CFD取引と先物取引の違いを5つの視点で徹底比較!

CFD取引と先物取引はどちらも株価指数や、原油・金のような商品などさまざまな銘柄を取引することが可能です。
しかしどちらも一見仕組みが似ているがゆえに、CFD取引と先物取引は何が違うのか詳しくは理解できていない方も多いのではないでしょうか?
結論、CFD取引と先物取引の最も大きな違いは「満期があるかないか」ですが、それ以外にもどちらが自分に向いているかを理解したいのであれば知っておくべき違いがあります。
本記事では、CFD取引と先物取引の基本的な仕組みから始めて、5つの大きな違いなどを以下の項目に整理して解説します。
- そもそも先物取引とCFD取引とは
- CFD取引と先物取引の大きな5つの違い
- 実際にCFD取引と先物取引の違いを比較してみよう
- CFD取引と先物取引、結局どっちを取引するべき?
- CFD取引へ挑戦するならFintokei
- まとめ
そもそも先物取引とCFD取引とは

先物取引とCFD取引とは、そもそも一体どのような仕組みなのかを抑えておきましょう。
先物取引の基本的な仕組み
先物取引は、将来のこの日にこの値段で買う(または売る)と約束する取引であり、代表例に、株価指数先物(日経225先物やNYダウ先物)、商品先物(原油や金)などがあります。
先物取引には、「限月(げんげつ)」と呼ばれる取引の期限(月ごとに区切られた満期日)があることが特徴です。
例えば2025年9月に「12月限の原油先物」を買うということは、2025年12月までにその取引を清算する契約を今結ぶという意味です。
つまり、12月が来れば強制的に決済されるため、ポジションをずっと持ち続けることはできません
CFD取引(差金決済取引)の基本的な仕組み
CFD取引(差金決済取引)では、証拠金を使って株価指数や株式、原油や金など幅広い商品を対象に取引を行います。
原資産を持つわけではなく、「値段が上がるか下がるか」に賭けて、その差額だけをやり取りする仕組みであるという点は先物取引と同じです。
ただし先物取引と違って「いつまでに決済しなければならない」という期限がないので、好きなタイミングで売買を終えられるのが特徴です。
CFD取引と先物取引の大きな5つの違い

CFD取引と先物取引には、大きく以下の5つの違いがあります。
- 満期がある・ないの違い
- 証拠金やレバレッジの違い
- 取引コストの仕組みの違い
- 配当や金利の扱い方の違い
- 取引所取引と店頭取引の違い
満期がある・ないの違い
先物取引の大きな特徴は「限月(げんげつ)」と呼ばれる満期が存在することです。
期限が来ると強制的に決済されるため、トレーダーは期限前に反対売買でポジションを解消するか、期日まで保有し続ける必要があります。
一方で、CFD取引には先物のような限月がないので、期限を気にせずにポジションを保有できます。
ただしその分、ポジションを翌日に持ち越すと金利調整額(ファンディングコスト)が発生します。金利調整額については後ほど詳しく解説します。
なお先物取引では、先物価格そのものに金利や配当、保管コストといった要素が織り込まれているため追加コストは発生しません。
証拠金やレバレッジの違い
先物取引とCFD取引はいずれも証拠金をもとにレバレッジをかけて取引を行うことができますが、その仕組みや水準には違いがあります。
先物取引では、取引所が定めた必要証拠金が一律に適用され、通常は建玉金額の10%前後を預ける必要があります。
例えば日経225先物miniであれば数十万円単位の証拠金が必要になり、ある程度の資金力が求められます。
一方でCFD取引は金融商品取引業者(証券会社)が自主的にレバレッジや証拠金率を設定しています。
さらに業者によっては取引単位を0.1ロットなど細かく設定できるため、少額から始めやすい仕組みです。
取引コストの仕組みの違い
先物取引とCFD取引では、取引にかかるコストの仕組みが異なります。
先物取引は取引所で規格化された金融商品であるためスプレッドは存在せず、基本的に取引所の定める売買手数料と、証券会社が設定する委託手数料が中心です。
一方でCFD取引は店頭取引であるため、証券会社が提示するスプレッド(売値と買値の差)が主なコストとなります。
そのうえで、ポジションを翌日に持ち越す場合は金利調整額(ファンディングコスト)が発生します。
配当や金利の扱い方の違い
先物取引の場合、株価指数先物や商品先物の価格には、将来の配当や金利といった要素があらかじめ織り込まれています。
つまり先物取引をするトレーダーは配当を直接受け取ることはなく、先物価格そのものが「配当を差し引いた水準」で形成される仕組みになっています。
一方でCFD取引では、原資産が株式や株価指数の場合に「配当調整額」が発生します。
買いポジションを持っていれば配当相当額が受け取れる一方、売りポジションを保有している場合は配当相当額を支払う仕組みです。
またポジションを持ち越す際には金利調整額(ファンディングコスト)も発生するため、実質的には配当や金利を日々の取引に反映させる設計になっています。
取引所取引と店頭取引の違い
先物取引は、東京証券取引所や大阪取引所のようないわゆる取引所を通じて売買が行われます。
取引所ではルールが明確に定められ、清算機関がすべての取引を保証しているため、どの相手と売買しても公平で透明性の高い環境が整っています。
対してCFD取引では、トレーダーはCFD取引のサービスを提供する業者と直接やり取りを行う仕組みです。
口座開設や最低資金のハードルが比較的低いCFD取引は始めやすい反面、価格の透明性という点では取引所を通じた先物取引に劣る側面があります。
実際にCFD取引と先物取引の違いを比較してみよう

