移動平均線の見方入門|FX・株チャートで失敗しない考え方とは
移動平均線は、FXや株式トレードにおいて多くのトレーダーが活用するテクニカル指標です。相場の流れを視覚的に把握するのに役立つ一方で、「線が何本もあるけど、どこに注目すればいいのか」「理論どおりに価格が動かず負けてしまう」と悩んでいる人も少なくないでしょう。
移動平均線を正しく活用するには、線単体ではなく、傾きや位置関係、ローソク足との組み合わせなど、複数の視点で分析することが重要です。
この記事では、トレードで役立つ移動平均線の見方を、以下の項目に沿って解説します。
移動平均線の見方を理解するための前提知識
移動平均線をテクニカル分析で正しく活用するには、この指標が持つ本来の役割を理解しておく必要があります。
移動平均線は「予測」ではなく「相場の状態」を読む指標
移動平均線はあくまでも相場の状態を客観的に示す指標であり、未来の値動きを予測するツールではない点を理解しておきましょう。
移動平均線は、一定期間の終値の平均値を算出して線で結んだものです。たとえば、20日移動平均線であれば、直近20日間の終値を合計し、20で割った値同士を結びます。過去の価格データから算出するため、現在の価格が過去の平均値と比べて高いのか、それとも安いのかという「相場の現在地」を客観的に示すものに過ぎません。
現在の相場環境を正しく認識するためのもの、という意識で移動平均線と向き合うようにしてください。
なお、移動平均線には主に「単純移動平均線(SMA)」と「指数平滑移動平均線(EMA)」の2種類があります。
- 単純移動平均線(SMA):設定期間の価格を均等に平均化した基本的な指標
- 指数平滑移動平均線(EMA):直近の価格に比重を置いており価格変動への反応が速い指標
移動平均線の種類や活用方法を詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
⏩️単純移動平均線(SMA)とは?利用方法をわかりやすく徹底解説
ローソク足(価格)とセットで見て初めて意味を持つ
移動平均線を活用して投資判断をする場合は、必ずローソク足(価格)もセットで確認しましょう。線の傾きだけでトレンドを判断し、安易にエントリーすると、思わぬ損失を被るリスクがあります。
ローソク足と移動平均線の位置関係を見ることで、現在の相場が買い方・売り方のどちらに傾いているかを客観的に判断できます。
たとえば、ローソク足が移動平均線よりも上にあれば、現在の価格は平均よりも高く、買いたいと考えるトレーダーが多い「強気相場」と解釈できるでしょう。反対に、ローソク足が移動平均線よりも下にある場合は、現在の価格が平均よりも安く、売りたいと考えるトレーダーが多い「弱気相場」と判断できます。
移動平均線の基本的な見方【相場環境の把握】
移動平均線を活用して、相場が上昇・下降・横ばいのどの状態にあるかを正しく認識できれば、エントリーすべきタイミングを判別しやすくなります。
線の「傾き」でトレーダーの心理状態を読む
線の「傾き」でトレーダーの心理状態を読むことが、移動平均線の見方の基本です。

移動平均線が右肩上がりになっている場合、過去の平均価格よりも現在の価格が高い状態が続いています。これは、買いたいと考えるトレーダーが多く、需要が供給を上回っている状況を示唆しています。
反対に、移動平均線が右肩下がりになっている場合は、売りたいトレーダーが多い状態を示しています。価格が平均値を下回り続けており、売り圧力が強い相場環境といえるでしょう。
また、移動平均線が横ばいで推移しているときは、買い圧力と売り圧力が拮抗しているレンジ相場です。明確な方向感がなく、トレーダーも次にどちらへ動くか迷っている状態なので、無理にトレードを仕掛けずに様子を見るのが無難といえます。
ローソク足との「位置関係」でトレンドの継続性を読む
ローソク足との「位置関係」でトレンドの継続性を読む方法も押さえておきましょう。

上昇トレンド中は、ローソク足が移動平均線よりも上に位置することが多くなります。価格が一直線に上昇するわけではなく、一時的に下落する場面もありますが、移動平均線付近で買い支えられて再び上昇を続けるのが特徴です。一時的な調整で価格が線に近づいても、そこで反発して高値を更新していく限り、上昇トレンドは継続中と判断できます。
反対に、ローソク足が移動平均線を明確に下抜け、その後も線の下で価格が推移し始めたら、トレンド転換の可能性を疑ったほうがよいでしょう。
複数の線の「並び順」でトレンドの完成度を見抜く
複数の移動平均線の並び順に着目することで、トレンドの完成度を見抜く方法もあります。

チャートに短期・中期・長期の3本を表示させたとき、上から短期、中期、長期の順に並んでいれば、強い上昇トレンドが発生しています。この状態は「パーフェクトオーダー」と呼ばれ、すべての時間軸で買いが優勢であることを意味します。
パーフェクトオーダーが形成されているときは、トレンドフォロー(順張り)の戦略が機能することが多くなるでしょう。
一方、3本の線が絡み合っていたり、並び順が崩れていたりする場合は、トレンドの勢いが弱まっているか、レンジ相場に移行しつつあるサインと読み取れます。
パーフェクトオーダーを軸にしたトレード戦略については、以下の記事でも解説しています。
⏩️【勝率を検証】パーフェクトオーダーで勝てない7つの原因と対策を解説
移動平均線の実践的な見方【値動きとの関係性】
移動平均線の基本的な見方に慣れてきたら、次はより実践的な分析方法を学びましょう。実際の値動きと移動平均線を関連付けて見ることで、具体的なエントリーポイントの判断に役立てられます。
ゴールデンクロス・デッドクロスの見方
移動平均線を使った売買サインとして有名なのが、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」です。

