今週の注目ポイント: 日米欧の政策金利発表、AI関連株の下落と原油100ドル超え

今週の注目ポイント: 日米欧の政策金利発表、AI関連株の下落と原油100ドル超え

米住宅関連指標の低迷やAI投資への懸念、イラン情勢の緊迫化を受け、投資家が安全資産を求めたことで米国債が上昇しました。米10年債利回りは約1カ月ぶりに5%を下回り、ドル安・円高が進みました。トランプ大統領が追加攻撃を警告したことで、WTI原油は100ドルを超えて一段と上昇し、世界の株式市場の重荷となりました。日本ではコア消費者物価指数が前年同月比2.1%上昇し、日銀の物価目標である2%を引き続き上回りました。

Key Events

主なイベント予定

2026年10月26日(月)

ドイツ:IFO期待指数

2026年10月27日(火)

日本:日銀コアCPI、米国:建設許可件数、耐久財受注、CB消費者信頼感指数、新築住宅販売件数

2026年10月28日(水)

豪州:消費者物価指数(CPI)、米国:財貿易収支、FRB政策金利発表

2026年10月29日(木)

米国:コアPCE価格指数、GDP、ユーロ圏:ECB政策金利発表

2026年10月30日(金)

日本:東京都区部コアCPI、完全失業率、鉱工業生産、日銀政策金利発表、豪州:生産者物価指数(PPI)、ドイツ:失業率、GDP、ユーロ圏:GDP、失業率、米国:雇用コスト指数、シカゴ購買部協会景気指数

USD/JPY(ドル円)

USD/JPY Daily chart for October 26

ドル円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

原油価格が上昇する一方、投資家がリスク資産から米国債へ資金を移したことで米長期金利が低下し、先週のドル円は下落しました。

テクニカル分析

ドル円は、幅が縮小していたボリンジャーバンドの下限を下抜けました。10日移動平均線も下向きに転じつつあり、短期的な下落トレンドの始まりを示唆しています。

今週の見通し

今週の日米金融政策会合は、ドル円の下落が続くかを見極める重要な材料となります。両国の12月の利上げの可能性を探るため、声明や会見の内容に注目が集まりそうです。

GBP/JPY(ポンド円)

GBP/JPY Daily chart for October 26

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

英国の雇用統計とインフレ指標が予想を上回り、利上げ観測が強まったことで、ポンド円は週の大半で上値を試しました。ただ、週後半に円高が進み、それまでの上昇分を失いました。

テクニカル分析

ボリンジャーバンドの幅は依然として狭く、先週は上限が抵抗線となり、売りシグナルが点灯しました。10日移動平均線も横ばいで、レンジ相場の継続を示唆しています。

今週の見通し

最近はレンジ内での売買が有効に機能しており、短期的には引き続きレンジ取引が中心となりそうです。

EUR/USD(ユーロドル)

EUR/USD Daily chart for October 26

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

ユーロドルは先週、小動きにとどまりました。ドルは他の通貨に対して下落したものの、欧州の経済指標が予想を下回り、ユーロドルの反発を抑えました。

テクニカル分析

10日移動平均線は横ばいに転じ、ボリンジャーバンドの幅も縮小しています。直近の下落トレンドはいったん終了し、しばらくはもみ合いが続く可能性があります。

今週の見通し

FRBの金融政策会合を控え、レンジ相場が予想されます。ただし、FRBが今後の利上げを示唆した場合は、下落トレンドが再開する可能性があります。

ナスダック

US100 Daily chart for October 26

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

ナスダックは週初から売りに押され、その後は反発を試しました。しかし、AIへの過剰投資に対する懸念が根強く、週後半に大きく売られ、週間では再び下落しました。

テクニカル分析

10日移動平均線が上値抵抗線となる一方、ボリンジャーバンドの下限が短期的な下値を支えています。

今週の見通し

AI投資が十分な収益につながるかへの懸念が強まる中、下落トレンドは依然として強い状況です。反発した場合は、10日移動平均線の手前で戻り売りの機会を探る戦略が有効となりそうです。

金(ゴールド)

XAU/USD Daily chart for October 26

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り

金は予想外の下落となり、4,000ドルを割り込みました。WTI原油の上昇で米国の利上げへの警戒感が強まったほか、ハイテク株の損失を補うために金を売却する動きもあったとみられます。

テクニカル分析

10日移動平均線が引き続き上値抵抗線となっており、下落トレンドは依然として強い状況です。終値がボリンジャーバンドの下限を下回ったことも、売り圧力の強さを示しています。

今週の見通し

短期的には売られ過ぎの可能性があり、4,000ドルがチャート上の重要な節目となっています。主要中央銀行の金融政策会合を控える今週は、4,000ドルを中心としたレンジ取引が有効となりそうです。

This Week's Focus

今週の注目材料

今週の主な経済指標は、火曜日に発表される米耐久財受注です。また、11月3日の米中間選挙に向け、期日前投票が始まっています。金融政策では、FRB、日銀、ECBの会合に注目が集まります。いずれも金利を据え置く見通しで、市場が織り込む今回のFRBの利上げ確率は約10%にとどまっています。一方、12月には3行とも利上げが予想されており、各会合後の声明がその見方を変える内容になるかが焦点です。

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