実際にCFD取引と先物取引がどれくらい違うのか、日経225とゴールドについて比較してみましょう。
日経225CFDと日経先物miniの違い
日経225CFDと日経先物miniの違いは、以下の通りです。
比較項目 | 日経225先物mini | 日経225CFD |
原資産 | 日経平均株価 | |
取引単位 | 1枚=日経平均株価×100円 | 業者ごとに異なる(例:1枚あたり数百円〜数千円の証拠金で取引可) |
必要証拠金 | 数十万円単位(例:日経平均3万円なら建玉金額300万円、証拠金はその一部) | 数千円〜数万円程度(業者・レバレッジ設定による) |
決済期限 | あり(限月で自動清算) | なし(いつでも決済可) |
価格 | 市場全体で統一された価格 | 証券会社が提示するレート、先物と乖離する場合あり |
日経225CFDは少額から柔軟に取引できるのが魅力ですが、価格は証券会社の提示レートに依存します。
一方、日経225先物miniは資金負担が大きい反面、取引所で統一された価格で透明性が高いのが強みです。
つまり「手軽さと小口対応のCFD」「規律と透明性の先物mini」という構図で押さえておくとわかりやすいでしょう。
ゴールドCFDとゴールド先物の違い
ゴールドCFDと日ゴールド先物もの違いは、日経225と同様の違いがあります。
比較項目 | ゴールド先物 | ゴールドCFD |
原資産 | 金 | |
取引単位 | 規格化(NYMEX金先物=100トロイオンス、TOCOM金先物=1kgなど) | 業者ごとに異なる(例:1ロット=10トロイオンスなど少額可) |
必要証拠金 | 数十万円単位 | 数千円〜数万円程度 |
決済期限 | あり(限月で自動清算) | なし(いつでも決済可) |
価格 | 市場全体で統一された価格 | 証券会社が提示するレート、先物と乖離する場合あり |
CFD取引と先物取引、結局どっちを取引するべき?

CFD取引と先物取引では同じ株価指数や商品を対象としますが、トレード経験や資金規模によって向き不向きがはっきり分かれます。
CFD取引は、取引単位が小さく必要証拠金も数千円からと少額で始められるため、トレード経験が浅い初心者にも適しています。
一方で先物取引は、取引単位が大きく証拠金も高額なため、まとまった資金力を持つ中級者以上のトレーダーやプロ向けです。
透明性が高く流動性が豊富なため、大口の取引やヘッジ手段として安定して活用できる点が強みです。
CFD取引へ挑戦するならFintokei

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Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
≫プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!
まとめ
この記事では、CFD取引と先物取引の仕組みや両者の違いを、取引期限や証拠金、コスト構造、配当や金利の扱い方などの観点から詳しく解説しました。
先物取引は透明性と流動性に優れ、規律ある取引が求められる一方で、CFD取引は少額から柔軟に取引できるので初心者にも始めやすい金融商品です。
特にこれまで為替通貨ペアを取引していた方にとっては、CFD取引の方が馴染みのある仕組みで株価指数や商品など幅広いマーケットに挑戦できるのが魅力といえるでしょう。
これから取引を検討する方は、自分の資金や取引スタイルに合った商品を選びつつ、まずはCFD取引で少額から実践を始めてみてください。
