テクニカル分析とファンダメンタルズ分析はどっちがいい?違いや活用するポイントを解説

トレードで安定して利益を上げていくためには、精度の高い相場分析が欠かせません。相場分析の手法は、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2つに分けられます。

しかし、トレードを始めたばかりの人は「どちらの手法から学べばいいのかわからない」と悩むことも多いでしょう。また、ある程度トレード経験を積んだ人でも「チャート分析だけを頼りにしていたら、重要な経済指標の発表で相場が急変し、大きな損失を出してしまった」「経済状況がよいと判断して長期で買いポジションを保有していたのに、市場心理の悪化から価格が下がり続けてしまった」など、片方の分析手法だけでは対応しきれない場面に直面することもあります。

この記事では、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の基本的な違いや、それぞれの分析手法が有効なケース、トレードで活用する際のポイントを解説します。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の定義

テクニカル分析とは、過去の値動きやチャートパターンに基づいて将来の価格を予測する手法です。ローソク足や移動平均線、RSIといったインジケーターを使い、相場の傾向や売買のタイミングを視覚的に判断します。

「価格はすべての情報を織り込んでいる」「過去のパターンは繰り返される」という考え方が根底にあり、経済知識がなくてもチャートだけで分析を完結できる点が特徴です。

テクニカル分析についてさらに詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

⏩️テクニカル分析とは?初心者にも分かりやすく解説

一方、ファンダメンタルズ分析とは、各国の経済状況や金融政策、政治的なニュースなどを基に、投資対象の本質的な価値や相場の方向性を予測する手法です。政策金利の動向やGDP、雇用統計といった経済指標や企業の業績発表などを読み解き、通貨や株式が「割安か割高か」「上昇トレンドか下降トレンドか」を判断します。

ファンダメンタルズ分析の具体的なやり方については、以下の記事を参考にしてください。

⏩️【簡単4ステップ】ファンダメンタルズ分析のやり方を解説!役立つツールも紹介

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は何が違う?

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、どちらも相場の動きを予測するための手法ですが、アプローチは大きく異なります。

利用目的

テクニカル分析は、売買の「タイミング」を判断するために使われます。チャート上のパターンやインジケーターのシグナルから、「いつ買うか」「いつ売るか」を見極めるのがテクニカル分析の役割です。たとえば、移動平均線のゴールデンクロスが発生したタイミングで買いエントリーする、といった判断に活用されます。

一方、ファンダメンタルズ分析は、投資対象の価値や相場の方向性を判断するために使われます。「どの通貨ペアを取引するか」「中長期的に買いと売りのどちらが優勢か」を見極めるのがファンダメンタルズ分析の役割です。たとえば、米国が利上げサイクルに入った局面では、中長期的にドル高基調が続くと判断し、ドル円のロング(買い)を軸にトレード戦略を組み立てる、といった活用法が挙げられます。

判断材料

テクニカル分析では、チャート上に表示されるローソク足やインジケーターなどの視覚情報を使用します。移動平均線やボリンジャーバンド、RSIといったテクニカル指標を組み合わせ、過去の値動きのパターンから将来の価格変動を予測します。チャートさえあれば分析できるため、経済ニュースを追わなくても投資判断が可能です。

一方、ファンダメンタルズ分析では、経済指標や金融政策、要人発言などの数値データやニュースを使用します。GDP成長率、雇用統計、消費者物価指数(CPI)といった指標の発表値や、中央銀行総裁の発言内容を読み解き、相場の方向性を予測するのが特徴です。株式投資の場合は、企業の財務諸表や決算情報も分析対象となります。

適した取引期間

テクニカル分析は、スキャルピングやデイトレードといった短期トレードに適しています。数秒から数時間単位で売買を繰り返す短期トレードでは、1分足や5分足といった短い時間軸のチャートでも分析を適用できるテクニカル分析が有効です。

一方、ファンダメンタルズ分析は、スイングトレードのような中長期の投資に適しています。金融政策の変更や経済成長といったファンダメンタルズ要因は、数週間から数か月かけて相場に反映される傾向があるためです。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析はどっちがいい?

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどちらが優れているかは、一概にはいえません。トレードスタイルや相場状況に応じて使い分けましょう。

テクニカル分析が適したケース

テクニカル分析は、主に以下のような場面で効果を発揮します。

  • チャート上の細かな値動きを狙った短期取引を行う場合
  • レンジ相場で利益を狙う場合
  • エントリーや損切りを設定したい場合

スキャルピングやデイトレードのように、数pipsから数十pipsの値幅を狙う短期取引では、テクニカル分析が有効です。短期取引では、経済の大きな流れよりも、その瞬間の需給バランスが価格に影響する傾向があります。

はっきりとしたトレンドがなく、一定の値幅を行き来する「レンジ相場」が相場全体の約7割を占めるといわれます。こうした方向感のない相場では、ファンダメンタルズ要因が価格に反映されにくく、テクニカル分析が有効です。サポートラインやレジスタンスラインを基に、反発を狙った逆張り戦略などが考えられます。

さらに、エントリーポイントや損切りラインを明確に設定したい場面でも、テクニカル分析は役立ちます。「移動平均線を上抜けたら買い、サポートラインを下抜けたら損切りする」といったように、客観的な根拠に基づいた売買ルールの構築が可能です。

