トレール注文に最強の使い方はある?トレール幅の設定のコツも解説

トレードで「利益を伸ばしたいのに、いつ利確すればいいか分からない」「感情に左右されて早く手放してしまう」といった悩みを抱えていませんか?
そんな場面で力を発揮するのが、価格に追従(トレール)して自動で逆指値注文を調整してくれる「トレール注文」です。
この記事では、トレール注文の基本から、なぜ「最強」とも言われるのか、その理由を3つの視点で丁寧に解説。
また、プロトレーダーを目指せる注目のプロップファームFintokeiにおいて、トレール注文を最大限に活用するための使い方やトレール幅の設定方法などを以下の項目で解説します。
- そもそもトレール注文とは
- トレール注文が最強といわれる3つの理由
- Fintokeiにおけるトレール注文の最強の使い方
- トレール注文における最強のトレール幅の決め方TOP3
- Fintokeiにおけるトレール注文のやり方
- まとめ
Fintokeiでプロトレーダーを目指す
Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。
Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。
Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座における取引利益額をもとに、データ提供料として報酬がトレーダーへ支払われます。
初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。
Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
そもそもトレール注文とは
トレール注文とは、相場価格を追従(トレール)する形で、一定の値幅を保ったまま自動的に逆指値を更新することができる注文方法です。
例えばドル円を145円で買い、トレール幅を20pipsに設定するとします。
相場が145.80円まで上昇すれば逆指値も145.60円まで切り上がります。その後、価格が反転して145.60円を下回った時点で自動的に利益確定されます。
設定した価格に達した瞬間にしか機能しない通常の指値注文や逆指値注文と違って、自動で価格を追従してくれるトレール注文は、常にチャートを監視できない人や、感情に左右されやすいトレーダーにとって特に頼りになる存在なのです。
トレール注文が最強といわれる3つの理由
トレール注文が最強といわれることがある理由として、以下の3つが挙げられます。
- リスクリワードの高い取引が成立しやすくなるから
- 利確目標が決めにくいトレンド相場でも迷わなくなる
- 感情に振り回される可能性を下げられる
リスクリワードの高い取引が成立しやすくなるから
トレール注文が最強と称される最大の理由は、利益を自動で追いかけてくれるその仕組みにあります。
エントリー後、相場がエントリー方向に進めば、設定したトレール幅に応じて逆指値が自動的に切り上がっていきます。
つまり、利を伸ばしながら損失は一定に抑えられる構造であり、自然とリスクリワードの高い取引が成立しやすくなるのです。
リスクリワードの重要性については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
≫トレードで重視するべきなのはリスクリワードと勝率のどっち?
利確目標が決めにくいトレンド相場でも迷わなくなる
トレンド相場のような「どこまで伸びるか分からない相場」であっても、トレール注文を活用することで利確目標に迷わなくなります。
テクニカル的に明確な高値がある場合は、そのポイントに到達したら利確するのが合理的です。
しかしトレンド相場では目標価格の見極めが難しい場面も多く、利確のタイミングに迷うことがしばしばあります。
トレール注文を葉中しておくと価格が伸びる限り逆指値も自動で追従してくれるため、明確な目標が定まらなくても、自動で最適な決済ポイントを導き出してくれます。
感情に振り回される可能性を下げられる
感情に振り回されることなく、ルール通りのトレードがしやすくなる点もトレール注文を活用するメリットの1つです。
特に利益確定に関しては、「利益が出ているうちに確定したい」などの感情が入り込むことで、本来の戦略が崩れリスクリワードの悪い取引になってしまうことも少なくありません。
トレール注文を使えば、こうした局面でも逆指値が自動で切り上がるため、利益を守りながら無理なく伸ばしやすくなります。
Fintokeiにおけるトレール注文の最強の使い方
トレール注文の最強の使い方として、以下の3つを紹介します。
- トレンドが発生しやすい銘柄を選ぶ
- 最適なトレール幅に設定する
- トレール注文をやめるべきタイミングをつかむ
トレンドが発生しやすい銘柄を選ぶ
価格が一定方向に伸びてこそ、トレールの自動で価格を追跡してくれる機能が効果を発揮します。
したがってトレール注文の力を最大限に引き出すには、トレンドが出やすい銘柄を選ぶ必要があります。
トレンドが出やすい銘柄を選ぶ際に役立つ一つのツールが通貨強弱インジケーターです。
通貨強弱インジケーターを使うことで、「最も強い通貨」と「最も弱い通貨」がひと目で把握できるようになります。
