ティックチャートを用いた手法を基本から解説!株・FXでの実践ポイントも紹介

「ティックチャート」は、約定回数をもとにローソク足を形成するチャートで、多くのスキャルピングトレーダーが活用しています。しかしスキャルピング初心者の場合、ティックチャートを実際のトレードでどのように活用すべきか、迷う場面も多いでしょう。

この記事では、ティックチャートを用いたトレード手法を詳しく解説します。

ティックチャート(Tickチャート)とは

ティックチャートとは、一定の約定回数(ティック数)ごとにローソク足を形成するチャートです。

「ティック(Tick)」とは、価格が更新される最小単位を指す言葉であり、売買が成立するたびにカウントされます。たとえば70ティックチャートを表示した場合、70回の約定が発生するごとに1本のローソク足が完成する仕組みです。

時間ではなく取引の活発さを軸にチャートを表示できるため、相場参加者の動きを細かく把握したいスキャルピングトレーダーに活用されています。

ローソク足チャートとの違い

ローソク足チャートは「1分間」や「5分間」といった一定の時間が経過するごとに新しい足が作られます。一方、ティックチャートは「100回」や「200回」など、あらかじめ設定した回数の取引が成立するごとに足が形成されるという違いがあります。

たとえば、経済指標の発表直後のように売買が集中する場面では、ティックチャートは短時間で多くの足を形成します。一方、深夜・早朝など参加者が少ない時間帯では、1本の足が完成するまでに数分以上かかるケースも珍しくありません。

また、ローソク足チャートでは値動きの乏しいコマ足や同時線が連続して表示されることもありますが、ティックチャートはそうした「動きのない時間」を反映しないため、実際に価格が動いている場面に集中した分析が可能です。

株・FXに活用するメリット

ティックチャートを株やFXのトレードに活用するメリットは、主に以下の2点です。

  • 相場の過熱感がひと目でわかる
  • 無駄なエントリーを減らせる

ティックチャートの更新スピードから、市場参加者の多さ、つまり相場の勢いを視覚的に判断できます。短時間で足が次々と形成される局面は、多くのトレーダーが取引しているため、値動きが出やすく、利益を狙える可能性があります。

取引が少なく、値動きがほとんどないレンジ相場などでは、足の形成ペースが遅くなります。値動きが小さい相場で無理にポジションを持つと、スプレッド分の利幅すら確保できずに損失を出すケースがあるため、ティックチャートの動きを見てエントリー見送りの判断ができる点はメリットといえるでしょう。

ティックチャートを用いたトレード手法の基本

ティックチャートを活用する場合、時間足チャートとは異なる視点で相場を分析する必要があります。適切な設定や判断基準を身につけ、エントリー精度の向上につなげましょう。

相場に合ったティック数を設定する

ティックチャートを使う際は、自分のトレードスタイルや取引する相場に合ったティック数を設定する必要があります。

たとえば、20ティックや50ティックといった少なめのティック数を設定した場合、細かい価格変動を捉えやすくなります。そのため、数秒から数十秒で取引を完結させるような、超短期のスキャルピングで売買の判断がしやすくなります。

一方で、233ティックのようにティック数を多くすると、細かな値動きに惑わされず、ノイズの少ない状態で相場の大きな流れを把握できます。

ローソク足の完成スピードから勢いを判断する

ティックチャートの大きな特徴は、ローソク足が完成するスピードから相場の勢いを判断できる点にあります。

短時間で次々と足が完成していく状態は、売買が活発で行われている証拠であり、相場に勢いがあるサインです。トレンドが発生している見込みが高いため、流れに乗る順張りでのエントリーを検討するタイミングと判断できます。

反対に、足の形成ペースが急に遅くなった場合は、市場参加者が減少しているか、売買の力が拮抗して方向感を見失っている状態を示します。

たとえば、上昇トレンド中に足が素早く形成されていた状態からペースが落ちた場合、それは買いの勢いが衰えてきたことを示します。このスピードの変化を察知できれば、高値で買ってしまう事態を避けたり、早めに利益を確定して損失を防いだりできるかもしれません。

