サポートライン・レジスタンスラインの引き方・活用法|Fintokeiの「最大損失ルール」も解説
「サポートライン」と「レジスタンスライン」は、相場の反発ポイントやトレンドの転換点を予測するテクニカル指標として、多くのトレーダーに活用されています。
しかし、トレーダー初心者の方は「どの安値と高値を結べばいいのか」「ヒゲと実体のどちらを基準にするのか」といった点で迷うことも多いでしょう。
この記事では、サポートライン・レジスタンスラインの基礎知識や、Fintokeiのトレードでの具体的な活用法について詳しく解説します。
サポートライン(下値支持線)とは
サポートラインとは、過去に価格が底堅く推移し、そこから上昇に転じた領域のことです。多くのトレーダーが「このあたりなら買いが入る」と意識する水準であり、一般的にはチャート上の安値を2点以上結んで判断します。
安値で買い注文が入り、価格が支えられていることから「下値支持線」と呼ばれるほか、「ベース」「フロア」などとも呼ばれます。
多くのトレーダーがサポートラインを意識して買い注文を入れるため、価格がこの水準に達した場合は反発する可能性があります。そのため、価格がサポートラインに達した際は、買い注文を検討するのが一般的です。ただし、サポートラインを下抜けて価格の下落が加速するケースもあります。
レジスタンスライン(上値抵抗線)とは
レジスタンスラインとは、これ以上は価格が上がらないと想定されるラインのことです。チャート上の高値同士(最低2つ以上)を線で結んで表します。一定以上の価格上昇が見込まれないことから「上値抵抗線」「天井」とも呼ばれます。
多くのトレーダーがレジスタンスラインを意識して売り注文を入れるため、価格がこの水準に達すると下落する傾向があります。そのため、価格がレジスタンスラインに達した際は、売り注文を検討するのが一般的です。ただし、価格がレジスタンスラインを上抜けて一気に上昇するケースもあるため、チャートを注視する必要があります。
なお、一定の変動幅の中で価格が行ったり来たりしている状態は「レンジ相場(レンジバウンド)」と呼ばれ、FXにおいてはレンジ相場が7割、トレンド相場が3割といわれています。
なお、サポートライン・レジスタンスラインは、水平に引かれることもあれば、トレンドに沿って斜めに引かれることもあります。特に、レンジ相場で横方向に引くラインは「水平線」、トレンド相場で斜めに引くラインは「トレンドライン」と呼ばれることもおぼえておくとよいでしょう。
トレンドラインについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
≫トレンドラインの正しい引き方とは?6つのコツやヒゲとローソク足の悩みも解決
サポートライン・レジスタンスラインの引き方
サポートラインは安値同士を結んだ線、レジスタンスラインは高値同士を結んだ線を指します。
ラインを引くときの主なポイントは以下の通りです。
- 2点以上の安値あるいは高値を結ぶ
- 初心者はローソク足のヒゲを結ぶ
- 始めに決めた点を明確にし、基本は動かさない
複数のポイントで反発が確認されるほどラインの信頼性は高くなるため、なるべく3点以上の安値・高値を結ぶのがおすすめです。初心者の方は高値・安値の位置がわかりやすいため、ローソク足のヒゲを基準にラインを引くとよいでしょう。相場の動きに合わせてラインを頻繁に引き直すと、分析の客観性が失われてしまうため、一度引いたラインの基準点は基本的に動かさないようにするのもポイントです。
なお、一定期間の価格の平均値を表す「移動平均線」をチャート上に表示させ、サポートライン・レジスタンスラインとして把握する方法もあります。
トレードで機能するサポレジの引き方について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
≫トレードで機能するサポレジの引き方5選|サポレジを使ったトレード手法も解説
なぜサポートライン・レジスタンスラインは重要?Fintokeiの「最大損失ルール」を例に解説
サポートライン・レジスタンスラインが重要なのは、それがトレードにおけるエントリーの根拠となるためです。根拠のない取引を続けると、利益を出しにくくなるばかりか損失を拡大させるリスクが高くなります。
ここでは、個人トレーダーがデモ環境で仮想資金を運用できるプロップファーム「Fintokei」のサービス内容に基づき、根拠あるエントリーの必要性を解説します。
