今週の注目ポイント: FOMC議事要旨、利上げ観測と中東和平交渉

金曜日に発表された米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想の9万人増に対して2万9,000人増にとどまり、賃金の伸びも予想を下回ったため、10月のFRB利上げ観測が後退しました。ただし、ドルは発表直後の下落分を取り戻し、予想を上回った米GDPも長期金利の高止まりを支えました。金利上昇は米国株や金の重荷となり、金価格は3%超下落して8月以来の安値を付けました。日本では、東京都区部のコアCPIが前年同月比2.7%上昇と予想の2.4%を上回り、追加利上げを後押しする結果となりましたが、日銀の9月会合の「主な意見」では、今後の利上げペースについて意見の違いが見られました。
主なイベント予定
日本:S&Pグローバル・サービス業PMI、ユーロ圏:HCOB総合PMI、英国:S&Pグローバル総合PMI、米国:S&Pグローバル・サービス業PMI
英国:S&Pグローバル建設業PMI、ユーロ圏:小売売上高、米国:貿易収支
豪州:住宅建設許可件数、英国:ロイズ住宅価格指数、米国:FOMC議事要旨
日本:経常収支
日本:家計支出、米国:ミシガン大学消費者期待指数
USD/JPY(ドル円)
ドル円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
米国と日本の依然として大きい金利差に市場の関心が戻り、ドル円は上値を試しました。ただし、為替介入への警戒感が上昇を抑えました。
テクニカル分析
週末の終値が10日移動平均線を上回り、短期的な上昇トレンドを確認しました。価格はボリンジャーバンドの中央付近で推移しています。
今週の見通し
主要な経済指標の発表が少なく、比較的落ち着いた値動きとなる可能性があるため、レンジを意識した売買が有効と考えられます。158円が重要な上値抵抗として注目されます。
GBP/JPY(ポンド円)
ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
米国の利上げ観測が強まり、ドルがポンドと円の双方に対して買われたため、ポンド円は比較的落ち着いた値動きとなりました。
テクニカル分析
ポンド円はボリンジャーバンドの下限と9月の安値付近で下支えされており、下値の底堅さがうかがえます。ただし、10日移動平均線は横ばいで、方向感の乏しい値動きが続く可能性を示しています。
今週の見通し
現在のチャート形状と経済指標の発表が少ないことを踏まえると、レンジを意識した売買が有効と考えられます。支持線付近での買いと抵抗線付近での売りが注目されます。
EUR/USD(ユーロドル)
ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
先週のEUR/USDは、米国の金利上昇を織り込む動きがドル買いを支え、引き続き下値を試す展開となりました。
テクニカル分析
価格はボリンジャーバンドの下限に繰り返し接しており、10日移動平均線も明確に下向きとなっています。下落トレンドは依然として強い状態です。
今週の見通し
反発した場面で戻り売りの機会を探す戦略が有効と考えられます。特に10日移動平均線付近まで回復した場合は、上値が抑えられるかを確認し、下落トレンドに沿った売りを検討したいところです。
ナスダック
ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
先週はダウ平均株価が下落する一方、ナスダックはAI関連株への関心が再び高まり、上昇しました。米国の金利上昇への警戒が続く中でも、テクノロジー株への買いが指数を支えました。
テクニカル分析
10日移動平均線が先週何度もサポートとなり、上昇トレンドは堅調に推移しています。この線付近まで下落すると買いが入りましたが、さらに上昇するには9月の高値を突破できるかが重要となります。
今週の見通し
9月の高値付近では上値が抑えられ、レンジ内での値動きとなる可能性があります。支持線と抵抗線が維持される間は、10日移動平均線付近で買い、高値付近で売る戦略が考えられます。一方、9月の高値を明確に上抜ければ、一段の上昇につながる可能性があります。
金(ゴールド)
金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
先週のゴールドは、米国の金利上昇への警戒から投機筋の売りが強まり、9月の安値を割り込んで大幅に下落しました。予想を下回った米雇用統計を受けて一時反発したものの、買いは続かず、再び売りに押されました。
テクニカル分析
ボリンジャーバンドの下限が短期的なサポートとなっていますが、下向きの10日移動平均線が引き続き上値を抑えています。足元では値動きが狭いレンジに落ち着いており、目先はさらに大きく下落する可能性は低いと考えられます。
今週の見通し
下落トレンドに沿って、10日移動平均線付近への反発を待ち、戻り売りを検討する戦略が考えられます。一方、先週の安値付近で下げ止まる場合は、その水準の少し下に損切りを設定し、短期的な反発を狙う買いも選択肢となります。
今週の注目材料
今週は中東の和平交渉が注目され、進展があれば、1バレル100ドルを下回っているWTI原油価格に影響する可能性があります。主要な経済指標の発表が少ないため、トレーダーはFOMC議事要旨から、FRBが10月に再び利上げするかどうかの手掛かりを探るでしょう。