価格が止まりやすい水準での値動きを確認する

ティックチャートを使ったトレードでも、価格が止まりやすい水準(サポートライン・レジスタンスライン)を意識することは欠かせません。

過去に反発や反落が起きた価格帯は、多くのトレーダーが注目しています。同じ水準で何度も価格が止まる動きが見られれば、市場参加者に意識されている証拠です。

ティックチャートでは、こうした水準付近での値動きを細かく観察できます。レジスタンスライン付近で足の形成スピードが落ち、上値を何度も試しては跳ね返される動きが見られた場合、売り圧力の強さを確認できます。反対に、水準を勢いよく突破して足が連続で形成されるようであれば、ブレイクアウトの可能性が高くなるでしょう。

ティックチャート手法を有効活用するポイント

ティックチャートは細かい値動きを捉えるのに優れたツールですが、単体で使用しても十分な成果を得られない可能性があります。他の分析手法と組み合わせたり、リスク管理を徹底したりすることで、ティックチャートの強みを引き出せるでしょう。

時間足チャートを併用して相場の流れを確認する

ティックチャートを使う際は、時間足チャートを併用して相場全体の流れを把握しましょう。

ティックチャートは短期的な値動きの分析に適していますが、表示される情報が限られるため、相場の大局を見失いやすい側面があります。まずは1時間足や4時間足、日足といった上位足でトレンドの方向を確認し、そのうえでティックチャートを使って細かいエントリータイミングを計るのが効果的です。

たとえば、日足で上昇トレンドが確認できている状況であれば、ティックチャート上では買いのタイミングだけを探ります。上位足のトレンドに逆らったエントリーは、短期的に利益が出ても大きな流れに押し戻され、結果的に損失につながるケースが多いためです。

このように、上位足でトレンドの方向を確認してからティックチャートで押し目や戻りを狙う二段構えの分析を行えば、無駄な逆張りを避けられます。

スプレッドを考慮して十分な値幅があるかを見極める

ティックチャートを使ったスキャルピングでは、スプレッド(売値と買値の差)に対して十分な値幅が期待できるかを見極めることが重要です。

スキャルピングは小さな値幅を狙って売買を繰り返す手法のため、1回あたりの利益が数pips程度にとどまるケースも珍しくありません。たとえば、スプレッドが1pipsの通貨ペアで3pipsの利益を狙う場合、実質的な利幅は2pipsしか残りません。値動きが小さい局面で安易にエントリーすると、スプレッド分すら回収できずに損失を出すリスクがあります。

そのため、エントリー前には現在のボラティリティ(価格変動の幅)を必ず確認し、狙える利幅がスプレッドに見合うかを判断しましょう。ティックチャート上で足の値幅が極端に小さい状態が続いている場合は、無理にエントリーせず見送るのも一つの方法です。

想定と違う動きを感じたら早めに手仕舞う

ティックチャートを使ったトレードでは、想定と異なる動きを感じた時点で早めに手仕舞いをする判断も必要です。

エントリー時には「ここを超えたら上昇が加速する」「この価格帯で反発する」といったシナリオを立てているはずです。しかし、相場が想定どおりに動くとは限りません。シナリオが崩れた時点で撤退を検討し、損失を限定する意識が資金を守るうえで欠かせません。

ティックチャートはリアルタイムの値動きを細かく表示するため、シナリオの崩れを早い段階で察知できます。ブレイクアウトを狙って買いエントリーした後、価格がすぐに押し戻されて足の形成スピードが落ちた場合、買い勢力の弱さを示しています。小さな違和感を放置せず、損失が小さいうちに決済する姿勢が重要です。

「もう少し待てば戻るかもしれない」という期待でポジションを持ち続けた結果、損失が膨らむケースは少なくありません。想定と違う動きを感じたら、迷わず手仕舞いする習慣を身につけましょう。

