今週の注目ポイント: 今週はFRBと日銀会合に注目

市場は週末にかけて強いムードで終わりました。SpaceXのIPOは金曜日に取引が始まり、公開価格を19%上回って引けたことで、米国株と日本株はともに上昇して週を終えました。USD/JPYも上昇を続け、米CPIが前年比4.2%、PPIが前年比6.5%となったことで、強いインフレ指標が米ドルを支えました。金は強い米ドルに押されて年初来安値を付け、WTI原油はイランと米国の合意期待が高まる中で下落しました。

主なイベント予定

2026年6月15日(月)EU 貿易収支、鉱工業生産、米国 鉱工業生産

2026年6月16日(火)中国 鉱工業生産、失業率、日本 日銀政策金利発表、日銀記者会見、豪州 RBA政策金利発表、EU ZEW景況感指数、米国 住宅着工件数、建設許可件数

2026年6月17日(水)日本 貿易収支、英国 CPI、PPI投入、EU CPI、米国 小売売上高、FRB政策金利発表、FOMC記者会見

2026年6月18日(木)英国 失業率、BoE政策金利発表、米国 フィラデルフィア連銀製造業景況指数

2026年6月19日(金)日本 全国コアCPI、金融政策決定会合議事要旨、英国 小売売上高

USD/JPY(ドル円)

ドル円足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
米インフレへの警戒感が続く中、強い米経済指標や米利上げ観測の高まりを背景に、USD/JPYは先週上昇しました。相場は4月の介入前につけた高値圏を試す動きとなりました。一方、今週の日銀会合で利上げが行われる可能性への期待は、市場への影響が限定的でした。

テクニカル分析
USD/JPYは10日移動平均線を再び上回って引けており、上昇トレンドが継続していることを示しています。現在は、ボリンジャーバンド上限が次の抵抗帯として意識されています。

今週の見通し
今週は日米の中央銀行会合が予定されているため、高いボラティリティが予想されます。高値圏では下方向へのリスクにも注意が必要ですが、USD/JPYが10日移動平均線を上回っている限り、上昇トレンドを尊重する必要があります。

GBP/JPY(ポンド円)

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
GBP/JPYは先週、前週の強い米雇用統計後につけた下落分を取り戻す動きが中心となりました。市場は今週予定されている米国と英国の中央銀行会合を前に、様子見姿勢も強まりました。

テクニカル分析
価格は10日移動平均線付近まで回復しましたが、10日移動平均線は横ばい方向に変化しています。また、ボリンジャーバンドも縮小しており、勢いが弱まり、次の方向感を探る展開となっています。

今週の見通し
今週はFRBとイングランド銀行の会合が注目されるため、ボラティリティが高まる可能性があります。ただし、現時点では明確なトレンドがないため、強い方向感が出るまでは、GBP/JPYはレンジ取引を意識した戦略が有効となる可能性があります。

EUR/USD (ユーロドル)

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
EUR/USDは週初、売られすぎの水準から始まりました。予想を上回る米インフレ指標が発表されたものの、ECBが政策金利を引き上げたことが支えとなり、EUR/USDは回復して週を小幅高で終えました。

テクニカル分析
先週後半には、下限のボリンジャーバンドを何度も試す場面があり、下方向への圧力が残っていることを示しました。ただし、下向きの10日移動平均線が抵抗線として働き、反発は限定的となりました。

今週の見通し
EUR/USDが10日移動平均線付近まで戻した場合、FRB会合を前に横ばいで推移する可能性があります。今後の大きな方向性は、FRBの政策判断や今後の見通しによって決まる可能性があります。

ナスダック

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ナスダックは先週、SpaceXのIPOを待つ展開が中心となりました。一方、予想を上回る米PPIインフレ指標を受けて、市場は下値を試す動きも見られました。その後、SpaceXのIPOが成功したことで市場心理が一部改善し、週後半には指数が上昇しました。

テクニカル分析
ナスダックは先週、レンジ内で推移する中で、下限のボリンジャーバンドを何度も試しました。週末にかけては反発し、10日移動平均線付近まで戻す動きとなりました。

今週の見通し
テクニカル指標は依然として下方向を示しており、SpaceX関連の取引も不安定な動きが続く可能性があります。重要なFRB会合を前に、米利上げ観測が意識される中で、再び売り圧力が強まる可能性があります。

金 (ゴールド)

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
金は先週初め、4,000ドルを試す動きとなりました。米利上げ観測が引き続き金価格の重しとなったためです。その後、週後半には原油価格の下落や短期的な押し目買いを背景に、買いが戻りました。

テクニカル分析
金は週の大半で売られすぎの状態となり、下限のボリンジャーバンドを下回って推移しました。週後半の反発により、ボリンジャーバンドの買いシグナルが発生しましたが、10日移動平均線は依然として下向きで、全体の下落トレンドはまだ強い状態です。

今週の見通し
下落トレンドは継続しているため、引き続き下値を試す可能性が高いと考えられます。ただし、FRB会合をきっかけに大きな値動きが出る可能性があります。特に、金融政策声明や新しいFRB理事の発言に市場の注目が集まりそうです。

今週の注目材料

今週は複数の主要中央銀行の政策決定を控え、市場の動きが活発になる可能性があります。Fed、RBA、BOEは金利を据え置くと見られる一方、BOJは利上げが予想されています。USD/JPYは、日本当局が警戒を強めやすい水準に近いため、引き続き注目されます。SpaceXの取引も、リスク選好の動きに影響を与える可能性があります。

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