今週の注目ポイント: 米中間選挙・米雇用統計・豪英の利上げ観測

FRB、ECB、日銀はいずれも政策金利を据え置きました。FRBでは2人が利上げを支持しましたが、ウォーシュ議長は12月の政策判断について明確な方向性を示しませんでした。米国とユーロ圏の経済成長率は予想を上回り、東京都区部のコアCPIは予想通り前年比2.6%と、日銀の目標である2%を上回りました。世界の株式市場は週初こそ上昇したものの、AI投資が十分な利益につながるかへの懸念から下落に転じました。米国債利回りは低下し、WTI原油は中東での追加攻撃への警戒から100ドル超で推移しました。
主なイベント予定
英国:S&Pグローバル製造業PMI、米国:S&Pグローバル製造業PMI、ISM製造業景況指数
豪州:豪州準備銀行(RBA)政策金利発表、米国:製造業新規受注
ユーロ圏:HCOB総合PMI、消費者物価指数(CPI)、米国:貿易収支、S&Pグローバルサービス業PMI、ISM非製造業景況指数
豪州:貿易収支、日本:S&Pグローバルサービス業PMI、英国:S&Pグローバル建設業PMI、ユーロ圏:生産者物価指数(PPI)、英国:イングランド銀行(BoE)政策金利発表
日本:S&Pグローバルサービス業PMI、英国:ロイズ住宅価格指数、ユーロ圏:小売売上高、米国:非農業部門雇用者数、ミシガン大学消費者信頼感指数
USD/JPY(ドル円)
ドル円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
FRBと日銀はいずれも政策金利を据え置きました。日米の金利差が維持されたことで、ドル円は上値を試す展開となりました。ただ、日本の政府関係者が円安を抑えるための為替介入の可能性に言及し、158円付近では上値が抑えられました。
テクニカル分析
ボリンジャーバンドの幅は狭い状態が続き、先週は下限がサポートとなりました。10日移動平均線は横ばいで、明確なトレンドは出ていません。
今週の見通し
売り買いは拮抗していますが、やや下落リスクが高いとみています。今週は戻り売りを意識しながら、レンジ内での取引を考えたいところです。
GBP/JPY(ポンド円)
ポンド円日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
今週の英中銀による利上げへの期待がポンドを支え、先週のポンド円は上値を試す展開となりました。日英の金利差がさらに広がるとの見方も、買いを後押ししました。
テクニカル分析
10日移動平均線は上向きで、緩やかな上昇トレンドが続いています。ただ、すぐ上にはボリンジャーバンドの上限があり、短期的には上値が抑えられる可能性があります。
今週の見通し
値動きは落ち着いていますが、相場は着実に水準を切り上げています。10日移動平均線付近への押し目を買う戦略が有効とみています。今週の英中銀の政策判断が、次の値動きを左右しそうです。
EUR/USD(ユーロドル)
ユーロドル日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
ECBとFRBがともに政策金利を据え置く中、ユーロドルは直近の安値を試しました。ただ、週後半に発表されたユーロ圏GDPが予想を上回り、ユーロドルは安値から持ち直しました。
テクニカル分析
ボリンジャーバンドの下限と10月の安値がサポートとなりましたが、再び10日移動平均線を下回って週を終えました。週後半に反発したものの、上値の重い状況が続いています。
今週の見通し
10日移動平均線付近への戻りを売る戦略が有効とみています。10月の安値が重要なサポートとなり、ここを下抜けると、さらに下落する可能性があります。
ナスダック
ナスダック指数日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
ナスダックは好調な決算を受けて週前半に上昇しましたが、AI投資が十分な利益につながるかへの懸念から、再び大きく売られました。週後半には約3%下落し、それまでの上昇分を失いました。
テクニカル分析
10日移動平均線は下向きで、下落基調が続いています。急落によってボリンジャーバンドの下限付近まで下げており、この水準では短期的に下げ止まる可能性があります。
今週の見通し
下落の流れが強いため、10日移動平均線付近への反発を待って売る戦略が有効とみています。AI投資の収益性への懸念が引き続き重荷となり、反発しても上値は限られそうです。
金(ゴールド)
金日足チャート(ボリンジャーバンドと10日移動平均線)
先週の振り返り
12月の米利上げ観測が重荷となり、ゴールドはさらに下落しました。原油高もインフレへの懸念を強め、利上げ観測を後押ししました。週後半には投機筋の売りが増え、下げが加速しました。
テクニカル分析
ゴールドは再びボリンジャーバンドの下限を下回って週を終え、売り圧力の強さを示しました。10日移動平均線も、先週は何度か上値を抑えました。
今週の見通し
短期的には売られすぎで反発も考えられますが、買いには注意が必要です。価格は約1年ぶりの安値にあり、さらに大きく下落する可能性もあります。短期の反発を狙って買う場合は、損切り幅を小さく設定したいところです。
今週の注目材料
今週は火曜日の米国中間選挙が大きな注目材料となり、上院・下院でどちらの党が多数派を占めるかが決まります。金曜日には米雇用統計と消費者信頼感指数が発表され、景気の先行きを見極めるうえで重要になりそうです。豪州と英国では0.25%ポイントの利上げが予想されており、今後も利上げが続くかどうか、声明の内容が注目されます。各国の製造業関連指標にも目が向けられそうです。