ティックチャートを活用する際の注意点

ティックチャートは万能なツールではありません。特徴を理解せずに使用すると、かえって損失を招く可能性があるため、以下の注意点を把握したうえで活用しましょう。

  • ダマシが発生する局面がある
  • 短期売買になりやすく判断回数が増える
  • 十分な検証なしに実戦投入するとリスクが高い

ティックチャートは細かい値動きを表示するため、一時的な価格変動に反応してエントリーした結果、すぐに逆方向へ動く「ダマシ」に遭うことも少なくありません。特にレンジ相場では、ブレイクアウトしたように見えても、すぐに押し戻されるケースもあります。一度の値動きだけで判断せず、複数の足の動きやスピードを見てからエントリーしましょう。

ティックチャートを使ったトレードは、必然的に売買の判断回数が増えます。エントリーと決済のタイミングを短時間で繰り返し判断するため、精神的な負荷がかかりやすく、疲労による判断ミスを招く恐れがあります。集中力が続く時間を把握し、無理のない範囲でトレードを行いましょう。

ティックチャートは通常のローソク足チャートとは異なる特徴があるため、使い慣れるまでに時間がかかります。いきなり実資金で取引を始めるのではなく、まずはデモ環境で十分に検証を重ねてから実戦に移行しましょう。

ティックチャートを活用した取引手法を身につけるには、実際のチャートを使った反復練習が欠かせません。リスクを抑えながら経験を積みたい場合は「プロップファーム」の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

ティックチャート手法を学ぶならFintokei

ティックチャートは、約定回数をもとに足を形成するツールです。相場の勢いや過熱感をリアルタイムで把握できるため、上手く使いこなせれば、スキャルピングにおけるエントリー精度の向上やダマシの回避に役立ちます。

ただし、実戦で使いこなすには一定の経験を積む必要があります。Fintokeiでは、デモ環境で実資金を失うリスクなくトレードの練習ができ、幅広い銘柄でティックチャートの検証が可能です。まずは無料トライアルでデモトレードを体験してみてください。

実資金を使わずにトレードを実践できる

Fintokeiはデモ環境でトレードするため、自己資金を失う心配がありません。

ティックチャートの設定値を変えて値動きの見え方を比較したり、新しいエントリー手法が有効かどうかを試したりする際も、損失を気にせず挑戦できます。失敗を恐れず何度でも試行錯誤できる環境は、ティックチャートを活用した取引手法を習得するのに最適な環境といえるでしょう。

デモ環境で自分の手法が機能することを確認してから実践に臨めば、安心して自己資金を投じることができます。

多様なチャートで検証できる

FintokeiではFX通貨ペアだけでなく、株価指数や貴金属、エネルギーなど幅広い銘柄の取引が可能です。

銘柄によって値動きの特性やティックチャートの反応は異なります。たとえば、ドル円とゴールドでは同じティック数でも足の形成スピードや値幅に違いがあります。複数の銘柄で検証を重ねれば、ティックチャートへの理解がより深まるでしょう。

さまざまな銘柄でティックチャートの動きを観察し、自分に合った相場・商品を見つけられる点もFintokeiの魅力です。

豊富な学習コンテンツで学べる

Fintokeiでは、ブログや動画などでトレードに関する知識や技術を無料で学べます。

初心者向けの基礎知識から実践的な知識まで幅広い情報が発信されており、ティックチャートを含むテクニカル分析の理解を深めるのに役立ちます。学習コンテンツで知識を身につけ、デモ環境で実践するサイクルを繰り返すことで、スキルアップを目指せるでしょう。

まとめ

ティックチャートは、約定回数をもとに足を形成するツールです。相場の勢いや過熱感をリアルタイムで把握できるため、スキャルピングにおけるエントリー精度の向上やダマシの回避につながるでしょう。

ただし、実戦で使いこなすには繰り返しの検証と経験が必要です。Fintokeiでは、デモ環境で実資金を失うリスクなくトレードの練習ができ、幅広い銘柄でティックチャートの検証も可能です。まずは無料トライアルでデモトレードを体験してみてください。

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