銀投資はやめとけと言われる理由とは?銀投資のメリットと取引方法も併せて解説

銀(シルバー)への投資に関心を持ちながらも、SNSなどで「やめとけ」という声を見かけて踏みとどまっている人もいるのではないでしょうか。

銀には金とは異なる値動きの特徴があり、その性質を知らないまま始めると、思わぬ損失につながりかねません。一方で、特徴とリスクを正しく理解すれば、銀ならではの将来性を活かした取引も狙えます。

この記事では、銀投資が「やめとけ」と言われる理由をはじめ、メリットや主な取引方法、リスクを抑えながら取り組む方法までわかりやすく解説します。

銀(シルバー)投資とは

銀(シルバー)投資とは、貴金属である銀の値動きを利用して利益を狙う投資方法のことです。金やプラチナと同じ貴金属に分類されるものの、価格の動き方や需要の中身には違いがあります。まずは銀という資産の特徴と、価格を動かす要因から確認していきましょう。

銀の特徴と金・プラチナとの違い

銀は金やプラチナと比べて産出量が多く、希少性の面では金やプラチナに分があります。そのぶん1グラムあたりの価格は低く、個人でも手を出しやすい価格帯に収まっています。

金が宝飾品や投資の対象として価値を認められ、値動きが穏やかなのに対し、銀は電子部品や太陽光発電などの工業素材として使われる比率が高い点が特徴です。実際に2024年の世界の銀需要のうち、約58%が工業用途に向けられました。

そのため銀価格は工業分野の景気に左右されやすく、金が買われる有事の局面でも、景気減速への懸念から銀だけが売られる場面もあります。

金に比べると値動きが激しく投機的な性格も強いため、安定した資産運用には不向きな一面があると理解しておきましょう。

銀価格を動かす主な要因

銀の価格が動く仕組みを知っておくと、値動きの背景を読み解く手がかりになります。銀の相場を動かす要因は、主に「需要」「供給」「投資家の動き」という3つです。

まず需要面では、銀の使い道の中心が工業用途である点が特徴です。なかでも太陽光発電パネル向けの需要が伸びており、世界全体の太陽光向け需要は2015年から2024年にかけておよそ4倍に拡大しました。脱化石燃料の流れを背景に、この需要は今後も伸びると見込まれています。

次に供給面では、銀は増産が難しい資源です。供給の8割以上を占める鉱山生産は、その多くが銅や鉛・亜鉛などを掘る際に同時に採れる副産物のため、銀の価格が上がっても銀だけを狙って増やすことが難しい構造にあります。実際に銀は2019年以降、需要が供給を上回り続けている状況です。

そして投資家の動きも、短期的な値動きを左右します。銀はドル建てで取引されるため、日本から投資する場合は円換算の価格が為替相場の影響も受けます。併せて見ておきたいのが、金1オンスで銀を何オンス買えるかを示す「金銀比価」です。この数値が高いほど金に対して銀が割安と判断され、銀を買う動きにつながりやすくなります。

「銀投資はやめとけ」と言われる理由

ここからは、銀投資が「やめとけ」と言われる主な理由を見ていきます。いずれも銀の特徴の裏返しです。投資をする前に内容を理解して、対策を立てましょう。

価格変動が金よりも激しい

銀は金と比べて値動きが激しく、短期間で価格が上下に振れやすい資産です。金の代表的な銘柄として知られるゴールド(XAUUSD)と比べても、シルバー(XAGUSD)は値動きの幅が広くなりやすい傾向があります。

銀は金よりも市場の規模が小さいため、大口の取引が値動きに影響しやすいことも、価格が振れやすい一因です。値動きの幅が広いほど利益を狙えるチャンスは増えますが、その裏側で短期間に下落するリスクも高まります。特にレバレッジをかけた取引では、想定を超える損失につながる場合もあるため、値動きの性質を理解したうえで取り組みましょう。

投資における価格変動については、以下の記事も参考になりますので、併せてご確認ください。

ボラティリティとは?高い相場・低い相場の特徴と投資での活かし方を解説

インカムゲインが得られない

株式の配当や預金の利息のように、資産を保有するだけで継続的に得られる利益をインカムゲインと呼びます。銀の現物を持っていてもこうしたインカムゲインは生じず、利益は安く買って高く売る値上がり益(キャピタルゲイン)に限られます。

配当や利息による下支えがないぶん、価格が下がった局面では損失を補う収益源がありません。保有期間中の値動きがそのまま成果に直結する点は、銀投資のリスクを高める一因となります。さらに、いつ売却するかの判断は容易ではなく、経済情勢や地政学リスクなどさまざまな要因を考慮する必要があります。

工業需要・景気の影響を受けやすい

銀は投資対象としての需要よりも、電子部品をはじめとする工業用素材としての需要が中心の貴金属です。そのため、景気が後退して工業製品の生産が落ち込むと、銀の需要も弱まり、価格が下がりやすくなります。

市場が混乱する局面では、安全資産とされる金とは異なり、銀は産業需要への懸念から売られることもあります。値動きが景気に左右されやすいぶん、安定した資産運用を求める場面では金より頼りにしにくい一面があると理解しておきましょう。

金よりも投機的な値動きをしやすいため、リスクを抑えたい場合は他の資産と組み合わせて持つことも1つの方法です。

現物保管にコストと手間がかかる

銀の地金や銀貨を現物で持つ場合、購入後は自分で保管と管理を続ける必要があります。銀は空気中の硫黄分などと反応して表面が黒く変色する性質があり、放置すると黒ずみが進みます。

