スワップポイント付与の直前に買うことの落とし穴|代案はあるのか

「スワップポイントって意外とばかにならない」と感じたことはないでしょうか。

数日間ポジションを保有しているだけで、気づけば数百円、数千円のスワップが積み上がることもあります。

その一方で、相場が大きく動けばスワップ以上の為替損益が発生する可能性もあるので、「それならスワップ付与の直前に買うだけで効率よく稼げるのでは?」と考えるトレーダーも少なくありません。

しかし実際には、スワップポイントの直前にポジションを取る手法はうまくいかないことがほとんどです。

この記事では、スワップポイントが付与される直前で買う手法がなぜ通用しないのか、そして実用的な運用方法などを詳しく解説します。

  • スワップポイントの仕組みを理解しておこう
  • 理論上はスワップポイントの付与直前に買える
  • スワップポイント付与直前に買うのはやめておくべき
  • スワップポイント付与直前の両建ても通用しない
  • スワップポイントを狙うならスイングトレードで
  • まとめ

Fintokeiでプロトレーダーを目指す

Fintokeiとは、個人トレーダーがプロトレーダーに挑戦する場を提供しているプロップファームです。

Fintokeiでは、デモ環境を使って仮想資金を運用していき、損失率を抑えつつ、一定以上の利益率を達成することでプロトレーダーになることができます。

Fintokei公認のプロトレーダーになると、データ提供料としてデモ口座における取引利益額をもとに報酬がトレーダーへ支払われます。

初期の取引資金や価格が異なる豊富なプランがFintokeiでは用意されており、最低1万円台からプロトレーダーへの挑戦を始められるのです。

また、動画の学習コンテンツが用意されていたり、ブログでトレードの基礎知識が学べたりとトレーダーへの教育に力を入れている点もFintokeiの強みです。

無料トライアルも実施していますので、ぜひFintokeiのサービスを体験してみてください。

Fintokeiについては、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

プロップファームFintokeiとは?おすすめする理由や始め方を紹介!

スワップポイントの仕組みを理解しておこう

スワップポイントとは、ポジションを翌営業日に持ち越した際に高金利通貨と低金利通貨の金利差によって発生する「通貨間の金利差調整」です。

例えば2025年10月時点では、米国の政策金利は日本よりも高い状況です。

したがって、米ドル/円(USD/JPY)の買いを保有している場合はスワップを受け取ることができ、逆に売りを保有している場合はスワップを支払う形になります。

なお、Fintokeiではサーバー時間の0時(冬時間であれば日本時間朝7時、夏時間であれば朝6時)にこのスワップポイントが反映されます。

Fintokeiのスワップポイントについては、以下で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

スワップとは?

理論上はスワップポイントの付与直前に買える

スワップポイントは、ポジションを保有したまま日をまたぐことで付与されます。

つまり、付与のタイミング直前にポジションを建て、直後に決済すればスワップを受け取ることが理論上可能です。

例えばFintokeiであれば、サーバー時間の0時直前に米ドル/円(USD/JPY)を買って、付与タイミングを過ぎたタイミングで決済することで、スワップ分だけを狙う形を取れます。

またFintokeiでは、外国為替ペアおよび貴金属のスワップが水曜日に3倍で課される仕様となっています。これは週末(土日)分のスワップをまとめて反映するためです。

この仕組みを利用して、「水曜の三倍デーの直前に買えば効率よくスワップだけを狙えるのでは」と考えるトレーダーも少なくありません。

スワップアービトラージとは違う

よく業者の約款上で禁止されている手法として「スワップアービトラージ」がありますが、この手法はスワップポイントの付与直前に買う方法とは異なります。

スワップアービトラージとは、同じ通貨ペアを複数のFX業者で同時に反対ポジションを保有し、スワップ差で利益を狙う手法のことを指します。

例えばA社ではドル円の買いスワップが+50円、B社では売りスワップが−20円の場合、それぞれで両建てを行えば、理論上30円分の差益を得られるという考え方です。

スワップポイント付与直前に買うのはやめておくべき

理論上はスワップ付与直前のタイミングでポジションを建て、付与直後に決済することでスワップを得ることが可能に見えます。

しかし、以下のような理由から現実的にはこの手法にはリスクが多く、安定した運用手段とは言えません。

  • スワップポイント付与の直前に買うことができないから
  • 早朝のトレードは懸念事項が多いから
  • 禁止事項に該当する可能性が高い

スワップポイント付与の直前に買うことができないから

通常スワップポイントが付与されるサーバー時間の直前は取引が一時的に停止するケースが多く、実際にはスワップポイント付与の1分前などにポジションを立てられません。

例えば、Fintokeiにおける主要銘柄の取引時間は以下のようになっています。

銘柄取引時間
USDJPY月曜日~木曜日:0時6分~23時59分
金曜日:0時6分~23時58分
EURUSD月曜日~木曜日:0時6分~23時59分
金曜日:0時6分~23時58分
XAUUSD(現物)月曜日~木曜日:1時00分~23時59分
金曜日:1時00分~23時58分
S&P500種指数月曜日~金曜日:1時00分~24時00分