なお、Fintokei公認のプロトレーダーになると、デモ口座の取引利益額に応じた報酬を受け取ることが可能です。サービスの特徴については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
≫Fintokeiとはどのようなプロップファームなのか?6つの特徴を解説
エントリーの根拠となるサポートライン・レジスタンスライン
サポートライン・レジスタンスラインを正しく引くことで、エントリーや決済のタイミングを見極めやすくなります。
例えば、下降トレンドでサポートラインが引ける場合、「価格がこのサポートラインにタッチしたら、反発(上昇トレンドへの転換)を狙って買い注文を入れる」といった客観的な根拠のあるエントリーが可能となるでしょう。
さらに、サポートライン・レジスタンスラインを参考に損切り位置を設定することで、最大損失ルールも遵守しやすくなります。
サポートライン・レジスタンスラインで根拠のあるエントリーを!主なトレード活用法
Fintokeiのようなプロップファームで成果を出すには、再現性のあるトレードを繰り返す必要があります。サポートラインとレジスタンスラインを使えば、根拠のあるエントリーが可能です。
具体的な活用方法は、以下の通りです。
- 押し目買い・戻り売りに活用する
- ブレイクアウトのタイミングでエントリーする
- ロールリバーサルの反発を狙う
- レンジ内で取引をする
多くのトレーダーが活用するパターンを知り、トレードの精度を高めましょう。
押し目買い・戻り売りに活用する
相場の流れに沿って売買を行う「トレンドフォロー(順張り)」の取引において、サポートライン・レジスタンスラインは押し目買い・戻り売りの目安に活用できます。
押し目買いとは、相場の上昇トレンドにおいて、一時的に価格が下がったタイミングで買い注文を出すことです。
一方、戻り売りとは、相場の下降トレンドにおいて、一時的に価格が上がったタイミングで売り注文を出すことを指します。
例えば、2点以上の高値を結んで右肩下がりのトレンドラインが引ける場合、下降トレンドが形成されていると判断できます。
このとき、価格が一時的に上昇してトレンドライン(レジスタンス)に到達した場面は、「戻り売り」を狙いやすい局面です。ライン付近で上値が抑えられる動きを確認して売り注文を入れることで、下降トレンドに沿った取引がしやすくなります。
一方で、下降局面での一時的な上昇を誤って「押し目」と捉えてしまうケースもありますが、押し目買いは本来、上昇トレンドでの戦略であり、下降トレンドでは成り立ちません。
なお、押し目買いの判断を誤ると、意図せず「ナンピン」をしている状態に陥り、両者が混同されてしまうケースはよくあります。押し目買いの正しいタイミングや、ナンピンとの違いについては、以下の記事も参考にしてください。
≫押し目買いとナンピン買いの違いや使い分けとは?Fintokeiのナンピンルールも解説!
ブレイクアウトのタイミングでエントリーする
ブレイクアウトとは、価格が重要な水準を超えて、相場が大きく動く現象のことです。
FXでは、長く機能していたサポートラインやレジスタンスライン、あるいは直近の高値・安値を突破したとき、価格が急激に動く傾向があります。この性質を利用し、レジスタンスラインを突破したタイミングでは買い注文、サポートラインを突破したタイミングでは売り注文を出すことで、利益獲得が期待できます。
ただし、ブレイクしたと見せかけてすぐに元の水準に戻ってしまう「ダマシ」が発生するケースも珍しくありません。ダマシを避けるには、ブレイクした瞬間にエントリーするのではなく、ローソク足の終値がラインを超えて確定するのを待つなど、慎重にタイミングを図りましょう。
なお、ブレイクアウトの発生には、相場参加者の売買注文や市場心理が深く関係しています。ラインを突破できずに揉み合っていた期間が長いほど、相場参加者のエネルギーが蓄積されているため、ブレイク後に大きなトレンドが形成されやすい傾向があります。
ロールリバーサルの反発を狙う
ロールリバーサル(役割転換)とは、サポートラインとレジスタンスラインの役割が逆転する現象のことです。
例えば、下降トレンドにおいて価格がレジスタンスライン(天井)を上抜けたとしましょう。すると、それまで天井として機能していたラインが、今度は価格を下支えするサポートライン(床)としての役割に変わることがあります。
反対に、上昇トレンドでサポートラインを下抜けた場合は、そのラインが今度はレジスタンスラインとして機能し始めることもあります。