ゴールデンクロスとは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜ける現象を指します。短期的な価格上昇の勢いが長期的な流れを上回った証拠であり、上昇トレンドへの転換サインとして買いエントリーの目安に使われます。
一方、デッドクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜ける現象です。短期的な売り圧力が強まっているサインであり、下降トレンドへの転換を示唆します。売りエントリーや保有ポジションの決済を検討するタイミングです。
ただし、クロスが発生したからといって必ずトレンドが転換するわけではありません。レンジ相場ではクロスが頻発し、「だまし」に遭う確率が高まります。クロスだけを根拠にせず、後述するトレンドの傾きや他の指標と組み合わせて判断してください。
支持線・抵抗線としての見方
移動平均線は、価格の下落を支える「支持線(サポートライン)」や、価格の上昇を抑える「抵抗線(レジスタンスライン)」としても機能します。

上昇トレンド中、価格は一直線に上がるのではなく、一時的に下落する「押し目」を形成することが少なくありません。その際、移動平均線付近で下げ止まり、反発して再び上昇トレンドに戻っていくパターンが多く見られます。これは、トレーダーの多くが「この水準なら割安だ」と判断して買いを入れるためです。
反対に、下降トレンド中に一時的に価格が上昇する「戻り」の局面では、移動平均線付近で価格が頭打ちになり下落に転じるケースがあります。これは、移動平均線が売りの目安として意識されることで、価格の上昇が抑えられるためです。
このように移動平均線を支持線や抵抗線として捉えることで、押し目買いや戻り売りのエントリーポイントを見つけやすくなることがあります。
⏩️【テクニカル分析】移動平均線を1本だけ使ったシンプルなトレード手法を解説
FX・株で移動平均線を正確に見るポイント
移動平均線はシンプルで使い勝手のよい指標ですが、万能ではありません。活用方法を誤ると予期せぬ損失につながる場合もあります。
角度が急なほどトレンドは強いが反動も大きい
移動平均線の角度が急であるほど、相場の勢いは強い状態です。

たとえば、短期間で価格が大きく上昇すると、移動平均線も急角度で上向きます。買いの勢いが集中している証拠であり、トレンドに乗れば利益を伸ばせる場面といえます。
しかし、このような急激な価格上昇は、短期的な利益を確定させようとする売り注文を誘発しやすくなります。その結果、価格が一転して急落する展開も珍しくないため、高値圏で慌てて買いを入れるのは避けたほうがよいでしょう。
移動平均線の角度からは、相場の過熱感も読み取れることを覚えておきましょう。
レンジ相場(横ばい)では機能しなくなる「弱点」を知る
移動平均線には、レンジ相場(横ばい)では機能しにくくなる傾向があります。
レンジ相場とは、価格が一定の範囲内で上下し、明確な方向性がない状態です。この局面では、移動平均線が横ばいになり、価格と線が頻繁に交差します。
ゴールデンクロスで買いサインが出てもすぐに価格が下落する、デッドクロスで売りサインが出てもすぐに上昇に転じるなど、サインに従ってエントリーしてもすぐに逆行する「だまし」が起きやすくなります。
移動平均線が横ばいで価格と絡み合っている状態が続く場合は、他のテクニカル指標などを活用してエントリーポイントを探りましょう。
移動平均線の見方を学べるFintokeiとは
移動平均線の見方を身につけるには、実際のチャートを使った検証の繰り返しが欠かせません。ただ、自己資金でトレードを続けると、失敗のたびに資金が目減りしてしまいます。
資金面のリスクを負わずにトレード経験を積みたい人におすすめなのが、プロップファーム「Fintokei(フィントケイ)」です。Fintokeiでは、デモ環境で仮想資金を運用しながらプロトレーダーを目指せます。
実資金を使わずにトレードを実践できる
Fintokeiの取引はすべてデモ口座上で行われるため、自分の資金を失うリスクがありません。
移動平均線の傾きやクロスを根拠にエントリーした結果、想定どおりにいかなくても、実際の損失は発生せず、「ゴールデンクロスを信じたのに逆行した」「レンジ相場でだましに遭った」といった失敗も、すべて経験値として蓄積できます。
失敗を恐れず試行錯誤を重ねられる環境は、移動平均線の見方を体得するうえで理想的といえるでしょう。
多様なチャートで検証できる
Fintokeiでは、FX通貨ペアに加え、株価指数や貴金属、エネルギーなど幅広い銘柄を取引できます。
銘柄ごとに値動きの特徴は異なり、移動平均線が機能する場面も変わります。さまざまな銘柄で検証を重ねることで、移動平均線が効く相場・効かない相場の違いを肌感覚でつかめるようになるでしょう。
豊富な学習コンテンツで学べる
Fintokeiでは、公式ブログや動画を通じてトレードの知識を無料で学べます。
移動平均線をはじめとするテクニカル分析の基礎から、プロトレーダーが実践する応用的な戦略まで、幅広いテーマが初心者向けに解説されています。独学だけでは得難いプロの視点や思考法を学ぶことで、チャート分析の精度を一層高めることが可能です。
まとめ
移動平均線の見方をマスターするには、実際のチャートで何度も検証を重ねることが重要です。
Fintokeiなら、デモ環境で仮想資金を運用できるため、自己資金を失うリスクなく実践経験を積めます。評価プロセスをクリアしてプロトレーダーに認定されれば、取引利益額に応じた報酬を受け取ることが可能です。まずは無料トライアルで、移動平均線を使ったトレードを試してみてはいかがでしょうか。