今週の注目ポイント: 米CPI・小売売上高とドル円の動向

原油価格は、石油備蓄の放出が前倒しされるとの報道で下落しましたが、その後、ホルムズ海峡でのタンカー攻撃や米国によるイランへの追加攻撃の可能性が伝わり、急上昇しました。その他の市場はおおむね落ち着いた動きとなり、米国株は上昇しました。FOMC議事要旨で年内の追加利上げの可能性が示され、ドルは堅調に推移し、金は上値の重い展開が続きました。米ミシガン大学の消費者信頼感指数は46.3に低下し、予想の47.8を下回りました。日本では、高市早苗首相が政府の財政に対する懸念を和らげようとしました。
主なイベント予定
日本の祝日、米国の祝日
日本:企業物価指数、豪州:NAB企業景況感指数・RBA議事要旨、米国:中古住宅販売件数
中国:消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)、米国:消費者物価指数(CPI)、景気先行指数・地区連銀経済報告(ベージュブック)
豪州:失業率、英国:GDP・貿易収支・鉱工業生産、ユーロ圏:鉱工業生産、米国:小売売上高、生産者物価指数(PPI)・企業在庫
ユーロ圏:消費者物価指数(CPI)・貿易収支、米国:輸入物価指数・輸出物価指数・鉱工業生産
USD/JPY(ドル円)
ドル円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
ドル円は落ち着いた値動きながら、米国の追加利上げの可能性が意識され、緩やかに上昇しました。
テクニカル分析
価格は10日移動平均線を上回っており、強気の材料となっています。ただし、ボリンジャーバンドの中央付近に位置し、重要な158円付近での推移が続いています。
今週の見通し
次の大きな値動きの手がかりとして、今週の米インフレ指標が注目されます。現時点では、押し目買いが有効と考えられます。
GBP/JPY(ポンド円)
ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
ポンド円は英国の材料が少なく、狭いレンジで推移しました。市場の関心は米国と日本の金利動向や、日本当局による為替介入の可能性に向いていました。
テクニカル分析
ボリンジャーバンドの幅は狭く、10日移動平均線は横ばいです。新たな材料で方向が決まるまでは、レンジ内の動きが続きそうです。
今週の見通し
次の大きな値動きを無理に予測せず、当面はサポート付近で買い、レジスタンス付近で売るレンジ取引がよさそうです。
EUR/USD(ユーロドル)
ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
米国の追加利上げによって米欧の金利差が広がる可能性が意識され、ユーロドルは売りが続きました。
テクニカル分析
ボリンジャーバンドの下限が短期的なサポートとなっています。ただし、10日移動平均線は下向きで、中期的には強い下落基調が続いています。
今週の見通し
先週は何度もサポートを維持したため、今週の重要な米インフレ指標の発表を前に、横ばいの動きとなる可能性があります。
ナスダック
ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
ナスダックはAI関連株への期待が戻り、週前半に上昇しました。ただし、原油高やインフレへの懸念が残り、週間ではほぼ横ばいで終えました。
テクニカル分析
10日移動平均線が引き続き下値を支えており、上昇基調が続く可能性を示しています。ボリンジャーバンドも強気の形を維持しています。
今週の見通し
上昇基調は続いており、米国の追加利上げもすでに織り込まれている可能性があります。価格が10日移動平均線を上回っている間は、買いの機会に注目したいところです。
金(ゴールド)
金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
金は米国の追加利上げ観測を受け、週前半に下落しました。その後、4,100ドルを下回る水準で長期投資家の買いが入り、週後半に回復しました。
テクニカル分析
週末の終値が10日移動平均線を上回り、ボリンジャーバンドの下限でも下値が支えられたことは、強気の材料です。今後は横ばいから上昇の動きが期待されます。
今週の見通し
中央銀行の買いも含まれている可能性がある長期的な買いが入り、最近の下落基調が終わりに近づいていると考えられます。今週は押し目買いが有効とみられます。
今週の注目材料
月曜日は日本と米国が祝日のため、取引は落ち着いたスタートとなりそうです。今週は米CPIと小売売上高が注目され、物価と消費の動向を確認する材料となります。強い結果が出ればドル円が上昇し、円買い介入への警戒が高まる可能性があります。中東情勢や原油価格の動きにも注目です。


