リスクリワードとは?計算方法や計算例、改善方法などを解説!

FXで継続的に資産を増やすには、損益バランスを考慮した資金管理が必要不可欠です。しかし、「リスクリワードとはどういう意味か」「具体的な計算の仕方は?」といった疑問を持っている人も少なくないでしょう。

この記事では、リスクリワードの概要や算出手順、実際の計算例について取り上げます。数値を改善するための実践的な手法も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。

FXのリスクリワードとは

リスクリワードとは、想定される損失幅と利益幅の割合を表した数値です。言い換えれば、許容するリスクに対してどの程度のリターンが見込めるかを示す指標といえます。

「リスクリワードレシオ」「リスクリワード比率」「ペイオフレシオ」といった別名で呼ばれることもあり、資金管理を行ううえで欠かせない概念として知られています。

この数値が大きいほど、負けたときの損失に対して勝ったときの利益が上回る構造になっていると判断できます。数値を事前に確認しておけば、その取引が採算に見合うかどうかを客観的に評価しやすくなるでしょう。

数値が小さいと感じた場合は、無理にポジションを持たないという選択も可能です。

リスクリワードの重要性

FXでは、プロのトレーダーであっても連戦連勝を続けることは困難とされています。

予想外の要人発言や指標、急な紛争などの地政学リスク、自然災害などでも為替レートは変動するため、相場の動きを完璧に読み切ることは誰にもできません。そのため、負けトレードをゼロにすることは事実上不可能といえるでしょう。

だからこそ、負けた際のダメージをどれだけ抑えられるかがカギとなります。

勝率が低くても、利益の割合が損失を上回っていればリカバリーは可能です。仮に10回中4回しか勝てなくても、勝ちトレードで得る金額が負けトレードの損失額を大きく超えていれば、収支をプラスに持っていくことは十分できます。

つまり、トレードで成果を出すには、勝率を高めることよりも損失を最小限にとどめる意識が重要といえるでしょう。エントリー前にリスクリワードを確認しておけば、期待値の観点からその取引に優位性があるかどうかを見極められるようになります。

リスクリワードは意味ない?

一部では「リスクリワードは意味がない」という声も聞かれます。なぜなら、リスクリワードは、あくまでも理想的なトレード環境を前提とした指標だからです。

実際のトレードでは、想定外の急激な相場変動やスリッページの発生、経済指標発表時の乱高下など、思いがけない損失を被る場面があります。事前に設定した損切りラインで約定できず、想定以上の損失が発生するケースも珍しくありません。こうした経験から「意味がない」と感じてしまう人もいるでしょう。

しかし、リスクリワードはあくまでも資金管理における指標の1つに過ぎず、これだけでトレードの成否が決まるわけではありません。相場分析やメンタル管理、適切なポジションサイジング(1回の取引に投入する資金量の調整)など、ほかにもさまざまな要素があることも心得ておくべきでしょう。

リスクリワードの計算方法

リスクリワードは、以下の計算式で算出可能です。

リスクリワード=期待利益÷期待損失

過去の実績から求めたい場合は、勝ちトレードの平均額を負けトレードの平均額で割る方法も使えます。

数値が1を超えていれば、平均的に利益が損失を上回っている状態といえるでしょう。逆に1を下回っている場合は、取引を重ねるほど資金が減少していくリスクが高まります。

たとえば、利益が3万円になる位置を利益確定(利確)ポイント、損失が1万円になる位置を損切りポイントに設定した場合、リスクリワードは「3万円÷1万円=3」です。

具体的な算出手段としては、金額ベースで計算する方法とpipsベースで計算する方法の2種類が挙げられます。それぞれの特徴を以下で確認していきましょう。

金額で算出する方法

金額ベースで算出する場合は、想定する利益額と許容する損失額を直接使って計算します。口座残高に基づいた数値が出せるため、資金管理と紐づけやすいのが利点といえるでしょう。

以下で具体例を確認してみます。

【計算例】

  • 通貨ペア:USD/JPY
  • エントリー価格:154.00円(買い)
  • 取引数量:1ロット(100,000通貨)
  • ストップロス(損切りライン):153.00円
  • 利確ライン:155.50円

上記の条件で計算すると、損失額は「(154.00 – 153.00)× 100,000 = 100,000円」、利益額は「(155.50 – 154.00)× 100,000 = 150,000円」となります。

したがって、リスクリワードは「150,000円 ÷ 100,000円 = 1.5」です。この取引では、許容する損失に対して1.5倍の利益を見込んでいることになります。

pipsで算出する方法

pipsとは、FXにおける為替レートの最小変動単位を指します。

たとえば、EUR/USDでは小数点以下4桁目の変動が1pipsに該当します。

この単位を使ってリスクリワードを求めると、ロット数の大小に関係なく取引内容を比較可能です。異なる取引規模の手法でも統一した尺度で検証できるのが強みといえるでしょう。

