XAUUSDとは?ドル円との関係性やボラを武器にするスキャルピング攻略法

金(ゴールド)取引と聞くと、「現物の延べ棒やコインを売買するもの」とイメージする方も多いかもしれません。
しかし、トレーダーたちがよく取引しているXAUUSDは、現物をやり取りするのではなく、金(XAU)を米ドル(USD)建てで差金決済する金融商品です。
「XAUUSDとGOLDは違うの?」
「どのような値動きの特徴があるの?」
XAUUSDと聞くと上記のような疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、XAUUSDの基本からGOLDとの違い、取引の特徴や相関性の高い銘柄、短期売買に活かせる戦略などを以下の項目で詳しく解説します。
- XAUUSD(ゴールド)とは?
- XAUUSD(ゴールド)取引で知っておきたい3つの特徴
- XAUUSD(ゴールド)と関連性の高い銘柄3選
- XAUUSD(ゴールド)と相性がいい取引スタイルはスキャルピング
- XAUUSD(ゴールド)の取引をFintokeiで実践しよう
- まとめ
XAUUSD(ゴールド)とは?
XAUUSDとは、金(XAU)を米ドル(USD)で取引する差金決済取引を一般的に指します。
なお差金決済取引とは、証拠金を担保に金のような銘柄を売買し、価格差から利益を得る取引です。つまり、XAUUSDの取引では金の現物を取引するわけではないことが特徴です。
XAUUSDの他に、対日本円で取引を行うXAUJPYなどを取引できることもあります。
しかし世界中で1トロイオンス(約31.1グラム)あたりの米ドル価格で金が取引されることから、XAUUSDが金価格に影響を与えるバロメーターとして扱われています。
XAUUSDとGOLDの違いとは?
結論から言うと、XAUUSDとGOLDの違いは銘柄の表記名の違いであることが一般的です。
実際にGOLDという銘柄名を選択すると、XAUUSDと同じ商品を取引できるケースが多いのです。
ただし、稀に現物の金を取引することを「GOLD」と指す場合もあります。
現物取引では実物資産が手に入るため安心感はあるものの、保管コストなどの追加費用がかかるため、差金決済取引と比べて少し取引に手間がかかります。
XAUUSD(ゴールド)取引で知っておきたい3つの特徴
XAUUSD(ゴールド)を取引する前に以下3つの特徴を抑えておきましょう。
- ボラティリティが高い、かつトレンドが続きやすい
- 有事の際に買われる傾向がある
- 値動きが活発になるのは22時〜翌2時頃
ボラティリティが高い、かつトレンドが続きやすい
XAUUSDは他銘柄と比較してもボラティリティが高く、かつトレンドが続きやすい特徴があります。
XAUUSDと通貨ペア銘柄の価格変動幅(pips)を比較した結果は以下の通りです。なお以下は、2025年5月〜8月の価格をもとに集計しています。
XAUUSD | USDJPY | GBPUSD |
最大:11,996.0pips最小:2018.5pips | 最大:362.5pips最小:65.2pips | 最大:189.3pips最小:47.0pips |
ドル円は一日で最大362.5pips(約3.6円)幅動くのに対して、XAUUSDは最大11760.0pips(約117ドル)幅も変動することがあります。
加えて、XAUUSDは長い期間をかけて上昇トレンドを形成しているので、ボラティリティが高く、かつトレンドもしっかりとしていることでトレーダーからの人気も高いです。
XAUUSDの1pipsについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ゴールドの1pipsとは?手数料や利益に使える計算方法も紹介
有事の際に買われる傾向がある
金は世界共通で価値が認められていることもあり、非常事態のときに需要が高まることから「有事の金」とも呼ばれています。
「有事」とは、戦争や経済危機などの非常事態が起きて、社会的に不安や混乱が広がる状況のことです。
有事の際は、通貨や株式の価値が暴落する可能性があるため、投資家はリスクを回避しようと金のような安定資産へ資金を移す傾向が強いです。
実際に2008年のリーマンショック時やロシア・ウクライナ戦争の影響を受けて、金の価格が急騰したことがありました。
値動きが活発になるのは22時〜翌2時頃
ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる22時〜翌2時頃(日本時間)にXAUUSDの値動きは特に活発になります。
なぜならドル建てのゴールドは米ドルと逆相関になるケースが多く、米国の金融政策や経済指標の影響を強く受けやすいからです。
米国市場が開場するNY時間とすでに流動性の高いロンドン時間が重なり、かつ米国の経済指標の影響を強く受けると取引が活性化するのは想像しやすいでしょう。
XAUUSDの取引時間については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫FintokeiのXAUUSDは何時に動く?取引時間を徹底解説
XAUUSD(ゴールド)と関連性の高い銘柄3選
かつては、原油価格と金価格に強い相関があるといわれ、両者の値動きは同調しやすいと考えられてきました。
2025年現在では原油価格とは相関関係が見られなくなっていますが、XAUUSDと依然関連性の高い銘柄として以下の3つを紹介します。
- DXY(ドルインデックス)
- XAGUSD(シルバー)
- VIX指数
原油価格と金価格の関係については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫原油価格と金価格の関係に変化!ゴールドと相関が高い指標も紹介
DXY(ドルインデックス)