このように役割が転換したことを確認し、価格がラインに戻ってきたタイミング(リテスト)で反発を狙ってエントリーすることで、利益を狙うことが可能です。
レンジ内で取引を行う
レンジ相場において、価格がサポートライン・レジスタンスラインに近づいたタイミングで反発することを予測し、取引する手法もあります。
レンジ相場では、価格がサポートラインに近づくと買い圧力が、レジスタンスラインに近づくと売り圧力が強まる傾向にあります。この性質を利用し、価格がサポートラインに近づいたところで買い注文を入れ、レジスタンスラインに到達したところで決済するといった方法です。
反対に、レジスタンスライン付近で売りエントリーした場合は、サポートラインまで下がったタイミングで買い戻すことで利益を狙えます。
一見実践しやすい手法に見えますが、レンジ相場では急にブレイクアウトが発生するケースも少なくありません。相場の変化を注視していないと、多大な損失を被るリスクがあるため、ラインを抜けたら即座に損切りできるよう準備しておきましょう。
レンジ相場のリスクについては以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
サポートライン・レジスタンスラインに関する注意点
サポートライン・レジスタンスラインをトレードで活用する際は、以下の点に注意しましょう。
- ラインを引き過ぎない
- メジャー・マイナーのラインがある
- あくまで目安として活用する
チャート上に多くのラインを引くと、結局どこを見るべきかわからなくなってしまいます。まずは、誰が見ても明らかで目立つ高値・安値だけに絞ってラインを引く習慣をつけましょう。
また、多くのトレーダーが注目する「メジャーなライン」と、一部の人しか意識していない「マイナーなライン」が存在します。例えば1時間足や4時間足、日足といった上位足で引けるラインは世界中の投資家が売買の目安として意識するため、信頼性が高く(価格が反応しやすく)なります。また、「1ドル=150円」といったキリのよい数字も、メジャーなラインとして意識されやすいでしょう。一方、1分足や5分足などの下位足だけで見えるラインは、マイナーなラインとしてダマシが多くなりがちです。
いずれにしても、サポートライン・レジスタンスラインはあくまで目安に過ぎません。エントリーや決済のタイミングは、他のテクニカル指標を組み合わせるなどして、総合的に判断しましょう。
「Fintokei」なら安定性の高いトレードスキルの習得を目指せる!
サポートライン・レジスタンスラインを使いこなすには、実際のチャートで何度もラインを引き、エントリーのタイミングを掴む練習が欠かせません。
しかし、資金面でのハードルが高くトレード経験を積むのは難しいと感じている方もいるでしょう。そこで活用していただきたいのが、プロップファーム「Fintokei(フィントケイ)」です。
Fintokeiはデモトレード環境を利用するため、どれだけ失敗しても実際の損失は発生しません。FXや貴金属、株価指数CFDといった幅広い銘柄の取引を通じて、トレーダーとしての実力を磨けます。
また、Fintokeiでは「攻めるトレード」よりも「長期目線で安定的に生き残るトレード」を重視しています。レバレッジを過度にかけた取引ではなく、まさに今回紹介したような、サポートライン・レジスタンスラインを根拠にした堅実なトレードこそが、Fintokeiの認定プロトレーダーへの近道です。
なお、Fintokeiでは、ビギナー向け~上級者向けまで幅広いプランを用意しており、自分のスキルや目標に合ったものを選べます。例えばチャレンジプランを利用する場合、デモ口座の取引利益額の80%を基にしたデータ提供料が、2週間ごとに支払われます。
海外プロップファームとしては唯一、日本国内における事業登録も正式に完了しています。まずは無料トライアルを通じて、Fintokeiのサービスを体験してみましょう。
まとめ
サポートライン・レジスタンスラインは、エントリーや決済の判断基準として活用できる、代表的なテクニカル指標の一つです。押し目買い・戻り売り、ブレイクアウトやロールリバーサルを狙うなど、幅広い局面で活用できます。
ただし、実際のトレードで使いこなすためには、チャート上でラインを引き、機能するポイントを体感することが重要です。
Fintokeiでは、ライン分析の練習や検証ができる無料トライアルが整っています。まずはデモ口座でサポートライン・レジスタンスラインを活用した取引を練習し、安定性の高いトレードスキルの習得を目指しましょう。