ファンダメンタルズ分析が適したケース

ファンダメンタルズ分析は、主に以下のような場面で効果を発揮します。

  • スワップポイントを狙って長期保有する場合
  • 金融政策の変更など相場のトレンド転換を予測したい場合
  • 経済指標発表時の値動きを把握したい場合

高金利通貨と低金利通貨の金利差から得られるスワップポイントを狙う場合、各国の政策金利の動向や今後の利上げ・利下げの見通しを把握しておく必要があります。

また、相場のトレンド転換を予測する場面でもファンダメンタルズ分析が有効です。中央銀行が金融緩和から引き締めに転じる局面や、景気後退の兆候が見え始めた局面では、相場の流れが大きく変わる可能性があります。経済指標や要人発言からこうした転換点を察知できれば、トレンドの初動を捉えられるかもしれません。

さらに、雇用統計やCPIといった経済指標の発表時に、なぜ相場が急変したのかを理解するためにもファンダメンタルズの知識は役立ちます。「予想値より強い結果だったからドルが買われた」といった因果関係を把握できれば、指標発表後の値動きにも対応しやすくなるでしょう。

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を活用する際のポイント

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、どちらも万能な手法とはいえません。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて併用することで、トレードの精度を高められます。

分析結果を鵜呑みにし過ぎない

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析は、将来の価格を予測するための有効なツールですが、その分析結果が必ずしも正しいとは限りません。

テクニカル分析で買いシグナルが出ていても、突発的なニュースや要人発言によって相場が急変するケースがあります。たとえば、チャート上では上昇トレンドが継続していたのに、中央銀行総裁の発言をきっかけに一気に下落する、といった場面は珍しくありません。

一方、ファンダメンタルズ分析で好材料が揃っていても、市場がすでにその情報を織り込み済みであれば、価格は上昇しない場合があります。

分析結果を過信せず、損切り設定を徹底するなど、常にリスク管理を怠らないようにしましょう。

必要に応じて両者を組み合わせる

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は、必要に応じて組み合わせて活用しましょう。

ファンダメンタルズ分析だけでは売買タイミングが曖昧になりがちですが、テクニカル分析を加えれば具体的なエントリーポイントを設定できます。逆に、テクニカル分析だけでは相場の大局観を見失いがちですが、ファンダメンタルズ分析を加えればトレンドの方向性を把握したうえで売買判断を下すことが可能です。

たとえば、ファンダメンタルズ分析で相場の大きな方向性を把握し、テクニカル分析でエントリーポイントを探る、という使い分けが考えられます。ファンダメンタルズ分析から「米国の利上げ継続でドル高基調が続く」と判断した場合、ドル円のロング(買い)を軸に据えます。そのうえで、テクニカル分析を用いて移動平均線へのタッチや押し目のタイミングを待ち、有利な価格でエントリーするといった流れです。

どちらか一方に固執するのではなく、状況に応じて柔軟に使い分けることで、トレードの勝率や精度を高められるでしょう。

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を習得するならFintokei

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を実際のトレードで使いこなすには、知識を学ぶだけでなく実際の相場で繰り返し実践する必要があります。しかし、実資金でいきなり試すのはリスクが高いと感じる人もいるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、プロップファームの「Fintokei(フィントケイ)」です。Fintokeiは、個人トレーダーがデモ環境で仮想資金を運用し、プロトレーダーを目指せるサービスを提供しています。利益目標・損失率に関する一定の基準をクリアし、Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座の取引利益額に応じた報酬を受け取れます。

実資金を使わずに分析手法を実践できる

Fintokeiでは、仮想資金を使ったデモ環境でトレードを行うため、実資金を失うリスクを負わずにテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を実践できます。トレードでどれだけ損失を出しても、ご自身の資金が減ることはありません。

たとえば、米国の雇用統計やFOMC(連邦公開市場委員会)といった注目度の高いイベントの際に、相場がどのように反応するのかを安全に体感できます。

また新しいトレードルールを試したい場合や、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を組み合わせた手法を検証したい場合も最適な環境です。

高機能チャートとニュース配信を活用できる

Fintokeiでは、相場分析に役立つツールを数多く提供しています。

テクニカル分析を重視する場合は、世界標準の取引プラットフォームである「MT4/MT5」を利用できます。MT4/MT5は、多彩な描画ツールや50種類以上の標準インジケーターが搭載されているだけでなく、外部のカスタムインジケーターを導入することで、より高度なチャート分析環境も構築できます。

一方、ファンダメンタルズ分析を重視する場合は、会員限定で配信される動画ニュースや経済指標カレンダーが役立ちます。専門家による市況解説や、その週に注目すべき指標のスケジュールを効率的に収集できるため、分析の精度を高められるでしょう。

まとめ

テクニカル分析は売買タイミングの判断に、ファンダメンタルズ分析は相場の方向性の把握に適した手法です。両者を状況に応じて使い分けることでトレードの精度を高められるでしょう。ただし、どちらの手法も万能ではないため、分析結果を過信せず、リスク管理を徹底することが重要です。

Fintokeiでは、デモ環境で仮想資金を運用しながら、両方の分析手法を実践的に学べます。自己資金を失うリスクがないため、初心者でも安心して取り組めるでしょう。トレードスキルを向上させたい人は、無料トライアルから始めてみてはいかがでしょうか。

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