強い通貨と弱い通貨を組み合わせた通貨強弱がはっきりしている通貨ペアは、トレンドが形成されやすいと判断できるのです。
通貨強弱インジケーターについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
≫【Fintokei対応】無料で使える通貨強弱インジケーターのおすすめ3選
最適なトレール幅に設定する
トレール注文を行う際には、トレール幅の適切な調整が欠かせません。
トレール幅が狭すぎると、ちょっとした値動きですぐに決済されてしまい、本来狙えた利幅を逃すことに。
逆に広すぎると、利益確定のタイミングが遅れ、相場が反転して含み益を削られてしまうリスクが高まります。
トレール幅を調整する際の1つの目安が「相場のボラティリティ」、具体的には直近の押し目・戻り高値までのおおよその値幅です。
例えば下落トレンド中であれば、直近の高安値間の調整幅を計測し、それよりもやや大きめにトレール幅を設定します。
以下のチャートでは直近の安値から戻り高値まで約1,500pipsあるので、それくらいの戻りが今後やってくると想定して1,700pips程度に設定するとよいでしょう。
トレール注文をやめるべきタイミングをつかむ
トレール注文は非常に優れた決済手法ですが、いつまでも使い続けるのが最適とは限りません。時には相場の状況に応じてやめる判断を持つことが重要です。
例えば、高値の切り下げや移動平均線割れなどのトレンドが明確に弱まってきた兆候が見えたら、トレール注文を一旦解除して手動で決済に切り替える手もあります。
また、すでに想定以上のリワードを得ている場面では「もっと伸びるかも」と欲張るより、反転前に部分決済をはさむと堅実です。
相場を見極めたうえで、トレールを解除し手動での部分決済などと組み合わせることを意識するとよいでしょう。
トレール注文における最強のトレール幅の決め方TOP3
トレール幅の決め方には様々ありますが、その中でも特におすすめの設定方法として、以下の3つを紹介します。
- ダウ理論
- ATR
- 移動平均線との乖離幅
第1位:ダウ理論
トレール幅の決め方で最もスタンダードなのが、直近の押し安値・戻り高値を基準にする、つまりダウ理論を基準にするやり方です。
例えば、上昇トレンド中であれば直近の押し安値と直近高値との間の値幅を測り、それを基準にトレール幅を設定します。
以下チャートでは直近の押し目が1,500pips程度なので、それと同等か少し余裕を持った1,500〜1,800pipsのトレール幅を設定します。
ダウ理論を基準にする方法の良さは、チャートの形状に即したリアルな相場の振れ幅を前提にできる点です。
第2位:ATR
ATRとは、簡単に言うと「相場の平均的な値動き幅」を数値で表してくれるインジケーターです。
例えば、ドル円の1時間足でATRが「0.22」であれば、相場価格は平均的に220pips変動していることになります。
したがってトレール幅をATRの数値よりも少し広い240pips〜260pipsに設定することで、ノイズに耐えながらも反転時に利確できる設定が可能になります。
実際のチャートでもATRが0.22(220pips)に対して、直近の高安値間の調整幅が160pipsであることから、妥当な設定方法だということがわかるでしょう。
第3位:移動平均線との乖離幅
トレール幅を決めるうえで、移動平均線との乖離(かいり)幅を参考にする方法も有効です。
移動平均線は一定期間の平均価格をあらわしています。したがって現在価格との乖離を見ることで、どの程度の変動が許容範囲なのかを視覚的に捉えることができます。
具体的には、たとえば価格が20期間移動平均線から30pips程度乖離した後に戻る動きが繰り返されていれば、トレール幅をその前後に合わせて設定します。
相場の戻り癖や平均的な値動きの範囲をトレール設定に反映できるため、過剰な早期決済を防ぎながらも合理的な損益調整が可能になります。
Fintokeiにおけるトレール注文のやり方
トレール注文は、チャート上から簡単に発注可能です。
トレーリングストップ注文を設置したいポジションや指値注文を右クリックすると表示されるメニューから「トレイリング・ストップ」にカーソルを合わせます。
するとトレール幅の設定が表示されるので、数値を選択をすると発注が完了です。なお「カスタマイズ」項目より自由にトレール幅の設定が可能です。
また、ターミナルに表示されている注文やポジションを右クリックすることでも同様の手順が可能です。
まとめ
この記事では、トレール注文の基本的な仕組みから、Fintokeiにおける最強の使い方、そして具体的なトレール幅の決め方まで詳しく解説しました。
トレール注文をうまく活用すれば、リスクリワードの高いトレードを自然と実現できるだけでなく、感情に左右されない安定した取引にもつながります。
今回紹介した3つの使い方や、トレール幅の設定方法を実際のトレードに取り入れてみることで、より戦略的に利益を伸ばすことができるでしょう。
慣れてきたら、実際にFintokeiの環境で試してみるのがおすすめです。
無料トライアルも用意されているので、あなたのトレードをプロ仕様に引き上げる第一歩として挑戦してみてください。