに似ています。優れた選手はコーチとともにパフォーマンスを振り返り、小さな修正を積み重ねることで成長します。トレーダーも同じプロセスで成長できる——このシリーズはその考えから生まれました。
コーチからの回答
完璧なトレードを目指すのではなく、「自分のプランを信頼して実行する」
チキン利食いとリベンジトレードは、一見すると正反対の行動に見えます。 チキン利食いは「利益を失いたくない」という不安から早く決済してしまう行動で、 リベンジトレードは「損失をすぐに取り返したい」という焦りから予定外のエントリーをしてしまう行動です。
しかし、根本には共通点があります。それは、その瞬間の感情によって、事前に決めたプランを変更してしまうことです。 だからこそ改善の第一歩は、感情をなくそうとすることではなく、エントリー前に「どこで入るか」「どこで損切りするか」「どこで利確するか」を決め、そのプランに従うことです。
そして重要なのは、完璧なトレードプランは存在しないと理解することです。 どれだけ分析しても、損切りになるトレードはあります。利確したあとにさらに価格が伸びることもあります。 逆に、利益を伸ばそうとして含み益が減ることもあります。それらをすべて避けることはできません。
大切な考え方
良いトレードとは、必ず利益になったトレードではなく、自分が決めたプランを守れたトレードです。 1回の結果ではなく、同じルールを繰り返したときにトータルで利益が残るかどうかを考えてみましょう。
チキン利食いへの対策
エントリーする前に「利確する場所」を決めておく
金は値動きが速い場面も多いため、含み益が出ると「今のうちに利益を確保したい」という気持ちが強くなりやすくなります。 そこで、ポジションを持ってから利確位置を考えるのではなく、エントリー前に利確と損切りの両方を決めておくことが重要です。
例えば、サポートとレジスタンス、移動平均線、プライスアクションからエントリーの根拠を作ったのであれば、 「どの値動きになれば自分のシナリオが崩れるのか」「どこまで伸びれば当初の狙いが達成されるのか」までセットで考えます。
含み益が出たあとに怖くなったとしても、当初のシナリオが崩れていないのであれば、感情だけを理由に決済しないというルールを作ってみてください。 毎回天井や底で決済する必要はありません。プラン通りの利益を取れたのであれば、その後さらに価格が伸びても問題ありません。
チェックポイント
- エントリー前に利確位置と損切り位置を決める。
- 含み益の金額ではなく、チャート上の根拠を見る。
- 利確後にさらに伸びても「取り逃した」と考えない。
リベンジトレードへの対策
「損失を取り返す」のではなく、次の条件が揃うまで待つ
損切りの直後は、「今の損失をすぐに取り返したい」という気持ちが生まれやすくなります。 しかし、その時点で次のエントリー条件が揃っていなければ、それはトレードプランに基づいた取引ではなく、損失に対する反応になってしまいます。
損切りになったからといって、次のトレードで取り返す必要はありません。 一つひとつのトレードは独立していると考え、次のサポート・レジスタンスや移動平均線、プライスアクションの条件が揃うまで待つことが大切です。
1日3〜5回トレードするスタイルであれば、特に「あと1回で取り返そう」と取引回数を増やさないためのルールを決めておくとよいでしょう。 例えば、連続して損切りになった場合はいったんチャートから離れるなど、感情が強くなったときに自動的に止まれる仕組みを作っておく方法があります。
トレード前に決めておくこと
- 1回のトレードで許容する損失を決める。
- 1日の最大損失やトレード回数の上限を決める。
- 損切り後も、次のエントリー条件が揃うまでは入らない。
- 「取り返したい」と感じたら、いったんトレードを止める。
プランを信頼するために
「完璧だから守る」のではなく、「検証したルールだから守る」
トレードプランを守るためには、そのプランを自分自身が信頼できることも重要です。 サポートとレジスタンス、移動平均線、プライスアクションを使うのであれば、自分の条件をできるだけ明確にし、過去のトレードを振り返ってみましょう。
重要なのは「このルールなら毎回勝てる」という確信を持つことではありません。 負けるトレードが含まれていても、同じ条件を繰り返すことで長期的に優位性が期待できると理解できることです。 そうすれば、1回の含み益や1回の損失に対して必要以上に反応しにくくなります。
覚えておきたいこと
完璧なプランはありません。 大切なのは、すべてのトレードを勝たせることではなく、自分が検証したプランを一貫して実行し、その結果を積み重ねることです。 「今回勝ったか負けたか」ではなく、「今回プランを守れたか」を評価基準にしてみましょう。
次のステップ
結果ではなく「プランを守れたか」を記録する
今後のトレードでは、損益だけではなく、自分のプランを守れたかどうかも記録してみてください。 利益になっていてもルール外のトレードなら改善対象ですし、損失になっていてもプラン通りなら、そのトレード自体は失敗とは限りません。
チキン利食いをした回数、リベンジトレードをした回数、計画通りに損切り・利確できた回数を記録すると、 損益だけでは見えなかった自分の行動の変化が分かるようになります。
まとめ
チキン利食いとリベンジトレードを改善するポイントは、エントリー前に明確なプランを作り、そのプランを信頼して実行することです。 相場を完璧に予測することも、すべてのトレードで勝つこともできません。 損切りになること、利確後にさらに伸びること、含み益が減ることもトレードの一部として受け入れる必要があります。 完璧なプランを探すのではなく、自分が検証したプランを一貫して守れるトレーダーになることを目指していきましょう。
パフォーマンス分析
1. 全体の推移
全体では195回の取引、勝率69%、最終損益は+1,702,709円と、しっかり利益を残せています。特に直近はパフォーマンスが大きく改善しており、直近4週間の勝率は75〜82%、すべての週でプラスとなっています。
