まずはこれから!ダウ理論で使えるインジケーターを3選

高値と安値を基準にトレンドを判断するダウ理論は、相場分析の基本中の基本といえる理論です。
しかし、実際のチャートでは「どこが直近の高値で、どこが押し安値なのか」が分かりづらく、主観的な判断に頼ってしまうことも少なくありません。
その結果、せっかくダウ理論を学んでもエントリーやトレンド転換の見極めに悩むケースが多く見受けられます。
そこで注目したいのが、ZigZagや移動平均線などのインジケーターを組み合わせてダウ理論を補完するアプローチです。
この記事では、ダウ理論の判断に役立つインジケーターについて、おすすめのインジケーターから導入方法に至るまで以下の項目で詳しく解説します。
- ダウ理論をインジケーターと組み合わせるべき理由
- ダウ理論を使った取引で役立つインジケーター3選
- Fintokeiでダウ理論で役立つインジケーターを導入する方法
- ダウ理論でインジケーターを活用する際の注意点
- まとめ
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
ダウ理論をインジケーターと組み合わせるべき理由
ダウ理論をインジケーターと組み合わせて取引に臨むべき理由として、以下の3点を挙げられます。
- より精度高くトレンドを判断できる
- 高値と安値の見極めが楽になる
- マルチタイムフレーム分析が楽になる
その1:より精度高くトレンドを判断できる
インジケーターを組み合わせることで、ダウ理論によるトレンド判断の精度は格段に高まります。
ダウ理論では高値と安値を見てトレンドを判断しますが、これだけでは相場の勢いや、どれほど長くそのトレンドが継続しそうかまでは判断しづらいです。
例えば高値がわずかに更新されたことでダウ理論上では上昇トレンドだと判断できたとしても、それが勢いのあるブレイクか、一時的なヒゲになるかは区別できません。
そこで移動平均線などのインジケーターを組み合わせることが重要になります。
価格がSMA25やSMA75よりも上に位置し、かつ平均線が右肩上がりであれば上昇トレンドの継続に期待できるようになるのです。
その2:高値と安値の見極めが楽になる
ダウ理論では以下のように高値と安値からトレンドが定義されているので、とにかく高安値を見極めることが重要です。
- 上昇トレンド:安値が切り上がり、かつ高値も更新している
- 下落トレンド:高値が切り下がり、かつ安値も更新している
しかし実際のチャートでは、どこが高値でどこが安値なのかを明確に判定するのは意外と難しいものです。
例えばこれが押し安値だと判断してエントリーした直後に、価格がさらに深く掘ってしまい新たな安値が押し目になるケースは少なくありません。
そこで高安値を自動で結んでくれるインジケーターを使えば、そのような勘違いを防げる可能性が高まります。
その3:マルチタイムフレーム分析が楽になる
相場のプライスに注目するダウ理論では、特に複数の時間足を重ねて分析する「マルチタイムフレーム分析」が重要です。
しかし4時間足のトレンドを確認しつつ、15分足でエントリータイミングを探るといったように時間足ごとに視点を切り替える必要があり思考が混乱しやすくなります。
そこで1時間足のチャートに対して、上位の4時間足や下位の5分足のシグナルを同時に表示できるようなインジケーターを使うと分析の負担が軽減できるのです。
例えば、以下のチャートでは15分足チャートに1時間足のZigZagを表示しているので、上位足で止まりそうな価格帯がチャートを切り替えずとも一目で把握できます。
マルチタイムフレーム分析については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫【テクニカル分析】移動平均線を使ったマルチタイムフレーム分析を解説
ダウ理論を使った取引で役立つインジケーター3選
Fintokeiでダウ理論を使った取引をする際に役立つインジケーターとして、以下の3つを解説します。
- Fintokeiに標準搭載「ZigZag」
- ダウ理論に特化したZigZag「keys_ZigZag_Dow」
- マルチタイムフレーム分析に対応「ZigZag Triad-MTF Alerts_2 BT」
なお今回紹介するインジケーターは1つ目の「ZigZag」以外、Fintokeiで提供されているものではありませんが、外部サイトからダウンロードすることで簡単に導入ができます。
Fintokeiに標準搭載「ZigZag」
ZigZagは、一定期間(設定期間)において高値や安値が更新されると、自動で高安値をラインで結んでくれるインジケーターです。
ZigZagを使うことでダウ理論で重要となる高安値を視覚的に確認しやすくなるので、ダウ理論を使い始めの初心者には特におすすめです。
例えば、以下チャートのようにZigZagで高値と安値がともに切り上がっていれば上昇トレンドだと簡単に判断することができます。
ZigZagの使い方や設定方法については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ZigZagのおすすめ設定値とは?目的別にパラメーターを変更するコツも解説!
