Fintokei認定プロトレーダー Kohei.K氏が語る、戦略的思考と自己規律:コンサルタントが実践する「市場からのフィードバック」を活かすトレード術

Fintokei(フィントケイ)認定プロトレーダーとしてご活躍される、Kohei.Kさんにサービスご利用の感想や、ご自身のトレーディングについてお伺いさせていただきました。

外資系コンサルティングファームで働く傍ら、2023年秋からトレードを始め、その短期間でFintokeiのプロトレーダーに合格されたKohei.Kさんの経験は、特に論理的思考力と自己規律を武器に、トレーディング市場で成果を出したいと考えている方にとって、大きなヒントとなるでしょう。ぜひご覧ください。


ーまずはご自身について教えていただけますか?

2022年度に英国の大学院卒業後、外資系コンサルティングファームにて働いております。トレーディングは2023年秋から勉強し始め、現在は副業という形で行っております。


ーFintokeiのプロップトレーダーとなったきっかけは何ですか?また、プロトレーダーであることについてどう感じていますか?

きっかけは、コンサルタントとしてのキャリアを歩む中で「成果に対する即時的なフィードバック」や「マーケットという公平な舞台での意思決定力の鍛錬」に強く魅力を感じたことです。特に、日々の経済指標や地政学的イベント、中央銀行の発言などが、瞬時に価格に織り込まれていく為替市場において、自らの仮説をリアルタイムで検証できることに面白さを感じました。

プロトレーダーとしての活動は、自律的にPDCAを回し続けることが求められる点で極めて厳しくもありますが、その分、マーケットから得られる評価は純粋であり、「自己責任で生きること」の象徴的な職業であると感じています。私にとっては、論理的思考力・精神的安定性・持続力といった、ビジネスにおいても重要な素養を鍛える絶好の修練の場だと捉えております。


ー今までの取引経験や取引スタイルについて教えてください。また、Fintokeiにどう活かされましたか?

取引スタイルは主に短期~中期のデイトレードおよびスイングトレードです。エントリータイミングは、ロンドン市場またはニューヨーク市場のセッション内に限定し、1取引あたりの平均保有時間は30分から3時間以内に収めることが多いです。

分析手法としては、Smart Money Concept(オーダーブロック、フェアバリューギャップ、リクイディティスイープ等)とファンダメンタル分析(CPI、雇用統計、中央銀行の政策スタンス等)を組み合わせたハイブリッドアプローチを採用しています。通貨ペアはEUR/USD、USD/JPY、XAU/USDなどの主要通貨を中心に、相関関係やインデックス(DXY、ES、NQ)との比較から優位性を導出します。

また、取引の透明性と再現性を重視し、すべてのエントリーを事前ルールに基づいて記録・振り返り・再検証する習慣を徹底しています。 私のトレーディングにおける信条は、「勝てる相場だけで戦う」ことと、「事前に定めた根拠とシナリオが崩れたら即時撤退する」ことであり、それによって1:2.5以上のリスクリワード比と60%の勝率を目指す取引モデルを構築しています。

プロップファームのチャレンジにおいては、限られた期間・資金・リスク許容量の中で、一貫したロジックと規律ある取引行動を貫けるかが最も問われると感じています。私が普段から重視している以下の3点が、チャレンジ通過において大きく寄与しました:

  1. 明確な優位性のある戦略を事前に定義していたこと:
    Smart Money Conceptを基盤とし、セットアップ方法を確立することで、感情や直感に左右されない“検証済みの優位性ある場面”にのみエントリーを限定しました。その結果、エントリーの精度と再現性が高まり、高リスクリワード比と勝率を維持しやすくなりました。
  2. 時間帯と市場の特性を理解した取引に集中したこと:
    取引はロンドン・ニューヨークセッションに限定し、流動性とボラティリティが最大化する時間帯でのみトレードするようにしました。これにより、無駄なエントリーや“待つべきところで手を出してしまう”といった失敗を防ぎ、資金効率を最大化することができました。
  3. リスク管理を徹底し、ドローダウンを最小限に抑えたこと:
    1トレードあたりのリスクを資金の1%以下に設定し、損失が連続した場合には事前ルールに基づく「クールダウン期間」を設けました。このようなメンタルマネジメントとリスクコントロールの枠組みが、チャレンジ中のパフォーマンスの安定につながりました。

プロップファームのチャレンジは、単なる“技術力の検証”ではなく、自己規律・検証力・環境適応力が求められるプロフェッショナルな試練だと実感しており、日々のトレード記録と検証の積み重ねがそれに直結していたと確信しています。


ーFintokeiでのトレードを実際に体験されてみて、いかがでしたか?

