CFD取引とは?特徴やリスクをわかりやすく解説
CFD取引に興味があるものの、仕組みやリスクがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。CFD取引の基本を理解することで、自分に合った取引方法かどうか判断しやすくなるでしょう。
この記事では、CFD取引の概要や特徴を紹介した上で、リスクや注意点、調整額の仕組みについても詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
CFDとは
CFDとは「Contract For Difference」の頭文字をとった言葉で、日本語では「差金決済取引」と呼ばれています。
差金決済取引とは、株式や商品などの取引において、実際に現物を保有したり対価の支払いをしたりせず、取引開始時と終了時の価格差によって生じた差額のみで決済する方法のことです。
取引代金の全額を支払わずに売買を行う仕組みのため、損失が発生した際に投資家が支払えるかどうかを業者側は確認できません。そこで、損失発生時の決済に充てる担保として、あらかじめ証拠金を差し入れる必要があります。
CFD取引では、値上がりが予想される銘柄を買うか、値下がりが予想される銘柄を売ることで取引を開始できます。予想どおりに価格が動けば反対売買によって利益が発生し、予想に反して価格が動けば損失が発生する仕組みです。
CFD取引の特徴
CFD取引には、現物取引とは異なるさまざまな特徴があります。ここでは、CFD取引の主な特徴を5つ紹介します。
原資産の動きに連動する
CFD取引は、原資産(取引の対象となる資産)の動きに連動するように設計されています。株式や株価指数、債券、商品(金・原油など)といったさまざまな金融商品が対象です。
現物を保有することなく、これらの値動きに連動した取引ができる点がCFDの特徴といえるでしょう。なお、日本人から人気の高いFX(外国為替証拠金取引)もCFDの一種であり、仕組みが似ていることから初心者でも比較的挑戦しやすい取引方法です。
レバレッジ効果を期待できる
レバレッジとは「てこの原理」を意味し、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みのことです。CFDは差金決済取引であり、取引代金の全額を用意する必要がないため、このレバレッジを活用できます。
たとえば、指数CFDでは取引金額の10%以上、商品CFDでは5%以上の証拠金を差し入れることで取引が可能です。証拠金率が10%の場合、10万円の資金で100万円分の取引ができる計算になります。
現物株式を100万円分購入するには100万円の資金が必要ですが、CFDであれば同じ規模の取引を10万円で始められます。価格が10%上昇した場合、現物取引では10万円の利益ですが、CFDでは証拠金10万円に対して10万円の利益となり、資金効率が高まります。
ただし、少ない資金で効率的に取引できる反面、損失も同様に拡大する可能性がある点には注意が必要です。
売買どちらからでも取引できる
差金決済とは、売買の結果として生じた差額だけをやり取りする仕組みで、現物を保有する必要がありません。そのため、CFDでは買い(ロング)だけでなく売り(ショート)からも取引を開始できます。
現物株式の場合は基本的に「買って、売る」という流れになりますが、CFDでは「売って、買い戻す」という取引も可能です。上昇局面でも下落局面でも利益を狙える点は、CFD取引の魅力といえるでしょう。
取引手数料が無料
多くのCFD取引業者では、取引手数料が無料に設定されています。売買コストを考慮せずに始められる点は、初心者にとってもメリットといえるでしょう。
ただし、CFDでは売値と買値の差であるスプレッドが実質的な取引コストとなります。CFDは比較的スプレッドが広く設定されている場合もありますが、値動きが活発な銘柄であれば、トータルでみると取引コストを抑えられる可能性があります。
取引時間は平日であればほぼ24時間
CFD取引は、平日であればほぼ24時間取引が可能です。通常の株式市場が閉まっている時間帯でも、多くのCFD銘柄は取引できます。
たとえば、株価指数CFDの場合、月曜日の朝から土曜日の早朝まで、メンテナンス時間を除いてほぼ連続して取引が可能です。東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場と、世界の主要市場が順番に開いていくため、昼夜を問わず幅広い銘柄を売買できます。
仕事終わりの夜間や早朝でもトレードに参加できるため、日中に時間がとれない方でも取引のチャンスがあるでしょう。また、取引機会が多いことから、短期売買を繰り返すスキャルピングにも適していると考えられています。
CFDとスキャルピングの相性については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
▶️ CFDこそがスキャルピングに向いている3つの理由とは|勝率を上げる武器も紹介
CFD取引のリスク
CFD取引にはさまざまなメリットがある一方で、リスクも存在します。ここでは、特に注意すべき2つのリスクについて解説します。
