【テクニカル分析】移動平均線を使ったマルチタイムフレーム分析を解説

「マルチタイムフレーム分析って何?」

「移動平均線を使ったマルチタイムフレーム分析の方法を教えてほしい」

トレードを行う上では、マルチタイムフレーム分析を行っているかどうかで、分析の質が変わってきます。

この記事では、移動平均線を使ったマルチタイムフレーム分析に関して、以下の2つを解説していきます。

  • マルチタイムフレーム分析
  • 移動平均線のマルチタイムフレーム分析の方法は?

マルチタイムフレームとは?

まずは、本記事のテーマである「マルチタイムフレーム」について解説していきます。

  • マルチタイムフレーム分析の基本的な考え方
  • マルチタイムフレーム分析のメリット
  • マルチタイムフレーム分析のデメリット

マルチタイムフレーム分析の基本的な考え方

マルチタイムフレームの概念を使った分析方法のことを、マルチタイムフレーム分析や、頭文字をとってMTF分析とよびます。

マルチタイムフレーム分析では、同じ取引銘柄を異なる時間軸で分析することで、最適なエントリー/エグジットタイミングを測ることを目的にしています。

例えば、以上のチャートの1時間足では、大きな上昇トレンドを形成していますが、なるべく有利な場所でポジションを持ちたいです。

そこで、1時間足よりも下位足にあたる1分足で、同銘柄のチャートを見てみると、押し目を形成するように、下降トレンドを描いています。

このように、マルチタイムフレーム分析を行うことで、大きな時間足で発生しているトレンドの中の、小さな押し目や戻り目を発見することができます。

マルチタイムフレーム分析のメリット

マルチタイムフレーム分析のメリットは、前述のようにより有利なポジションをとれるようになる点です。

トレードする方向が分かっていたとしても、ポジションを持つタイミングが分かっていなければ、良いリスクリワードを実現することができません。

リスクリワードとは、トレードごとにとるリスク額に対して、どれだけの利益を期待できるかの比率のことを言います。

マルチタイムフレーム分析を行うことで、よりリスクリワードに優れたトレードを実現することができます。

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マルチタイムフレーム分析のデメリット

マルチタイムフレーム分析のデメリットは、トレンドの終わりにポジションを持ってしまうこともある点です。

マルチタイムフレーム分析では、すでに発生しているトレンドの押し目や戻り目を下位足で探すので、下位足では逆張りを行うことになります。

しかし、押し目や戻り目が形成されずに、そのままトレンドが終了してしまい、逆方向の大きなトレンドの始まりに飲み込まれてしまうこともあります。

とは言え、どのテクニカル分析も100%の精度で相場を分析することは不可能なので、大きなデメリットとはならないでしょう。

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移動平均線のマルチタイムフレーム分析の方法は?

マルチタイムフレーム分析の基本事項について分かったところで、つぎにマルチタイムフレーム分析の具体的な方法について解説していきます。

ここでは、トレンド系のテクニカル指標である「移動平均線」を用いたマルチタイムフレーム分析を行います。

  • チャートウィンドウを複数表示させる
  • 上位足でトレンドの方向を表示させる
  • 上位足でトレンドの方向を見極める
  • 中位足で押し目や戻り目を見つける
  • 下位足でエントリータイミングを見極める

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チャートウィンドウを複数表示させる

まずは、マルチタイムフレーム分析を行うために、同じ銘柄の異なる時間足のチャートを表示させましょう。

各チャートウィンドウに表示させる時間足の組み合わせは、トレーダーのトレードスタイルによります。

参考までに、トレードスタイルごとに、「短期」「中期」「長期」で採用されやすい時間足は以下のようになります。

トレードスタイル短期足中期足長期足
スキャルピング1分足5分足、10分足15分足、30分足
デイトレード1分足、5分足15分足、30分足1時間足、4時間足
スイングトレード15分足、1時間足4時間足、日足週足、月足

ここではデイトレードを想定して、「5分足」「15分足」「1時間足」の3つのチャートを表示させています。

上位足でトレンドの方向を見極める

まずは、1時間足でトレンドが発生していることを確認します。

移動平均線を使っている場合は、3本の移動平均線が「パーフェクトオーダー」になっていれば、強いトレンドが発生しているといえます。

パーフェクトオーダーについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

≫【テクニカル分析】移動平均線を3本のトレード手法やパーフェクトオーダーを解説

パーフェクトオーダーを判断するための各移動平均線の期間については、基本的に自由ですが、以下の表を参考に選択してみてください。

短期中期長期
5,10,15,20,21,2550,75,90100,200

ここでは、

  • 短期:25SMA
  • 中期:50SMA
  • 長期:100SMA

以上の3本を表示させています。

以上のチャートでも、上方向のパーフェクトオーダーが発生していることが確認できるので、今回のトレードでは「買い」方向でエントリーします。

つぎに時間足を下げて、具体的にエントリーする場所を検討していきます。

中位足で押し目や戻り目を見つける

長期足で大きなトレンドが発生していて、エントリーするタイミングがないように見えても、中位足では逆のトレンドが発生しています。

以上の中位足には100SMAを表示しています。

ちなみに、1時間足の25SMAと15分足の100SMAは機能としてはほぼ同義となります。

移動平均線には支持線・抵抗線としての機能があるので、中位足の100SMAでの反発を狙っていこうという戦略を立てることができます。

中位足の100SMAで反発したタイミングでエントリーしても良いのですが、より下位の時間足を確認することで、さらに正確なタイミングでのエントリーが可能になります。

下位足でエントリータイミングを見極める

下位足では中位足と同じく、100SMAを表示させています。

ここでは、具体的なエントリータイミングを見極めていきます。

前述のように、移動平均線には支持線・抵抗線としての機能があるので、100SMAより下では売り圧力がかかりやすく、買いを行うには少々リスクがあります。

したがって、

  • 100SMAが上向き
  • 価格が100SMAより上

以上2つの条件を満たすタイミングで買いエントリーを行います。

移動平均線の機能については以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

移動平均線のおすすめ設定を取引スタイル・手法別に紹介!注意点も解説

まとめ

ここまで移動平均線のマルチタイムフレーム分析を行う方法について解説してきました。

本記事の要点は以下の3つです。

  • 大きなトレンドの中にも、小さなトレンドが繰り返し発生している
  • マルチタイムフレーム分析を行う目的は、より優れたリスクリワードを実現すること
  • マルチタイムフレーム分析を行っても、トレンドの終わりでポジションを持ってしまうこともある

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