1つ目は、ドル自体の強さを表す指数である「ドルインデックス(DXY)」です。
ドルインデックスとXAUUSDは逆相関にあるといわれています。なぜならどちらも「米ドル」を軸にして動くものの、その関わり方が真逆だからです。
XAUUSDは、ドルの価値が上がると同じ1オンスの金でもドル換算の価格は下がりやすくなります。
したがって、ドル自体が強くなると相対的にドル建てのゴールドは安くなるという逆相関の関係性になるのです。
ドルとゴールドの相関関係については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
XAGUSD(シルバー)
同じ貴金属銘柄であるXAUUSDは、XAGUSDと価格が相関するケースも見られます。
以下はXAUUSDとXAGUSDの月足チャートであり、多少戻りや押しに差があるものの、トレンド全体は似ていることが分かります。
XAU/XAG(いわゆる金銀レシオ)のようなゴールドとシルバーの強さを比較できるような指標をみつつ、XAUUSDの取引戦略を立てるとより効率的なエントリーができるでしょう。
XAGUSDについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫XAGUSD(シルバー)とは?ゴールドとの違いや差をつけるための取引戦略を解説
VIX指数
金はさきほども解説した通り、市場環境が悪化すると買われやすい安全資産と見なされています。
したがって、市場の不安心理を示すVIX指数(恐怖指数)との間には一定の相関性があると考えられています。
具体的には、市場環境が悪化してVIX指数が上昇したタイミングで、金への資金逃避が進みXAUUSDの価格も上昇するといった具合です。
ただし投機的な需要が高まったり、米金利が低下したりした結果によるXAUUSDの上昇とは相関性が見られない傾向があるため注意が必要です。
VIX指数については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫VIX指数でMACDのゴールデンクロスを確認する意味とは?トレードでの使い方も解説!
XAUUSD(ゴールド)と相性がいい取引スタイルはスキャルピング
ボラティリティの高いXAUUSDは、デイトレードやスキャルピングといった比較的短期的な取引との相性が抜群です。
加えて、値動きが発生しやすい時間帯も16時〜翌2時と分かりやすいので、タイミングを外して無駄な取引が増え、勝率が低下してしまうといった失敗も避けられます。
XAUUSDのスキャルピング手法
今回紹介するのは、ドルインデックスと、2本の移動平均線を使った順張り戦略です。
1分足チャートに100SMAと200SMAを表示すると、それぞれのMAが抵抗帯となって下落トレンドが形成されていることが分かります。
加えて、XAUUSD下落の追い風となるドルインデックス上昇も見られるので、MAを目安として戻り売りをしていけばよいと判断できます。
利益確定はドルインデックスがレジスタンスラインに、またはゴールドがサポートラインに到達したタイミングです。
XAUUSDのスキャルピングについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫【ボラが武器】ゴールドをスキャルピングで攻略|1分足で狙う取引戦略
XAUUSDの取引ではリスク管理が重要
XAUUSDはボラティリティが高いため、予想通りに価格が変動すれば大きな利益を狙える可能性がある一方、予測が外れた場合は損失も大きくなりやすいです。
損失を最小限に抑えるためには、損切りラインを設定することはもちろん、以下のようなリスク管理が非常に重要です。
- ロットサイズやレバレッジを抑える
- 損切りラインを設定する
加えて資金に余裕を持たせておくと、いざ損切りとなったとしてもメンタルを安定して取引を続けられるでしょう。
損切りのコツについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫Fintokeiの損切り目安は何パーセント?損切りルールの決め方やコツ、タイミングも解説!
XAUUSD(ゴールド)の取引をFintokeiで実践しよう
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していきます。
そしてFintokei公認のプロトレーダーになることができれば、デモ口座における取引利益額をもとに報酬がトレーダーに支払われます。
初期の取引資金や価格が異なるプランが豊富に用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
今回紹介したゴールドの特徴を活用した取引手法は、Fintokei公認のプロトレーダーになるために役立つでしょう。
また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。
無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiにご参加ください。
Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
この記事では、XAUUSD(ゴールド)の基本的な仕組みやGOLDとの違い、特徴的な値動きの傾向、関連性の高い銘柄との相関関係、そして相性の良いスキャルピング戦略やリスク管理のポイントまで幅広く解説しました。
ボラティリティの高さや有事に強い特性、活発な取引時間帯を理解することで、効率的なエントリーや利益獲得のチャンスを広げられます。
今回紹介した知識や手法を活用し、まずはFintokeiの無料トライアルで実践経験を積みながら、自分に合ったゴールド取引スタイルを確立し、プロトレーダーへの第一歩を踏み出してみましょう。