ダウ理論に特化したZigZag「keys_ZigZag_Dow」
名称に「Dow」とついてある通り、通常のZigZagをさらにダウ理論を使ったトレードに特化させたインジケーターです。
このインジケーターの特徴は、ZigZagから判断できる直近の高安値をブレイクしたタイミングでシグナルを表示してくれる点です。
高安値を引いたラインだけでなくシグナルも表示されることで、ダウ理論をどのように買いや売りで使ったよいか判断に迷うトレーダーの助けになります。
またシグナルの発生をSNSなどで通知してくれる機能もあるので、チャートを見る時間を取りづらいトレーダーにもおすすめです。
マルチタイムフレーム分析に対応「ZigZag Triad-MTF Alerts_2 BT」
ダウ理論を使ったマルチタイムフレーム分析を楽にしたい方におすすめなのが「ZigZag Triad-MTF Alerts_2 BT」です。
15分足チャートに1時間足のZigZagを表示といったように、異なる時間足のZigZagを1つのチャート上に同時に表示できるため上位足と下位足の高安値の関係性を一目で把握できます。
例えば上位足と下位足のZigZagから同じ方向のダウ理論が定義するトレンドを確認できる場面は、トレンドの勢いがより強いと判断しやすく順張りの根拠が強まります。
またインジケーターの表示・非表示がボタンで簡単にできるので、いざチャート分析で迷った場合のためにとりあえずインジケーターを導入しておくとよいでしょう。
Fintokeiでダウ理論で役立つインジケーターを導入する方法
Fintokeiのトレーディングプラットフォームでダウ理論で役立つインジケーターを導入する手順を、今回紹介したインジケーター「ZigZag Triad-MTF Alerts_2 BT」を例に紹介します。
なお、「ZigZag Triad-MTF Alerts_2 BT」は外部サイトからダウンロードしているものとします。
手順1
Fintokeiのトレーディングプラットフォームを開き、メニューバー「ファイル」 ⇒「データフォルダを開く」を選択します。
手順2
「MQL4」フォルダ内にある「indicators」フォルダに遷移してください。「indicators」には既にMT4で使えるインジケーターが格納されています。
「indicators」フォルダ内に、ダウンロードしてきた「ZigZag Triad-MTF Alerts_2 BT」をコピー&ペーストで保存します。
手順3
インジケーターをMT4に反映させるために、MT4を再起動(もしくはインジケーターの更新)すれば、ナビゲーター内に表示されるようになります。
あとは導入したインジケーターを選択し、使用したいチャート画面にドラッグすれば、導入完了です。
ダウ理論でインジケーターを活用する際の注意点
ダウ理論でインジケーターを活用する際に特に注意したいのが、「ダウ理論の売買シグナルは遅れがちである」点と「レンジ相場では機能しづらい」点です。
まず、ダウ理論では高値や安値の確定をもってトレンド転換を判断します。
したがってトレンドがある程度進んだ後にシグナルが出る傾向にあるので、それだけを頼りに取引をするとエントリーのタイミングが遅れがちになるのです。
ダウ理論でトレンド方向を確認したのちに、さらに押し目や戻りを待ってエントリーするといった工夫が必要になります。
また、ダウ理論はトレンド相場を想定した分析理論なのでレンジ相場ではだましが発生しやすく機能しづらい点も念頭に置いて取引に取り組むようにしましょう。
ダウ理論だけで勝つコツについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ダウ理論だけで勝てる?勝てない場合の対処法やFintokeiで使えるトレード手法を解説!
まとめ
ダウ理論は相場分析の基本でありながら、高値や安値の判断に迷いやすく、トレンドの継続性を見極めるには補助的なツールが欠かせません。
そこでこの記事では、ZigZagやZigZagに関連するインジケーターを活用することで、ダウ理論によるトレンド判断がより精度高く、視覚的にわかりやすくなることを解説しました。
またマルチタイムフレーム分析に対応したインジケーターを使えば、上位足と下位足の関係性を一目で把握でき、複雑な相場でもブレない目線で取引に臨めるようになります。
売買シグナルの遅延やレンジ相場での機能低下といった注意点を踏まえながらも、インジケーターを上手に組み合わせることで、ダウ理論をより実践的な手法へと昇華させることができるでしょう。
これを機に、インジケーターを活用したダウ理論トレードを実践し、自分だけのルールを築いていく一歩を踏み出してみてください。