今週の注目ポイント: 米利上げリスクと日銀介入リスクに注目

今週の最大の注目材料は、ケビン・ウォーシュ新FRB議長が初めて議長を務めたFOMC会合でした。ウォーシュ議長の発言は市場予想よりもタカ派的と受け止められ、利上げペースが想定より早まる可能性が意識されました。これを受けてUSD/JPYは161円を上回り、1986年以来の高い週足終値をつけた一方、米国株には下押し圧力がかかりました。週前半には、米国とイランの枠組み合意によりホルムズ海峡を巡る懸念が和らぎ、原油価格が大きく下落したことで、市場はリスクオンで始まりました。日本では、日銀が予想通り政策金利を1%へ引き上げましたが、円の支援材料にはなりにくく、日経平均は週間で約7%上昇しました。

主なイベント予定

2026年6月22日(月)EU ECBラガルド総裁発言

2026年6月23日(火)日本 S&Pグローバルサービス業PMI、日銀コアCPI、EU HCOBユーロ圏製造業PMI、英国 S&Pグローバル製造業PMI、米国 S&Pグローバル製造業PMI

2026年6月24日(水)豪州 トリム平均CPI、米国 経常収支、住宅建設許可件数、新築住宅販売件数

2026年6月25日(木)豪州 失業率、米国 コアPCE物価指数、GDP、耐久財受注

2026年6月26日(金)日本 東京コアCPI、米国 ミシガン大学消費者信頼感指数

USD/JPY(ドル円)

ドル円足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
日本の政策金利上昇への期待はあったものの、円売り圧力が強く、相場への影響は限定的でした。一方、FOMC声明とタカ派的なコメントにより、米国の追加利上げ観測が高まり、米ドル買いが強まりました。その結果、USD/JPYは大きく上昇し、過去の介入水準を上回って週を終えました。

テクニカル分析
USD/JPYはボリンジャーバンドの上限を上回り、強い上昇モメンタムを示しています。10日移動平均線は引き続きサポートとして機能しており、相場を押し上げる要因となっています。

今週の見通し
短期的には過熱感があり、日銀による介入リスクも引き続き意識されます。そのため、短期トレーダーにとっては、上昇を追いかけるよりも、週初に売りのチャンスを探す方が良い場面もありそうです。

GBP/JPY(ポンド円)

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
GBP/JPYは、原油価格の下落がリスクセンチメントを支え、円安要因となったことで、週初は上昇しました。しかし、FOMC後の積極的な米ドル買いがポンドの重しとなり、さらに英国の政治的不透明感への懸念も加わりました。その結果、GBP/JPYは反落し、週をマイナス圏で終えました。

テクニカル分析
週初にボリンジャーバンド上限で上値を抑えられた後、GBP/JPYは週末にかけてボリンジャーバンド下限付近まで下落しました。10日移動平均線は横ばいになっており、レンジ相場の展開が強まっているようです。

今週の見通し
英国の政治的不透明感がさらに高まる可能性に加え、短期的には円安が進みにくい状況であることから、今週は戻り売りを狙う戦略が有効となりそうです。

EUR/USD (ユーロドル)

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
EUR/USDは先週も下落しました。ユーロ圏の経済指標が予想を上回り、インフレ率も高かったことで、週初には小幅な反発が見られました。しかし、新FOMC議長のコメントを受けて米国の利上げ観測が強まり、EUR/USDは大きく売られる展開となりました。

テクニカル分析
10日移動平均線は引き続き弱気を示しており、下落圧力が続いています。ただし、ボリンジャーバンド下限が短期的なサポートとして機能しています。

今週の見通し
ユーロ圏と米国の金利差がさらに拡大する可能性があるため、EUR/USDは引き続き上値の重い展開となりそうです。今週は戻り売りを狙う戦略が有効となりそうです。

ナスダック

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ナスダックは、イランでの戦争終結に向けた交渉の進展を受けて原油価格が下落し、リスクセンチメントが改善したことで、週初は強くスタートしました。しかし、FOMC会合後に年内の米国利上げ観測が高まったことで、直近高値付近では上値を抑えられました。

テクニカル分析
市場は緩やかな上昇トレンドを維持しており、価格はボリンジャーバンドの中央付近で推移しています。これは、モメンタムが鈍化している一方で、全体のトレンドはまだ明確な弱気には転じていないことを示しています。

今週の見通し
今週は、やや下方向を意識したレンジ相場が最も可能性の高いシナリオとなりそうです。直近高値を上抜けて強い上昇モメンタムを再開するには、新たなポジティブ材料が必要になるかもしれません。

金 (ゴールド)

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
金は、WTI原油価格の下落により米ドルが弱含み、市場心理が改善したことで、週初に上昇しました。しかし、FOMC会合後に米国の利上げ観測が高まったことで売りが再び強まり、金は週末にかけて下落しました。

テクニカル分析
週半ばにはボリンジャーバンド上限がレジスタンスとして機能し、その後10日移動平均線を再び下回って引けたことで、短期的な下落トレンドが続いていることが確認されました。

今週の見通し
市場では米国の利上げ観測が高まっており、テクニカル指標も下方向を示しているため、今週は売りのチャンスを狙う戦略が有効となりそうです。

今週の注目材料

市場がより長期間の高金利リスクを織り込む中、ボラティリティは高止まりする可能性があります。WTIの下落によりインフレ懸念は一部和らいだものの、米ドル高が金価格の重しとなり、円買い介入への警戒感も高まっています。

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