今週の注目ポイント: 日銀の円買い継続も、ドル円への影響は限定的

ドル円は先週も大きく動きました。日本当局による為替介入観測を受けて、一時155円付近まで下落しましたが、その後は反発し、ほぼ横ばいで週を終えました。米国の雇用統計が強かったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げはさらに難しくなるとの見方が強まりました。株式市場は堅調で、ナスダックは6週連続で上昇し、日経平均もAIや半導体関連への期待から5%超上昇して過去最高値を更新しました。一方、WTI原油は米国とイランの合意進展への期待を受け、100ドルを下回りました。

主なイベント予定

2026年5月11日(月)中国 CPI・PPI、米国 中古住宅販売件数

2026年5月12日(火)日本 家計支出、ドイツ CPI、EU ZEW景況感指数、米国 CPI

2026年5月13日(水)日本 経常収支、EU GDP・鉱工業生産、米国 PPI

2026年5月14日(木)英国 GDP・鉱工業生産・貿易収支、米国 小売売上高

2026年5月15日(金)米国 NY連銀製造業景気指数・鉱工業生産

USD/JPY(ドル円)

ドル円足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ゴールデンウィーク中に、円買いを目的とした日本銀行による再度の介入が疑われ、先週のドル円は何度か急落する場面がありました。しかし、米国の経済指標が引き続き強かったことでドル買いも支えられ、週末時点ではほぼ横ばいで取引を終えました。

テクニカル分析
先週末には、価格がボリンジャーバンドの下限に達したことで短期的な買いシグナルが出ました。ただし、10日移動平均線は下向きに転じており、今週は上値抵抗線として意識される可能性があります。

今週の見通し
介入の影響は日本銀行が期待したほど大きくなかったように見えますが、円安がさらに進めば追加介入の可能性は残ります。現時点では方向感を判断しにくいため、大きく動いた場面で逆張りを狙い、短期的なボラティリティを活用する戦略が有効かもしれません。

GBP/JPY(ポンド円)

ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
ポンド円は、日本銀行が再び円買い介入を行ったとみられたことで、直近安値を試す展開となりました。しかし、週後半にはポンドが対米ドルで上昇したこともあり、サポートは維持されました。

テクニカル分析
ボリンジャーバンドの下限がサポートとして機能しましたが、下向きの10日移動平均線が現在の価格に近づいているため、上昇した場面では売り手が戻ってくる可能性があります。

今週の見通し
先週高値付近と10日移動平均線が上値抵抗線として意識され、今週のポンド円は横ばいで推移する可能性があります。そのため、明確なトレンドを追うよりも、短期的なレンジ取引のチャンスが出やすい展開となるかもしれません。

EUR/USD (ユーロドル)

ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
WTI原油価格の下落が米ドルの重しとなり、静かな取引環境の中でユーロドルは小幅に上昇しました。

テクニカル分析
10日移動平均線はやや上向きに転じていますが、ボリンジャーバンドは縮小しており、短期的にはレンジ相場が続く可能性があります。

今週の見通し
現在のユーロドルには強いトレンドが見られないため、今週はレンジ取引を意識するのがよさそうです。

ナスダック

ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
AI関連株への期待感と好調な決算発表が続き、ナスダックは新たな最高値を更新しました。また、イランでの戦争が早期に終結するとの期待も、リスク選好を支える材料となりました。

テクニカル分析
上昇トレンドは非常に強く、週末には上限ボリンジャーバンドを上回って取引を終えました。ただし、10日移動平均線との乖離が大きく、短期的には買われ過ぎ感もあります。

今週の見通し
短期的には買われ過ぎに見えるため、短期トレーダーはネガティブなニュースや、価格が上限ボリンジャーバンドを下回る動きを待ってから、売りの機会を探すのがよさそうです。一方、中期トレーダーは10日移動平均線に近づく押し目を待つことで、より良い買い場を狙いやすくなるでしょう。

金 (ゴールド)

金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)

先週の振り返り
WTI原油価格の下落を受けて米国の長期金利が低下し、金にとって追い風となったことで、金価格は直近の下落分を一部取り戻しました。

テクニカル分析
10日移動平均線は横ばいで推移しており、ボリンジャーバンドも縮小しています。短期的にはレンジ相場が続く可能性があります。

今週の見通し
先週の反発により直近の下落トレンドは崩れたため、今後数週間で長期トレーダーが買い手として戻ってくる可能性があります。ただし、短期的にはレンジ取引を意識するのがよさそうです。

今週の注目材料

今週は、米国のインフレ指標と小売売上高が市場の注目材料となります。トレーダーは、原油高が消費者需要や物価圧力にどの程度影響しているかを確認しようとしています。WTI原油は、米国とイランの交渉をめぐる動きに引き続き反応しやすい展開となりそうです。市場では、紛争終結に向けた進展への期待も続いています。株式市場は直近の上昇をさらに伸ばせるかが焦点となる一方、ドル円は日銀の介入が終わったのか、それとも157円付近で円安を抑える姿勢を続けるのかを試す展開となり、ボラティリティの高い動きが続く可能性があります。

https://twitter.com/FintokeiCoach/status/2052530015477350751?ref_src=twsrc%5Etfw”
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