非常に実りの多い経験でした。特に「資金提供者の期待に応えるプロフェッショナルとしての自覚」と「メンタル・リスク管理の重要性」を深く実感しました。

プロップファームのトレードでは、自己資金と異なり、明確なリスク制限(最大ドローダウンや日次損失上限など)があるため、単に勝つことだけでなく、「どう勝つか」がより厳しく問われます。 具体的には以下のような点が印象的でした:

  1. ルール遵守の重要性:
    チャレンジや資金運用中は、常にリスク1%以下・高RR限定・優位性あるセットアップ以外は見送るというルールを徹底しました。自らのルールに従う力が、結果として継続的なパフォーマンスにつながることを実感しました。
  2. 精神的安定の大切さ:
    資金を預かる立場になることで、1トレードの重みが増し、メンタルの浮き沈みとの付き合い方が極めて重要になりました。たとえば、損失が出た際に「取り返そうとしない」意識や、取引前後のジャーナル記録を通じた自己対話によって、冷静さを保つ訓練が自然と日常化されました。
  3. 成長のサイクルが加速する環境:
    ファームからの定期的な評価やコミュニティ内でのフィードバック、トレード履歴のモニタリングなどがあるため、自分一人では気づけない課題にも客観的に向き合える環境でした。私自身も、「なぜそのエントリーをしたのか」「リスクリワードに対する妥当性はどうだったか」といった問いを常に立て、毎週トレードレビューを欠かさず行っています。

総じて、プロップファームでの経験は、トレーダーとしてだけでなく、論理的思考・判断力・自己管理能力といったビジネススキルの向上にも直結しており、非常に貴重な機会だったと感じております。


ーFintokeiで最も面白いと感じた点と最も難しいと感じた点を教えてください。

最も面白いと感じた点は、「トレードの精度と規律が、そのまま数値として評価されること」です。特にプロップファームでは、リスク管理・勝率・リスクリワード比・最大ドローダウンといったKPIが明確に定められており、「優位性あるトレードのみを選択する力」「損失をコントロールする力」が直接成績に反映されます。
このように、感情論や偶然ではなく、戦略・再現性・自己管理力が数値で評価される構造は、非常にフェアで挑戦しがいがあり、知的に面白いと感じました。また、Fintokeiでは単なる資金提供ではなく、トレードごとのレビューやフィードバック機会も設けられており、自らのトレードを客観視する視点も育まれました。

一方で最も難しいと感じた点は、「メンタルのブレと戦い続けること」です。とくにチャレンジ中は、「あと○%で通過」という状況や、連敗が続く場面でどう平常心を保つかが非常に難しく、“優位性があっても感情的なミスで帳消しにしてしまう”リスクが常につきまといます。
私自身、損切り後にエントリー根拠が弱いまま再エントリーしそうになることもありましたが、そうした局面であらかじめ決めていた「エントリー基準」「トレード回数上限」「クールダウンルール」を忠実に守ることで、平常を保ちました。つまり、「知識・手法」だけでは通過できず、「人としての規律・冷静さ・反省力」が不可欠な点が、プロップチャレンジの最も難しく、かつ価値ある側面だと考えています。


ーFintokeiチャレンジは、トレードスキルの向上に効果がありましたか?教育動画を見たり、ツールや経済指標のニュースをご利用されましたでしょうか?