一方で、全体のリスクリワードは0.67とまだ低めです。高い勝率によって利益を積み上げられていますが、平均的に「利益より損失のほうが大きい」状態では、数回の大きな負けによって、それまで積み上げた利益を失うリスクがあります。
実際に損益曲線を見ると、前半には大きなドローダウンがあり、その後も利益を大きく減らしている場面があります。最近の成績は非常に良いため、ここからは勝率をさらに上げることよりも、1回の大きな損失を防ぐことを優先していきましょう。
2. 市場別のパフォーマンス
市場別では、利益のほぼすべてを金(XAUUSD)で生み出しています。XAUUSDの損益は+1,699,444円である一方、USDJPYは+5,450円、GBPUSDは−4,104円、AUDUSDは+1,919円となっています。
この結果を見る限り、現時点では無理に複数の通貨ペアを取引する必要はありません。こにぞうさんが普段使っているサポート・レジスタンス、移動平均線、プライスアクションを金に集中して検証し、得意な市場で再現性を高めていくほうがよいでしょう。
3. 曜日・時間帯別のパフォーマンス
曜日別では、月・火・水・金がプラスなのに対して、木曜日だけ−668,670円と大きなマイナスになっています。木曜日の損失が他の曜日の利益をかなり削っているため、まずは木曜日のトレード内容を振り返り、リベンジトレードやルール外のエントリーが増えていなかったか確認してみましょう。
時間帯ではさらに特徴がはっきりしており、夕方(20:00〜23:00)は+2,074,286円と非常に好調ですが、夜(23:00〜08:30)は−651,117円となっています。
これは非常に重要なデータです。利益が出ている20:00〜23:00でその日のトレードを終え、23時以降は原則として新規エントリーをしないというルールを検証してみる価値があります。特に勝ったあとにさらに利益を増やそうとしたり、負けたあとに取り返そうとしたりすると、せっかくの利益を夜間のトレードで返してしまう可能性があります。
4. リスクリワードと資金管理
現在の課題は、勝率ではなく損失の大きさです。勝率69%という数字は十分高く、直近では80%前後まで上がっています。その一方で、平均損失が平均利益を上回る期間が多く、全体のリスクリワードは0.67にとどまっています。
チキン利食いによって利益を早く確定する一方、負けているポジションでは損切りが遅くなると、「小さく勝って、大きく負ける」形になりやすくなります。さらに、その大きな損失を取り返そうとしてリベンジトレードをすると、リスクは一段と高くなります。
ただし、無理にすべてのトレードでリスクリワード1以上を狙う必要はありません。まずはエントリー前に損切りと利確の位置を決め、途中の感情で変更しないことを優先してください。勝率が高いスタイルだからこそ、大きな損失を減らすだけでも全体のリスクリワード改善につながります。
5. 今後のポイント
直近の成績を見ると、トレード自体はかなり改善しています。特に直近週は36回の取引、勝率81%、リスクリワード2.13、+762,762円と非常に良い結果です。そのため、今は新しい手法を探すよりも、現在うまくいっているトレードを崩さないことが大切です。
具体的には、利益の中心となっている金(XAUUSD)に集中すること、20:00〜23:00を中心にトレードすること、23時以降は早めにトレードを終了することを検証してみてください。
そして、チキン利食いやリベンジトレードを改善するためにも、毎回エントリー前に「エントリー・損切り・利確・その日の終了条件」を決めておきましょう。完璧なプランはありません。大切なのは、1回ごとの結果に反応してプランを変えるのではなく、検証したプランを信頼し、同じルールを繰り返すことです。
今の高い勝率を維持しながら、大きな損失と深夜の余計なトレードを減らす。これが今後のパフォーマンスをより安定させるための重要なポイントになります。
今の強みを崩さず、大きな損失を減らす
こにぞうさんの直近のトレードは非常に好調です。直近4週間は勝率75〜82%で推移しており、最新週では勝率81%、リスクリワード2.13、+762,762円という良い結果が出ています。今は新しい手法を増やすより、現在うまくいっているトレードを崩さないことが大切です。
特に市場別では、利益のほぼすべてを金(XAUUSD)で生み出しています。サポートとレジスタンス、移動平均線、プライスアクションという現在の判断方法を金に集中して使い、得意な市場でさらに再現性を高めていきましょう。
また、時間帯別では20:00〜23:00が+2,074,286円と非常に強い一方、23:00〜08:30は−651,117円となっています。そのため、23時以降まで無理にトレードを続けず、利益が出やすい時間帯で早めに終了することが大きな改善ポイントです。
現在の課題は勝率ではなく、リスクリワードと大きな損失です。全体のリスクリワードは0.67とまだ低めなので、チキン利食いで利益を小さくし、損失だけを大きくしないよう注意しましょう。エントリーする前に損切りと利確を決め、その後は感情だけを理由に変更しないことが重要です。
チキン利食いやリベンジトレードを減らすためにも、毎回「どこで入るか・どこで損切りするか・どこで利確するか・何時にその日のトレードを終えるか」まで決めておきましょう。完璧なプランはありません。大切なのは、1回の結果に反応してルールを変えるのではなく、検証したプランを信頼し、同じルールを繰り返すことです。
Fintokeiトレーディングコーチシリーズは、毎週更新です。次回も実際のトレーダーの悩みに答えながら、具体的な改善のヒントをお届けします。自分のトレードに悩みを抱えているなら、ぜひ下記のフォームから質問を送ってください。あなたの課題が次のVol.のテーマになります
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