なお、CFD取引のリスクについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
▶️CFD取引はやめとけと言われる真実|5つの理由と解決策を紹介
レバレッジによるリスク
レバレッジを活用すれば少ない資金で大きな取引ができますが、手持ち資金に対して高すぎる倍率の取引を行うと、リスクも相応に拡大します。
たとえば、10倍のレバレッジをかけた場合、価格が10%下落しただけで証拠金の全額を失う可能性があります。レバレッジの倍率は、自身のリスク許容度に合わせて慎重に設定することが重要です。
なお、Fintokeiのようなプロップファームでは、デモ環境で取引を行います。Fintokeiでは、デモ口座で運用可能な資金などに応じたチャレンジ(プロップファームがトレーダーのスキルを見極めるためのプラン)が用意されており、失敗した場合でもチャレンジ費用を失うのみで、追加資金の投入は不要です。
ロスカットに関するリスク
CFD取引では一定の証拠金を差し入れることで取引が可能となりますが、取引を継続するためには有効証拠金を一定額以上に維持し続ける必要があります。有効証拠金とは、証拠金に未確定の損益を加えた金額のことです。
ロスカットとは、損失が一定水準を超えた際に、保有しているポジションが強制的に決済される仕組みを指します。預け入れた証拠金以上の損失を防ぐためのセーフティネットではありますが、自分の意思とは異なるタイミングで決済が行われる点は理解しておく必要があるでしょう。
相場の急変時には、ロスカットが間に合わず、証拠金以上の損失が発生するケースもあります。
CFD取引における調整額
CFD取引では、銘柄の種類によって「金利調整額」「価格調整額」「権利調整額」という3種類の調整額が発生する場合があります。それぞれの内容について解説します。
金利調整額
金利調整額(ファンディングコスト)とは、ポジションを翌営業日に持ち越す際に発生する資金調達コストのことです。
CFD取引では期限を気にせずポジションを保有できる一方で、ポジションを翌日に持ち越すたびに金利調整額が発生します。一般的に、買いポジションを保有している場合は支払いとなり、売りポジションを保有している場合は受け取りとなることが多いですが、金利情勢によって異なる場合もあります。
長期でポジションを保有する際には、この金利調整額がコストとして積み重なる可能性がある点に注意が必要です。
価格調整額
株価指数などのCFDは、先物を原資産としている場合があります。先物には決済期限があり、決済が行われる月のことを「限月」と呼びます。
CFD取引では、限月が近づくと期近(決済期限が近い先物)から期先(決済期限が遠い先物)へ自動的に乗り換えが行われるため、理論上は半永久的にポジションを保有し続けることが可能です。
この乗り換えの際、期近と期先の間に価格差が生じることがあります。価格調整額とは、この価格差を埋めるために加減算される調整金のことです。
たとえば、期先の価格が期近よりも高い場合、乗り換えによってCFD価格は上昇します。この上昇分は相場変動による利益ではないため、買いポジションからは差額分が差し引かれます。
権利調整額
権利調整額とは、株式指数や個別株の原資産において、配当金や分配金などが発生した際に行われる調整金のことです。
CFDを買いで保有している場合は権利調整額を受け取り、売りで保有している場合は支払いが発生します。現物株式の配当金に相当するものとして、CFD保有者にも権利が付与される仕組みとなっています。
FintokeiがCFD取引のスタートに適している理由
CFD取引をこれから始めたい方には、プロップファームのFintokeiがおすすめです。
Fintokeiでは1万円台のプランから始められるため、少額の負担でトレーダーとしての第一歩を踏み出せます。また、デモ環境を使用して仮想資金で取引を行うため、実際の資金を失うリスクがなく、安心してトレードスキルを磨くことが可能です。
また、Fintokeiではすでに多くのトレーダーがCFD取引で成果を上げています。日本のトレーダーへの報酬支払い総額は22億5,000万円(2025年9月現在)を超えており、着実に実績を重ねています。
さらに、Fintokeiはトレーダー教育に力を入れており、ブログや動画学習コンテンツを活用して、学びながらトレーダーとして成長できる環境が整っています。
CFD取引の基礎から実践的なテクニックまで、幅広い知識を身につけることができるでしょう。
まとめ
CFD取引は「差金決済取引」とも呼ばれ、株価指数や商品などの値動きに連動した取引を、少額の証拠金から行える方法です。
レバレッジを活用して資金効率を高められる一方で、損失が拡大するリスクや、ロスカット、各種調整額といった注意点も存在します。
CFD取引を始めるにあたっては、これらの仕組みやリスクを十分に理解した上で、自身のリスク許容度に合った取引を行うことが大切です。
Fintokeiでは、デモ環境を使って実践的なトレードスキルを身につけながら、プロトレーダーを目指せます。CFD取引に興味がある方は、まずは少額のプランから挑戦してみてはいかがでしょうか。