はい、プロップファームでのチャレンジはトレードスキルの飛躍的な向上に非常に効果がありました。とくに「ルールに従い続ける力」「エントリー精度の最適化」「マーケットとの向き合い方の深掘り」という3点において、大きな成長を実感しています。
特に以下のようなリソースを積極的に活用しました:

  1. 教育動画・バックテスト素材の活用:
    Smart Money Conceptにかかる動画や、有志によるトレード検証シリーズを何十時間と視聴し、Smart Money Conceptの検出精度や信頼性の検証を重ねました。特にSilver Bulletモデルや2022 Mentorshipのコンテンツは、自分の手法を洗練させる大きなヒントとなりました。
    また、自身でもPine ScriptやMQL5でツールを作成し、FVGやBoSの自動検出ツールを構築・検証しながら、再現性のあるトレード条件を定義していきました。
  2. 経済指標ニュースの習慣的ウォッチ:
    トレード対象が主にFXであることから、CPI、雇用統計、FOMC政策金利発表などの経済指標を定期的にチェックし、発表前後の相場の動きと流動性パターンの傾向を蓄積しています。
    とくにロンドン時間に限定したエントリースタイルでは、「前日または当日午前中のニュースイベント」がトレンド構築のヒントになることも多く、経済指標カレンダーと相場の地合いをセットで読むスキルが磨かれました。
  3. トレード日誌・記録ツールの活用:
    全てのエントリーについて、「事前想定・エントリー理由・結果・反省点」を1トレード単位で記録・レビューし、毎週分析しています。これにより、自身のクセやミス傾向を可視化し、戦略のチューニングに役立てることができました。

結果として、単に“勝てる手法を学んだ”というだけでなく、「相場と自分を客観的に分析し、改善し続ける力」を身につけられた点が、最大の収穫だと感じています。


ープロップファームでのトレードの利点は何だと思いますか?

プロップファームでのトレードには、自己資金トレードとは異なる「プロフェッショナルトレーダーとしての成長機会」が多く存在すると考えています。主な利点は以下の3点です。

  1. リスクを抑えて大きな資金を運用できること:
    自己資金では難しいレベルの資金規模を、最小限の初期費用で運用できることは、極めて大きなメリットです。これにより、少額資金でのトレード特有の「リスクリワードの歪み」や「精神的圧迫」から解放され、ロジックベースの戦略運用に集中できる環境が整います。
  2. トレードの規律が強制的に身につくこと:
    プロップファームでは、「1日の最大損失制限」や「最大ドローダウン制限」など、厳格なルールが課されているため、感情的なトレードが抑制されます。このような制限は一見ハードルに見えますが、実際には自己規律の強化と再現性の高いトレード技術の確立に大きく貢献します。
  3. 客観的評価による成長サイクルの確立:
    ファーム側のモニタリングや、必要に応じたフィードバック、成績レポートなどにより、自分のパフォーマンスを定量的に把握しやすい環境が整っています。私自身も、成績レビューを通じて「どのような相場で自分が優位性を持てているのか」「どの戦略が実際に機能しているのか」を明確にし、改善サイクルを高速で回すことができました。

総じて、プロップファームでのトレードは、「勝つこと」ではなく「勝ち続けるための型を確立する」ことに主眼が置かれた環境であり、トレーダーとして真に成長したい人間にとっては非常に有意義な場だと考えています。


ートレード中のリスク管理方法や、トレードの過程での損失や困難にどのように対処していますか?

トレードにおける最大のリスクは「戦略の崩壊」ではなく「自分自身の崩壊」だと考えています。そのため、私は手法と同じくらい“自分をどうコントロールするか”を重視しており、以下3点を軸にリスク管理を徹底しています。

  1. 1トレードあたりのリスクを資金の1%以下に制限:
    明確なエントリー根拠と損切り水準が定まっていない限り、絶対にポジションは持ちません。基本的に1ポジションのリスクは0.5~1.0%以下に設定し、想定を外れた場合の撤退ラインも事前に明確にしています。
  2. 事前定義されたチェックリストに基づくエントリーとフィルター:
    “優位性のある場面でのみ戦う”ため、エントリー前のチェックリスト(5~7項目)を毎回確認します。このプロセスにより、「なんとなく良さそう」という直感トレードを排除し、戦略的にリスクを限定したトレードのみを実行しています。
  3. メンタルマネジメントと“損失時の再起動ルール”の実装:
    損失を完全に避けることはできませんが、重要なのは「損失後にどう行動するか」です。私は以下のようなクールダウンルールを設定しています:

    • 連続で2回負けたらその日は打ち止め
    • 想定外の損失が出たら、翌日はノートレードで振り返りに充てる
    • ジャーナルで感情・認知のゆがみ(例:焦り・過信)を記録する このようにして、感情的リベンジトレードを徹底的に排除し、客観性を保ったトレードを継続しています。
      困難な局面では、「損失=市場からのフィードバック」として捉え、勝ち負けではなく、正しい意思決定を継続できたかを評価軸としています。その姿勢こそが、トレーダーとして長期的に生き残るための根幹だと考えています。

ープロトレーダーとして成功するために、最も重要な資質は何だと思いますか?

私が考えるプロトレーダーとしての最重要資質は、「自己規律」と「客観性」の2つです。

  1. 自己規律:
    どれだけ優れた戦略やマーケットの知識を持っていても、それを一貫して守り続ける規律がなければ、結果は安定しません。特にプロップファームでは、感情的な判断は即座に損失や契約終了に直結するため、常に冷静かつルールベースの意思決定を貫く力が求められます。
    私自身も、たとえ「勝てそう」と思っても、チェックリストに適合しなければ見送る、想定した損失幅を超えたらポジションを即座に閉じる、というルールを感情に関係なく遂行する訓練を重ねてきました。
  2. 客観性:
    勝っているときも負けているときも、自分の状態や判断の質を冷静に観察できることが、プロとしての長期的な成功を支えます。例えば「勝ちが続いているからこそ慎重にいくべき場面なのか」「連敗しているのは手法の問題か、それとも心理状態か」といった問いを、データと記録に基づいて検証する姿勢が極めて重要です。
    私の場合、毎週のトレードジャーナルレビューを通じて、「自分の傾向」「優位性のある時間帯やセットアップ」「感情によるズレの兆候」などを振り返り、主観に依存しない意思決定の精度向上に努めています。 この2つの資質が揃って初めて、マーケットという不確実な環境の中でも、“勝ち続けられるトレーダー”としての基盤が築かれると考えています。

ー最後に、プロトレーダーを目指す他のトレーダーに向けて、アドバイスをお願いします。

まずお伝えしたいのは、「トレードは、努力が正しく積み上がる世界」だということです。たしかに運やタイミングが絡む側面もありますが、長期的に成功するためには、一貫した戦略、ルールの厳守、そして冷静なメンタル管理の3点が欠かせません。 そのうえで、私からのアドバイスは以下の3つです:

  1. 「勝てるパターン」を言語化・数値化する:
    勝ちトレードの“なんとなく”を放置せず、なぜ勝てたか・どういう条件が揃っていたかを言語と数字で説明できる状態を目指してほしいです。これは、再現性を持った戦略を築く上での第一歩であり、プロップファームのチャレンジでも強く問われる部分です。
  2. 「損失は情報」と割り切ること:
    トレードで負けた時に感情的になるのは当然ですが、損失は“市場からのレポート”だと捉える習慣を身につけると、成長のスピードが一気に上がります。負けた理由を主観ではなく、構造的・戦略的に分析することで、次の改善点が見えてきます。
  3. 「少数の確実に優位な場面」に集中する:
    相場は毎日動きますが、“勝ちやすい相場”は毎日訪れるとは限りません。「チャンスを待てる人こそが最終的に勝てる」という意識で、自分の得意な時間帯・セットアップ・通貨ペアに絞って戦う姿勢が大切です。私もロンドン・NY時間に限定し、特定のシナリオだけに絞ったことで、トレードの精度と精神安定性が劇的に向上しました。

最後に、「プロになること=完璧なトレーダーになること」ではありません。むしろ、“ミスしながらもそれを冷静に修正し続けられる仕組み”を自分の中に持つことこそが、プロトレーダーへの本質的なステップだと考えています。一貫性、検証、冷静さ。これを積み重ねられる人は、必ず結果を出せると信じています。


Kohei.Kさん、貴重なプロトレーダーとしてのご意見をありがとうございました。

Fintokeiでは実際のトレーダーの皆さんから届いた声を、SNSやブログ、動画などでどんどん配信予定です。

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