美しい状態を保つには手入れの手間がかかり、盗難を防ぐための保管場所や保管サービスの費用も考慮しておきたいところです。銀の変色は湿度の影響を受けやすく、相対湿度が60%以上になると硫化が急激に起こるとされています。湿気の少ない場所での保管など、置き場所への配慮も欠かせません。手元で現物を扱う際には、こうした管理コストも踏まえて判断するとよいでしょう。

銀投資のメリット

ここまではリスク面を中心に見てきましたが、銀には投資対象としての魅力もあります。デメリットの裏返しとも言える強みを知っておくと、ポートフォリオに取り入れるかどうかの判断に役立つでしょう。ここでは銀投資の主なメリットを2つ紹介します。

金より安価で少額から始めやすい

銀の魅力としてまず挙げられるのが、金やプラチナと比べた価格の安さです。1グラムあたりの単価が低いため、同じ予算でも多くの量を購入できます。

現物の購入に限らず、積立や投資信託・ETFなど少額から始められる方法も選べます。月々数千円からの積立に対応する事業者もあり、まとまった資金がなくても無理のない範囲で買い増していけるでしょう。

少ない元手で取り組みやすい点は、これから貴金属投資に挑戦したい初心者にとって入り口になりやすい特徴と言えます。

工業需要の拡大による将来性

銀のもう1つの魅力は、工業用途の広がりに支えられた将来性です。太陽光発電パネルや電気自動車(EV)などの普及は、銀の需要を押し上げる要因として注目されています。電子部品やデジタル機器に欠かせない素材でもあり、技術の進歩とともに使い道が広がっているため、価格の上昇が期待できます。

一方、銀の価格は、目先は金利や為替の動きに振り回されやすい資産であることも理解しておきましょう。たとえば、政策金利が上昇する局面では、国債など他の金融商品に資金が向かいやすく、短期的には利息が付かない銀の価格が下がる場面もあります。また、銀はドル建てで取引されるため、円高が進むと円換算の価格が目減りする点にも気をつけたいところです。

このように、銀の投資で利益を出すためには、需給だけでなく、金利や為替動向にも注意を払う必要があります。

銀投資の主な方法

銀に投資する方法は複数あります。それぞれ必要な資金やコスト、手間が異なるため、自身の投資目的やリスク許容度に合った方法を選ぶことが大切です。

ここでは代表的な方法として、「現物投資・銀積立」「ETF・投資信託」「CFD取引」の3つを取り上げます。

現物投資・銀積立

現物投資は、銀のインゴット(地金)や銀貨そのものを購入して保有する方法です。地金商や貴金属メーカーから購入するのが一般的で、売りたいときに売却して現金化できます。

毎月一定額を買い付ける銀積立なら、月々数千円ほどの少額からコツコツと続けられます。価格が高いときは少なく、安いときは多く買う形になり、購入価格を平均化しやすい点も特徴です。

ただし現物は、購入後の保管や管理に手間がかかり、売買時には買値と売値の差(スプレッド)も負担になります。コスト面も踏まえて取り組むことが大切です。購入や保管にかかる費用は事業者ごとに異なるため、複数社を比較して自身にあったものを選びましょう。

ETF・投資信託

ETFや投資信託は、銀の価格に連動するように運用される金融商品です。証券口座があれば購入でき、現物のように手元で保管する必要がありません。

証券取引所に上場するETFは、株式と同じく取引時間中の値動きに合わせてリアルタイムで売買できます。一方の投資信託は、1日1回算出される基準価額をもとに取引する仕組みです。

保管の手間がなく少額から始めやすい反面、保有している間は信託報酬などの運用コストがかかります。コスト水準は商品ごとに異なるため、購入前に確認しておくと安心です。

CFD取引

CFD取引は、銀の現物を保有せずに、取引開始時と終了時の価格差だけで損益が決まる方法です。差金決済取引とも呼ばれ、現物の受け渡しや保管が発生しません。日本でなじみのあるFX(外国為替証拠金取引)もCFDの一種で、仕組みが似ているため比較的取り組みやすい方法と言えます。

買いからだけでなく売りからも取引を始められるため、価格が下がる局面でも利益を狙えます。レバレッジを使えば、手元資金を上回る金額の取引も可能です。

ただし、現物保管のコストがかからない反面、レバレッジは損失も同じように大きくする点に注意が必要です。自己資金を超える損失が出る恐れもあり、リスク管理の徹底が欠かせません。

CFDの仕組みやリスクは、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、参考にしてください。

CFD取引とは?特徴やリスクをわかりやすく解説

銀のCFD取引はFintokeiで挑戦しよう!

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まとめ

銀投資が「やめとけ」と言われる背景には、価格変動の幅が広い点、インカムゲインがない点、工業需要や景気に左右されやすい点などがあります。いずれも銀という資産の特徴の裏返しであり、仕組みを理解すれば過度に恐れる必要はありません。

一方で、銀は金より少額から始めやすく、太陽光やEVといった工業需要に支えられた将来性も期待できます。現物投資や積立、ETF・投資信託、CFD取引など方法も幅広く、目的やリスク許容度に応じて選べます。

なかでもCFD取引は、現物を持たずに値動きだけをとらえられる方法です。自己資金のリスクを抑えて練習したい人は、デモ環境でスキルを磨けるFintokeiから試してみてはいかがでしょうか。

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