レンジ相場とトレンド相場を見分ける王道インジケーター7選

レンジ相場とトレンド相場を見極めることは、一見シンプルに見えて実際にはチャートを眺めるだけでは難しい場面も多くあります。
値動きの方向性を誤って判断してしまうと、レンジ相場で無駄にエントリーして損失を重ねたり、トレンド転換のタイミングを逃してしまったりするリスクがあるのです。
そこで役立つのがインジケーターです。
移動平均線やボリンジャーバンドなど、王道のインジケーターの見方を今一度しっかり押さえておくだけでも、相場状況を格段に判断しやすくなります。
この記事では、レンジ相場とトレンド相場を見分けるために役立つインジケーターを7つ、見極めのコツとともに紹介していきます。
- レンジ相場の見極めに使える王道インジケーター7選
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- まとめ
レンジ相場の見極めに使える王道インジケーター7選
初心者トレーダー〜トレード上級者まで、誰でもレンジ相場とトレンド相場の見極めに使えるインジケーターとして、以下の6つを紹介します。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- RSI
- RCI
- ATR
- Pivot(ピボットポイント)
その1:移動平均線
移動平均線の傾きをみることで、以下のようにトレンド相場とレンジ相場を簡単に見極められます。
- レンジ相場:移動平均線が水平になっている(傾いていない)
- トレンド相場:移動平均線が上向き、または下向きに傾いている
また、レンジ相場では価格が移動平均線を上下に行き来するなど、移動平均線と相場価格の位置関係に注目することでも相場状況を判断することができます。

ただしあまりにも設定期間が短すぎると敏感に価格へ反応しすぎてしまうので、レンジ相場かどうか見極めることを重視するのであれば「100期間」や「200期間」など少し長めに設定しておくとよいでしょう。
移動平均線の設定のコツについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫移動平均線の最強期間設定とは?おすすめ設定を取引スタイル・手法別にも紹介!
その2:ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドでは、センターライン(移動平均線)とバンドを使って以下のようにトレンド相場とレンジ相場を見極められます。
- レンジ相場:センターラインが水平、かつバンドが収縮している
- トレンド相場:センターラインが傾き、かつバンドが拡大している
移動平均線に加えて、バンドの拡大・縮小を組み合わせて相場状況を判断すると考えると分かりやすいでしょう。

またボリンジャーバンドはトレンドが終了に近づくと、バンド幅が最も大きく拡大している「ボージ」という形になります。
ボージの状態になるとトレンドと反対方向のバンドが先に収縮する傾向があるので、その傾向が見られ次第これからレンジ相場に移行する可能性が高いと身構えておくとよいでしょう。
ボリンジャーバンドのボージについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ボリンジャーバンドのボージとは?見極め方やトレードでの活用方法を解説!
その3:一目均衡表
一見使い方が難しく見える一目均衡表ですが、2つの先行スパンに囲まれた「雲」を見るだけでも簡単にトレンド相場とレンジ相場を見極められます。
- レンジ相場:価格が雲の中で停滞している
- トレンド相場:価格が雲の上または下に位置し続けている

一目均衡表の使い方に慣れてきたら、転換線や基準線、遅行線など他の要素も確認してみましょう。
レンジ相場では転換線と基準線が横ばいになって価格と何度も交差する一方で、トレンド相場では転換線と基準線が一方向に傾き、かつ遅行スパンがローソク足とかけ離れて推移しているとトレンドが強いことも確認することができます。
一目均衡表の設定や使い方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫一目均衡表のおすすめ設定期間とは?設定方法や使い方を解説!
その4:RSI
RSIでは数値に注目をすることで、トレンド相場とレンジ相場を見極めることが可能です。
- レンジ相場:50(中心)付近で上下している
- トレンド相場:50を超えるまたは下回って一方向に推移し続ける
また買われすぎ水準である「70」以上、または売られすぎ水準である「30」以下 の状態が続くとかなり強いトレンドが発生していると判断することもできます。

ただしRSIはトレンド相場とレンジ相場を見極めるというよりも、相場の過熱感を確認してその過熱感から市場参加者の心理状況を把握できるという使い方が本質でしょう。
RSIで過熱感が見られるとトレンド相場、過熱感が見られない、つまり材料待ちの状態だとレンジ相場といった具合です。
RSIの仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫RSIの期間設定のおすすめは「14」なのか?複数の設定を比較しポイントを解説
その5:RCI
相場における買われすぎ・売られすぎを-100%から+100%の範囲で判断できるRCIを3本組み合わせることで、以下のようにレンジ相場かトレンド相場かを見極められます。
- レンジ相場:3本のラインが絡まっている
- トレンド相場:中長期のラインが一方向に進んでいる
特に長期・中期のRCIが明確な方向を示している、または上下に張り付いている場合は相場のトレンドが強いと判断できます。

3本のRCIの使いこなし方については、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫【簡単】RCIの3本取引手法を徹底解説!長期、中期、短期の見方も紹介
その6:ATR
ATRはローソク足1本に注目して価格の変動幅(ボラティリティ)を測るインジケーターであり、これまで紹介したインジケーターとは少し特徴が違います。
相場のボラティリティが大きくなるとATRは上昇、小さくなるとATRは下落するので、以下のようにレンジ相場とトレンド相場を見極めることが可能です。
- レンジ相場:ATRが下落
- トレンド相場:ATRが上昇

移動平均線などのようにATRのみを使った簡単な売買手法はありませんが、相場状況の判断に関しては非常に使いどころのあるインジケーターといえるでしょう。
ATRの仕組みについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫ATRを使いこなす!インジケーターでボラティリティを把握する方法
その7:Pivot(ピボットポイント)
Pivot(ピボットポイント)は、前日の高値・安値・終値を基準に、今後相場において重要になるであろうレジサポラインを自動で引いてくれるインジケーターです。
表示されるラインは相場価格が今後推移する可能性のある上限・下限値を表しているので、そのライン内でレンジを形成しやすいと判断することができます。

Fintokeiでは、4本値を入力するだけでピボットポイントを自動で計算できるツールを提供しています。
気になる方は、FintokeiのマイページであるMyFintokei(マイフィントケイ)内の「学習&ツール」メニューを確認してみましょう。
ピボットポイントについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
この記事では、レンジ相場とトレンド相場を見極めるために役立つ王道のインジケーターを紹介しました。
どのインジケーターもシンプルな見方を押さえるだけでも相場の方向性を理解しやすくなり、レンジ相場での無駄なエントリーやトレンド転換の見落としを防ぐことが可能です。
実際のトレードで活用する際は、インジケーターごとの特性を踏まえて複数を組み合わせることが精度を高めるポイントになります。
さらにFintokeiではピボットポイントを自動で計算できるツールや、学習コンテンツを通じてこれらの知識を実践に結びつける環境が整っています。
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