【計算例】

  • 通貨ペア:EUR/USD
  • エントリー価格:1.1000(買い)
  • ストップロス(損切りライン):1.0980
  • 利確ライン:1.1050

上記の条件では、損失幅は「(1.1000 – 1.0980)× 10,000 = 20pips」、利益幅は「(1.1050 – 1.1000)× 10,000 = 50pips」となります。

これを割り算すると「50pips ÷ 20pips = 2.5」となり、損失1に対して2.5の利益が見込める取引であることがわかります。

理想のリスクリワードはどのくらい?

一般的には、2から3の範囲が目安とされています。この水準を確保できれば、勝率が半分を下回るような手法でも収益を積み上げていける計算になるからです。

具体例として、1回の取引で損切りの場合は1万円の損失、利確の場合は3万円の利益になるケースを考えてみましょう。この場合、リスクリワードは「3万円÷1万円=3」です。

仮に10回取引して3勝7敗(勝率30%)だったとしても、利益は「3万円×3回=9万円」、損失は「1万円×7回=7万円」となり、トータルでは2万円のプラスが残ります。

このように、リスクリワードを高く設定しておけば、勝率が低くても利益を積み上げられる可能性があります。

適切な数値の目安や勝率との関連性については、以下のページでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

⏩️トレードにおけるリスクリワードの重要性|計算方法や理想の値

リスクリワードと勝率のどちらを優先すべきか

トレード手法を構築する際は、勝つ回数よりも1回あたりの損益バランスを重視したほうが結果につながりやすいといわれています。なぜなら、高いリスクリワードを維持できていれば、勝率が低めでも長期的な資産増加を狙いやすいからです。

一方で、負けが続く状況は精神的な負荷が大きく、ルールを逸脱した取引をしてしまう原因にもなりかねません。自分で設定したルールを淡々と守り続けるメンタルの強さが求められるでしょう。

両者の関連性についてさらに知りたい人は、以下のページもあわせてご確認ください。

⏩️トレードで重視するべきなのはリスクリワードと勝率のどっち?

リスクリワードの改善方法

リスクリワードを高めるには、いくつかの実践的なアプローチが考えられます。ここでは、効果が期待できる2つの手法を取り上げます。

利益確定と損切りのラインをあらかじめ決めて取引する

リスクリワードの向上には、ポジションを建てる前に利確と損切りの水準を決めておくことが効果的です。その水準を忠実に守ることで、感情的な判断を排除しやすくなります。

たとえば、リスクリワードを2に設定したいなら、エントリー価格100円に対し、損切りを99円、利確を102円といった具合に配置します。ルールを明確化しておくことで、相場変動に振り回されにくくなるでしょう。

損切りについてより詳しく知りたい人は、以下のページも参考にしてください。

⏩️損切り貧乏から脱出する方法|4つの理由と対策方法を解説

OCO注文を活用する

感情に左右されないトレードを実現するには、OCO注文の活用も効果的です。OCO注文(One Cancels the Other)とは、1つのポジションに対して2つの決済注文を同時に設定できる注文方法を指します。

どちらかの注文が約定すると、もう一方は自動的にキャンセルされる仕組みになっています。利確の指値と損切りの逆指値を一度に発注できるため、日中は仕事などで相場を確認できない人でも、設定したリスクリワードどおりの取引を自動で執行できる点がメリットです。

リスクリワードの活用方法を身につけるならFintokeiで

リスクリワードを意識したトレードを実践的に学びたいなら、Fintokeiがおすすめです。Fintokeiは、一定の成績を収めたトレーダーに対してプロップファームから資金が提供され、その運用益の一部を報酬として受け取れるプロップトレーディングサービスを提供しています。

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また、動画による学習コンテンツやブログ記事など、トレードの基礎知識を学べる教材も充実しています。リスクリワードの考え方を身につけながら、実戦で使える技術の習得が可能です。

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まとめ

リスクリワードとは、想定される損失幅と利益幅の割合を数値化した指標であり、FXにおける資金管理の基本となる考え方です。見込み利益を許容損失で割ることで算出でき、金額ベースでもpipsベースでも計算できます。

目安としては2から3の範囲を意識すると、勝率が高くなくても収益を積み上げやすくなります。リスクリワードを高めるには、利確・損切りの水準を事前に明確化しておくことや、OCO注文を活用して機械的に決済する仕組みを取り入れることが有効です。

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