※取引時間はFintokeiのサーバー時間で記載

例えば米ドル円(USDJPY)の場合、スワップポイントの付与が0時なので付与前1分間と、付与直後6分間はポジションを決済できないという訳です。

Fintokeiが提供する各銘柄の取引時間については、以下で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

取扱商品一覧

早朝のトレードは懸念事項が多いから

取引時間を見て「かなり直前まで取引できるのではないか」と感じた人もいるかと思いますが、忘れてはならないのがこの手法が早朝の取引であるという点です。

まず市場参加者が少ない時間帯のため流動性が極端に低く、サーバー時間の切り替え前後は価格が急変しやすい点が挙げられます。

たとえスワップポイントを受け取っても、ランダムに生じる急な値動きによって為替差損で簡単に利益が相殺されるケースが考えられます。

また早朝はスプレッドが通常よりも大きく拡大する傾向があるので、スワップ益よりスプレッドによる損が上回るケースが多いのが実情です。

禁止事項に該当する可能性が高い

仮にスワップ付与の直前取引で利益を得られたとしても、そもそもこの行為を継続的・意図的に繰り返すと禁止行為に該当する可能性が高いのです。

Fintokeiでは「無計画な高レバレッジ取引」「一方的な賭け取引」などを禁止事項として明示しており、スワップ直前を狙った取引を続けることは個の禁止事項に該当するリスクがあります。

つまり期待値がそれほど高くないだけでなく、継続すればアカウント停止につながる高リスクな行為であることを理解しておくべきでしょう。

Fintokeiの禁止事項については、以下で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

禁止されているギャンブル行為

スワップポイント付与直前の両建ても通用しない

スワップポイントを確実に得ようと、同一口座で買いと売りを同時に保有する「両建て」を考えるかもしれませんが、こちらもスワップを安定的に得る方法にはなりません。

最大の理由は、「買い」と「売り」どちらかがプラススワップの場合、反対のポジションのマイナススワップはプラススワップよりも大きく設定されているためです。

以下は、2025年10月時点のFintokeiにおけるスワップポイントです。

銘柄買いスワップ売りスワップ
USDJPY13.56-18.05
EURUSD-9.045.46
XAUUSD(現物)-50.9237.88
S&P500種指数-5.642.64

表を見ると、同時に買いと売りを保有しても、片方で得たスワップポイントがもう片方で支払う分と打ち消し合うことが分かるでしょう。

またFintokeiでは、スワップポイント付与タイミングでルールにかかわる損失率なども計測されるので、スワップポイント狙いで無理にポジションを取ってしまうと失格になってしまうリスクもあります。

※Fintokeiでは同一口座内での両建ては許可されていますが、複数の口座やユーザー間での両建ては明確に禁止されています。

Fintokeiの両建てルールについては、以下で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

Fintokeiでは両建てが禁止されている?メリットやデメリット・注意点も解説!

スワップポイントを狙うならスイングトレードで

スワップポイントを狙うのであれば、付与直前を狙う短期売買ではなく、数日〜数週間単位でポジションを保有するスイングトレードが現実的です。

Fintokeiではポジションの保有期間に制限がなく、月曜日にエントリーして翌週に決済するような中期的な運用も問題ありません。

スイングトレードに向いている銘柄の特徴として、以下が挙げられます。

  • トレンドが明確、かつトレンド転換が近い
  • 上昇と下落のリズムが分かりやすい
  • 出来高が安定している
  • テーマ性・話題性を持ちつつ、加熱しすぎていない

加えてスワップポイントが高い銘柄かどうかも選定基準に加えてみるとよいでしょう。

各銘柄のスワップポイントは、Fitnokeiのトレーディングプラットフォームにおいて銘柄の「仕様」から確認できます。

スイングトレードにおける銘柄選びのコツについては、以下で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

スイングトレードに最適な銘柄の探し方|簡単ルーティンで実践

※スイングトレードにおいては、サーバー時間の深夜や市場のオープン・クローズ付近では流動性が低下し、スプレッドが広がる傾向があります。したがって、この時間帯での取引には注意が必要です。

まとめ

この記事では、スワップポイントの基本的な仕組みや付与タイミング、直前に買う手法のリスク、そして現実的な運用方法について解説しました。

理論上はスワップ付与直前にポジションを建てて利益を狙うことも可能です。

しかし実際には取引時間の制約やスプレッド拡大、そして禁止行為に該当するリスクがあるため、長期的に安定した利益を目指す手法とは言えません。

スワップポイントを活かした取引をするなら、数日〜数週間単位で保有するスイングトレードの方が安全かつ戦略的です。

Fintokeiでは無料トライアルも実施中なので、リスク管理を重視した環境でスワップポイントを意識したスイングトレードの運用方法を身につけてみてください。

Fintokei編集部

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